クロネコ彼氏のあるき方3話の感想です。 コミックス1巻の感想なのでネタバレにお気をつけください。

リオが公園で拾った猫は「ネコ科彼氏のあやし方」に出てくる猫科人間・九重亮太でした。真悟は猫の正体にすぐに気づきますが、賀神には亮太の正体は秘密。いったん賀神の家で猫(亮太)を飼うことになり、2人と1匹の奇妙な同居生活が始まりました。

一緒に暮らしているうちに賀神と真悟の甘い関係を察した亮太は、対等な関係を築いている2人をうらやましく思います。「俺はあの人の飼い猫なんだ…」恋人である先生との関係で悩んでいる様子の亮太は…。前回の復習はこちら。

クロネコ彼氏のあるき方2話 ネタバレ感想

それでは以下、左京亜也先生の「クロネコ彼氏のあるき方」3話ネタバレ感想です。

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クロネコ彼氏のあるき方 3話 感想 ネタバレあり


賀神&高見沢の攻め同士の攻防


扉絵は旅先でくつろぐ賀神と高見沢を背後からチラ見しているユージンの3ショットです。美麗な3人が揃うと迫力がありますね。座ってるのマッサージ機ですけどねw

煽りが「なぜこの人とくつろがなくちゃならないのか」という高見沢の独白でじわじわ。眉間の皺も深くなるいっぽうです。

賀神、真悟、ユージン、高見沢、リオ、正人&まゆ夫婦、カメラマンの蓮見、そして三毛猫の亮太。大所帯で行くことになったバーベキューではコテージに付いた瞬間リオが子供らしく駆け出していきます。

1階のベッドルームは正人&まゆ夫妻が使うとして、どうやら2階は賀神一家が使うことになりそうでした。ロフトのベッドルームにテンションが上がるリオ&真悟。

賀神も一緒に横になっていちゃいちゃとはしゃぐ3人を見る亮太は、どこか寂しそうにその場を離れました。真悟もそれとなく亮太の様子を伺っています。

大人チームは手分けしてバーベキューの準備に入りました。料理は賀神&高見沢&まゆ、真悟&リオはおつかい、火おこしはユージンと正人と蓮見という組み分けです。

ユージンは料理チームでもいいと訴えますが即却下。ユージンの料理はリオにも高見沢にも評判がよくありません。(でもやりたがるユージンw)

料理チームのイケメン2人に挟まれるまゆちゃんは幸せそう…と思いきや、ピリピリする賀神と高見沢の微妙な空気にいたたまれなくなってしまいました。攻めと攻めのびりびりムードの緊張感がこわい。イケメン祭りこわい。



おもしろい弟を観察しているユージン


話題を探すまゆは、2人に両家の家事について話をふってみました。ユージン邸では手分けして家事をやっていますが、ユージンが下手な料理をするのでリオと高見沢は閉口気味の様子です。

「なんかすみませんね」

「いえ?」

兄のことで迷惑をかけていると口先だけの謝罪をする賀神にぴりりと返す高見沢。2人とも口調が丁寧語なのになんだろう、凍りついたような雰囲気がハラハラドキドキしてなぜか楽しいです。

賀神家は賀神と真悟の2人とも料理ができますが、最近は賀神が仕事で忙しくなかなか一緒に食事ができません。

「それでうちのジーンと外でジャンクな食事ばかりしてるんですね」

嫌味たっぷりの高見沢に、よけいにピリピリとする料理チーム陣営は凍てつきます。すると高見沢が賀神にお皿を外に運ぶように頼みました。一瞬にらみ合うも了解した賀神に読者一同ホッ。いったん離れて休戦といったところでしょうか。もしくは居たたまれないまゆちゃんへの配慮なのかもしれません。

火興しチームは、正人と蓮見とユージンがビール片手に歓談中です。ユージンが、最近真悟とよく外食をしては、焼き肉のチェーン店などで庶民の作法を習っていると楽しげに語っていると、そこへ賀神がお皿を持ってやってきました。

ユージンが真悟と仲良く外食しているのが、賀神としては面白くない様子です。「このビジュアルで庶民の文化に詳しいとウケが良い。商談がスムーズに進むこともある」と涼しい顔のユージンはしれっと口を開きました。

