エッチ禁止を言い渡すも誓の押しの強さにグダグダになってしまう水澄。そんな水澄のもとにノンケトラウマの元になった同級生の譲が現れます。
中学時代、譲に「気持ち悪い」と拒絶されたことで水澄はノンケに恋をするのはもうこりごり。自分の気持ちにブレーキをかける水澄に誓は何を思うのか…というところまでが前回5話の内容でした。
酔いどれ恋をせず5話 ネタバレ感想
それでは以下橋本あおい先生の「酔いどれ恋をせず」6話のネタバレ感想です。
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酔いどれ恋をせず6話感想 ネタバレあり
譲のことを気にしている誓
朝と休日は食事を作ると言い出した水澄は、出汁をとってから味噌汁を作るなど気合の入った料理を誓にふるまいます。
誓は家事などは無理しなくていいと言ってくれていましたが、水澄には譲に渡された連絡先のことを考えたくなくて家事を頑張っているという側面がありました。
ノンケ嫌いのトラウマの元凶になった譲がどういうつもりなのかまったく分からず、連絡を取らないままモヤモヤとした気持ちでいる水澄。
「水澄、あの男とは…」
ぼうっと考えていると誓の声も聞き取れず、誓もそれ以上重ねて聞くことはしませんでした。食事の後、仲良くDVD鑑賞する2人。すると誓がうとうとし始めます。
居眠りする誓ちゃんがかわいい。前髪をあげてる水澄もかわいい。無造作に上げてピンでとめただけの水澄の前髪ですが、こういうのはジャ○ーズ系の男の子がやると本当にかわいいんですよね。クッションを抱っこしている姿もキュートです。
ソファーでくつろいで寄り添う2人の姿を見ているとお似合いのカップルにしか見えません。付き合ってないなんて説得力ゼロな2人です。
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トラウマの元凶である旧友の来訪に戸惑う水澄(みすみ)。一方、誓(せい)は…?
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寝ぼけたまま触れられていい雰囲気に
いつも仕込にかなりの時間を割き、連日満席で気を抜く隙もなく疲れているであろう誓を見つめながら「少しでも誓の役に立っているといいのだけど」とつぶやく水澄。切なげに誓のスウェットを指でなぞります。
すると一瞬だけ目覚めた誓がぼーっとしたまま水澄をソファに押し倒してきました。寝ぼけているとはいえぴったりと覆いかぶさってくる誓の寝息が首筋にかかって、水澄は嫌でも意識してしまいます。
寝ぼけたままで水澄のシャツの上から乳首をさすったりいじったりとやりたい放題の誓。水澄のエロい声でぱちっと目を覚ましますが、まだまだ寝ぼけ眼のまま水澄を見つめました。
…するの?
とろんとした色っぽい表情で誘うように尋ねる水澄に、誓はようやく意識がしっかりしてきたのかふっと水澄から離れてしまいました。
「悪い、寝ぼけてた。疲れてるからもう寝る」
期待していた水澄はソファにひとり取り残されてしまいます。どこか物足りなさそうな困ったような表情の水澄。いつもの誓ならこのままノリノリでエッチに突入する流れだったはずなのに。。。
その夜から誓がなんとなく水澄に対してよそよそしくなってしまいます。寝ぼけていたとはいえ強引だったことが気まずいのかと考える水澄でしたが、誓は今更そんなことを気にするタイプではありません。
そこへキヨさんが外で偶然会ったという珍しいお客さんを連れて店にやってきました。
圧が強い誓パパは楯野川シェフ
珍しいお客さんとはフレンチの重鎮といわれている有名な楯野川シェフでした。つまり誓のお父さんです。水澄もすぐにそのことに気がつきました。
誓が出席した春のパーティで、自分に挨拶もしないで帰ったことをいきなり非難する誓パパ。知人にだまし討ちで連れて行かれたパーティで父親が来ると知っていたなら行かなかった、と誓は淡々と対応します。
誓パパは情報誌に名前が載ったことも知っていました。しかもそれを誓が父親の名前を利用したと思っている様子で「そうでもしないとこんな店に客は入らないんだろう」とかなり失礼な言い方で挑発してきます。
自ら父親の名前を出したことなんて今まで一度もなく、編集部が勝手に書いたことだとあくまでも冷静に告げる誓は父親の目を見ようともしませんでした。
「いい加減私の店へ来い。お前の舌と料理の腕は確かだ。私が手をかけて育てたんだからな」
誓には子供のころから余計なものはいっさい食べさせず、国内外問わずに良いと認めた店には連れて行っていた誓パパ。
「それがこんな下町のつまらん蕎麦屋など」
「そんな言い草あるかい。誓ちゃんは立派に自分の店を出してるのに」
あまりの言い方に苦言を呈したのはキヨさんでした。すると誓パパは今度はキヨさんに「元はといえばあんたのせいだろう」と矛先を向けました。
死んだ奥さんの代わりに世話をしてくれたキヨさんは、誓を蕎麦屋だのなんだのと誓パパの意にそぐわないお店に連れて行ったり食べさせたりしていたようです。
