カラーレシピ下巻2話のネタバレ感想です。コミックス下巻収録のお話の感想なのでネタバレにお気をつけください。

1巻から1年後、ラブラブかと思いきやエッチをしても今まで通り関係に変化がない福介と笑吉。笑吉の優先順位は店長、仕事、福介のまま何ら変わっていません。さらには恋人認識すらない笑吉。

手に入れたはずなのに完全に自分に堕ちていない笑吉を、もっともっと溺れさせ手中に収めようとするサイコパスな福介は、内心あれこれと策を巡らせていました。

いっぽう2人の職場には新人スタッフの一祝(かずのり)が入ってきて、人が増えた分以前とは少し美容室の雰囲気が変わります。器用に誰とでもうまくつきあう福介と違い、不器用な笑吉は生意気な一祝とさっそくぶつかってしまい…という前回の復習はこちら。

カラーレシピ下巻1話 ネタバレ感想

それでは以下はらだ先生の「カラーレシピ」下巻2話のネタバレ感想です。

カラーレシピ下巻 電子書籍



カラーレシピ下巻2話 感想 ネタバレあり


最近細かいミスが多い笑吉


閉店後、福介を練習台にしてカットのタイムを測る一祝ですが、時間切れになってしまい指導係の笑吉にもう一度やり直しをくらいます。一祝がおしゃべりに気を取られてタイムオーバーになったことを指摘する笑吉。一祝は相変わらず生意気な態度を崩しませんでした。

福介は接客しながらの施術に今のうちに慣れさせようとして一祝にいろいろと話しかけていたようですが、笑吉は「まずはスピードと正確さ」とまっこうから否定します。意見のぶつかる2人。

「ミスを減らせ」と指導する笑吉に一祝は「笑吉さんにミス多いとか言われたくないし」ぼそりとつぶやきます。一気にその場の雰囲気が悪くなってしまい、逃げるように夕食を買いに出かける一祝。

一祝に何も言い返せなかった笑吉は、最近自分自身が薬剤の発注や棚卸の報告書など、細かいことでミスをしてお店に迷惑をかけているという自覚がありました。

幸いミスは事前に気づいて対処できていますが、真面目な笑吉はささいなことでも見逃せるものではないと自分を責めています。

これってもしかして福介が仕掛けてることなのでしょうか。笑吉がミスするように仕向けているとか。。。考えすぎかな。欲しいものを手に入れるために手段を選ばない福介なので怖いですね。



福介とのキスを一祝に見られた!


何よりも店長の美門さんに迷惑がかかるのが一番堪える笑吉は、教育係になった一祝との確執もあり頭を痛めていました。

前の店でもこんなふうに調子が悪くなったことがあり、最近の自分のミスで足を引っ張っていることを反省する笑吉。福介は笑吉と2人きりになると「誰にでもスランプはあるから焦らなくても大丈夫」と優しくフォローしてくれました。

「でも一祝との仲は絶望的だね。店の空気は悪くなる一方。正論と調和、後者が正しい時もある」

まるで笑吉がお店の雰囲気を悪くしているかのようにじわりと笑吉を追いつめる福介。自信を無くしかけて弱っているところに、さらにつけこみます。

うつむいて暗い表情の笑吉を引き寄せ美容室内で強引にキスをする福介は、弱い抵抗を見せる笑吉にぐいぐいと迫ります。笑吉は一祝がいつ帰ってくるかも分からない状況で嫌がりますが、福介に言葉巧みに封じられてキスを受け入れてしまいました。

(ちょろい。かわいい)

内心思いつつ悪い顔の福介は、戻ってきた一祝の足音に気づくと笑吉の耳をさりげなく手でふさぎます。帰ってきた一祝は先輩2人のラブシーンびっくり。

「福介がふざけていた」と慌てる笑吉に一祝は「きもっ」と吐き捨ててその場を去ってしまいました。笑吉は泣きそうな表情で唇を噛みしめます。

笑吉としては厳しく指導していた後輩に、職場で同僚とイチャついているところを見られてしまい立つ瀬がありません。職場で浮かれてキスするような先輩が今後いくら真剣に指導しても説得力がないし、余計に反感を買うのは目に見えています。

結局、美門さんに担当変更を願い出て一祝の教育係は福介になりました。美門さんは笑吉と一祝が目も合せないことに気づきます。しかし根掘り葉掘り聞くことはせず「相談したいことがあったら声をかけてね」といつものように優しく応じてくれました。

そんな美門さんに笑吉は困ったような笑顔を向けます。笑吉が美門さんにだけは愛想笑いをすることを意外に思う一祝。実は内心お客さんには愛想笑いひとつしないくせに…と思っていたのかもしれません。

笑吉は一祝に、福介とキスしていたことは美門さんやりくには黙っていてほしいと頼みました。ただでさえミスしたり一祝とも上手く関係を築けずにいるのに、これ以上美門さんに余計な心労をかけさせたくないのでしょう。

一祝も特に言いふらすつもりはありません。一祝としては尊敬する福介が相手ということもあって多少は遠慮しているのかな。まあ笑吉が心配せずともりくはもう全部知っていますけどね。知らぬは笑吉ばかりなり。

そういうとこ好きだよ…


いつも笑吉の自宅についてくる福介は「そろそろ合鍵がほしい」と駄々をこねていました。最近ずっと笑吉がしょんぼりしているから誰かと一緒にいるほうが気が紛れていいのではないかと気を利かせていた福介。

自宅で甘えてくっついてくる福介に笑吉は「お前のせいだ」と八つ当たりします。とはいえ自分も突っぱねることができずに流されたことに負い目を感じてしまい、あまり強く出られません。