「圭市は真悟のことになると全方向敵認定だな。ガキめ」

兄らしく弟を評価して豪快に笑うユージン。賀神はイライラが募っていきます。これでも賀神は精いっぱいセーブしているようですが、その様子をただ眺めるしかない正人と蓮見は震えあがっていました。

「賀神兄弟って仲いいんですか?悪いんですか?」

「良いも悪いもないだろう。あいつのツメの甘さが面白くて観察している」

怖いもの知らずで直球で聞いてくる蓮見に、さらっと答えるユージン。弟が真悟のことであたふたしたり内心焦ったり嫉妬したりするのを兄として楽しんで見守って(?)いるだけなのでした。

ユージンはふと、正人の左手薬指の結婚指輪に目をつけます。天然を発動してその手をするっと掴み、指を絡めるようにして指輪をまじまじと見つめるユージン。美しい人に突然手を握られた正人はその場で固まるしかありません。

正人の手をお触りするユージンを、背後からじーっと見ていたのは、他でもない高見沢でした。蓮見が高見沢に気づいて、内心飛び上がってびびっているのが楽しいです。あとでユージンはお仕置き決定でしょう。

リオにはっきり告げる真悟


おつかいの途中の売店でプリンを見つけたリオ。きらっきらの瞳で真悟を見つめます。こんな瞳でじっと見つめられたらプリンくらい何個でも買ってあげたくなるというものです。

プリンを見つける天才のリオ。真悟はリオを決して否定しないので、リオも安心して真悟に甘えることができるのでした。

そこへ賀神がやってきます。「デートしよう」と真悟にもちかけてイチャイチャしようとする賀神。「デートってなに?」と真悟に問うリオは、真悟から説明を聞くと「でぇとしません」と冷たい目で賀神に告げました。リオ本当にかわいいなあ。

「デートは諦めるから手を繋ごう」

真悟の手を取る賀神を見て、リオもまた真悟と手を繋ごうとします。すると今度は真悟にキスする賀神。それもディープなやつです。子どもの前でこれは控えたほうがいいのでは…リオも唐突なキスシーンに瞳をぱちくりさせています。

「リオもする」

「これはけーちゃんとしかしないって決めてるんだ。ごめんなリオ」

泣きだすリオをだっこしてコテージに移動する真悟たちは…。4話につづく。

クロネコ彼氏のあるき方3話の感想まとめ


前半の攻め×攻めのピリピリしたかけあいが楽しかったと思ったら、後半はまさかのリオへの切ない試練がふりかかりました。

リオは真悟が大好きで明らかに賀神をライバル認定しているから、これ以上深みにはまる前に線引きするのは悪くない選択なのかもしれません。三つ子の魂といいますからね。

リオに対してうやむやな態度のままでいて、このまますくすく育ったリオが「本気のこじらせ真悟ラブ」とかにならないためにも、今回のことはリオにとって必要なことだったのでしょう。

まだ幼いリオにはかなり厳しい現実でしょうが、世の中にはままならないこともあります。切ない初恋ですね。。。

きっとリオになら今後いくらでもいい男が現れるはず。この家族に囲まれているなら素質は十分です。10年後のリオのお話があればそちらでぜひステキな恋をしてほしいものです。

リオはこれだけ重要なポジションでたくさん出てきているキャラなので、そのうち絶対リオの恋篇があると思うの。高校生になったリオとかすっごく見てみたい。イケメン確定だしパパ同様に長い睫で色気をふりまいているのでしょうか。どんなイケメンになっているのかな。リオを見るたびに夢は膨らみます。

途中でいじわるに猫の姿の亮太に話しかけたりしていたので賀神は亮太のことには気づいている様子です。亮太としては楽しい気持ち半分、先生のことを思い出して辛い気持ち半分といったところなのかな。

今まさに一番重要なのは今夜の寝室問題です。2階とロフトという繋がっている丸見え空間ではどちらのカップルもエッチなんてできなさそうです。リオもいることだしやっぱりここは密かにお触り程度で我慢することになりそうです。

次回4話は11/14発売のディアプラス12月号です。

ではまた「クロネコ彼氏のあるき方」4話の感想でお会いしましょう。

追記)4話の感想を書きました。

「クロネコ彼氏のあるき方」4話 ネタバレ感想

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