「本当は私の店を継がせるつもりだったのに、まったくとんだ投資損だ」
「息子に向かって投資損って…!」
いつものことだとスルーを決め込む誓に、とうとう我慢できなくなって声を上げたのは水澄でした。誓の打つ蕎麦や料理を喜んで食べにくる人はたくさんいます。
水澄の言葉など相手にもしない誓パパは、いつでも店に来る気になれば連絡するようにと言い残して食事もせずに去って行きました。
ひといじゃないだろ。お前もいる
言うだけ言って出て行った父親にため息をつく誓は、これまでにも何度もこういうことがあったようで慣れた様子です。ところが水澄はいきなり塩を掴んで悪霊退散!とばかりに玄関に撒き始めました。店で使うかなり高い良い塩を使ったようですw
水澄は誓の蕎麦やお店を馬鹿にされて我慢の限界で、悔しさのあまり泣きそうになって誓に抗議します。
「誓さんが頑張ってひとりでやって、ちゃんとお客さんに満足してもらっているのに」
ひといじゃないだろ。お前もいる。
誓の優しい言葉にうっかり大粒の涙が流れ落ちる水澄。するとキヨさんは「誓ちゃんのために泣いてくれる子がいて良かったねえ。ちゃんと慰めておやりよ」とナイスフォローでそっと席を外してくれました。
慰めると言っても何も思いつかない誓は水澄をそっと抱きしめます。背中をポンポンしながら、もう片ほうの手で水澄の手を優しく握ってくれました。
昔から頑固で厳しかった誓パパ。誓は子どもの頃はスナック菓子やインスタントは食べたこともありませんでした。そのおかげで今があるのでそこだけは父親に感謝しているという誓。
キヨさんと誓パパは学生時代の先輩後輩です。多忙な誓パパに代わって、誓の学校の送り迎えや病気になった時の看病、授業参観に来てくれたのもキヨさん夫婦でした。
誓が親代わりだったキヨさんの好きなものを作ってあげたいと思うのは自然なことです。それを誓パパは全部キヨさんのせいにして責めているのでした。
誓が店を持つときも何度か妨害されたようです。なんと姑息な。料理界の重鎮だけあってあちこちに顔が利くようですね。そのパワーはもっと有意義なところで発揮してほしいものです。
結局最終的にはキヨさんがこのビルを融通してくれて誓はようやく店を開くことができたのでした。
「もう少し店を大きくしようとは思ってないの?」
「俺はキヨさんが気軽に食べに来れるここが気に入ってる」
水澄はもっと良い立地で広い店内にして楯野川シェフを見返したいと思っていましたが誓の考えは違っていました。ハッとして情報誌の取材の時のように自分だけが熱くなっていることを反省する水澄は誓に謝ります。
「謝らなくていい。俺のためを思って言ってくれたんだろ?」
そっと抱き寄せる誓を腕の中から見上げる水澄。静かに見つめあう2人。。。何となくいい雰囲気になってキスを…と思った瞬間、なぜか誓がふいっと顔をそむけました。
甘い雰囲気だったはずなのに。キスしてくれると思ったのに。またもスルーされて寂しそうな表情の水澄は…。というところで6話はおいまい。7話につづく。
酔いどれ恋をせず6話 感想まとめ
もうこれ水澄は完全に誓に恋しちゃってますね。しかし誓のほうは今まであんなにエッチに乗り気でエロく誘っては楽しんでいたのに、なぜかさらっとかわすようになってしまいました。
「ノンケはこりごり。もう恋はしなくていい」そう言っていた水澄の言葉を気にしているのでしょうか。これ以上踏み込んではいけないと自分にブレーキをかけている感じなのかもしれません。
誓パパの威圧感や失礼な言動には驚きましたが、息子がキヨさんばかりを大切にすることが寂しいだけだったりするのかもしれませんね。
それにしてもお店を出すのにも妨害するとかけっこう陰湿なことをしてきた誓パパ。しかも息子に「投資損」だとはかなりの暴言です。
子どもは親の芸術作品ではありません。自分の思い通りに育たなかったことで誓パパはへそを曲げて癇癪を起しているだけに見えてしまいます。
それに比べてキヨさんの仏のような優しさいったら、もはや後光が差して見えました。キヨさんが誓の親代わりでそばにいてくれて良かったです。あの自己中の父親よりキヨさんのほうに懐くのは当然のことでしょう。
水澄とのことも温かい目で見守ってくれてさりげなく2人のことをフォローしてくれて背中を押してくれるし、キヨさんがこのお話の中での一番の推しメンになりそうです。
誓が水澄を避けはじめた理由は次回明らかになるでしょうか。譲のこともあるし、誓パパもぎゃふんと言わせたいし、誓の元奥さんとのこともあるし、ここまで散りばめられたたくさんの伏線や伏せられた秘密が気になります。
次回7話は11/30発売のシェリプラス1月号です。
ではまた「酔いどれ恋をせず」7話の感想でお会いしましょう。
追記)7話の感想を書きました。
酔いどれ恋をせず2巻7話 ネタバレ感想
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