福介は自分がしかけたことなのに、元々一祝とは折り合いが悪かったんだから遅かれ早かれ今の結果になっていたとしれっとしています。

寡黙で人とうまくコミュニケーションがとれない笑吉は、これでは前の店と同じで美門さんも呆れているだろうとため息をついていました。

「無理に理解しあおうとするより距離をとれば?たとえばいっそ職場を変えるとか。独立して俺と…」

さらりと誘惑する福介を笑吉はキッパリ拒否。「まだ美門さんに恩返しできていないし今逃げたら解決しない」とまっすぐに告げました。

そういうとこ好きだよ…。

ぎゅっと抱きしめて笑吉からは見えないところで、据わったつきで何かを画策している福介。怖い~!でも福介はずっとこういう奴でしたよね。いったい何が起きるのやら。

最悪な方法で追いつめる福介


事件はその後、笑吉の数少ない指名客が来店したときに起きました。一祝が初めてカラーに入ることになり、顧客情報をもとにレシピを書き写し笑吉に指示された通りに色を入れていきます。

ところが仕上がりを見て首をひねるお客さま。穏やかな物腰のご年配の女性ですが、いつもの色と違うことに気づいて困惑気味です。急いで笑吉がカラーをチェックすると確かにいつものレシピとは違う色に染まっていました。「僕の指示ミスです」誠実に謝罪する笑吉。

落ち着いた女性なので声を荒げたりはしませんでしたが「残念です」と落胆した様子です。もう次は来店してもらえないかもしれません。一度信頼を失うと回復が難しいのは接客業の怖さ。カラーを担当した一祝も真っ青になってしまいました。

実はこの顧客情報を事前に書き換えたのは福介でした。つまり一祝がわざとカラーを間違えるように顧客情報のカラーレシピを操作していたのです。

お客様が不快に思おうと迷惑がかかろうと失客に繋がろうとそんなことはお構いなし。福介は欲しいものを手に入れるためには手段を択ばない男なのでした。

福介は一祝と笑吉の関係をさらに悪化させて、笑吉が店に居づらくなるように仕向けたんですね。ちょっとさすがにコレはどうなの?と福介を非難する人が続出しそうな展開です。でも繰り返しにないますが福介は元々こういう男なのです。

カラーのレシピを誰かが改ざんした?


一連の流れを見ていたりくは福介のやったことに薄々勘付いていました。閉店後に男子トイレにいる一祝を追ってやってきたりくは、なぜ終礼で一祝が怒られなかったかを説明します。

カラーを入れた初めてのお客さんで失敗したという記憶を一祝に残させたくないと、自分のミスにして処理してくれた笑吉。

あのお客さんは笑吉がアシスタント時代からずっと指名をしてくれて、店を移っても遠方まで通ってきてくれている大事な指名客です。そんな人に迷惑をかけられても笑吉はひとことも一祝を責めずにかばってくれたのでした。

福介の影響もあって笑吉が自分を嫌っていると思いこむ一祝は、にわかには信じられませんでしたがりくに諭されて少し考えを改めます。生意気なだけで根っからの悪いやつではないんですよね。

笑吉がかばってくれたこととは別に、一祝は顧客情報の通りのレシピでやったはずなのにと困惑していました。

誰かが改ざんしたとかかな。

ぼそりと核心をつぶやくりく。証拠はどこにもありませんがどうやらりくは完全に福介がやったことだと確信しているようです。しかし一祝は「そんなことする人いるわけがない」と改ざん説を一掃しました。

一祝は鼻っから改ざんなんて疑ってもいない様子です。そりゃそうですね、一祝の知る限りそんなことをして得をする人はこの美容室にはいないという認識なのですから。でもいるんだな~福介とう恐ろしい人が。

ギャー!鬼原さん再登場


一祝はりくのおかげもあって、閉店後のバックヤードで笑吉にきちんと頭を下げて謝罪をしました。あまりの意外な展開に驚いてしまう笑吉。その場にいた福介はおもしろくなさそうで小声で一祝を甘やかさないようにと忠告します。

しかし笑吉は「気にするな」と改めて後輩をかばう発言で男らしさを見せました。一祝もそんな笑吉に対して何かしら考えが変わる可能性は高いですね。

福介が2人の関係をもっとこじらせようとしたところ、今回はうまくいきませんでした。一祝がわりと素直に謝ったことと、りくが間接的に邪魔をしたことで思ったように進まない展開にふたたび冷たい目で画策します。

そんな折、笑吉をストーカーしていた鬼原さんが美容室にやってきました!知らずにひと目見てゾッとする笑吉は…。3話につづく。

カラーレシピ2巻2話感想まとめ


ぎゃああ!もう出番はないだろうなと思っていた鬼原さんふたたび!まさかまた出てくるとは、はらだ先生はやっぱり読めません。だってもう1巻でお役御免って感じだったじゃないですか。

今回はお客さんとして来たわけではなく笑吉に謝りに来たのかもしれません。また笑吉を追いかけて困らせて…という展開はもうなさそうです。

もしかすると二度と迷惑はかけないしもう来ないと謝罪するその過程で、使用済みのゴムをドアノブにかけた件やひっきりなしの無言電話が鬼原さんのやったことではないと笑吉にバレちゃうとか?これはありえそうです。

今回の福介の思惑はうまくいかず、一祝と笑吉はもちろんお客さんが一番かわいそうな被害者となりました。うーん美容室に迷惑をかけるのはどうなんだろうか。そういう男だとはいえ福介のやることがこれ以上エスカレートしないといいな。

こんなのが笑吉にバレたら嫌われるどころが軽蔑されてもう二度と触れさせてもらえなくなるでしょう。福介はうまくやると思いますが、いつかバレのるかギリギリのところで切り抜けるのかとドキドキします。

ところで一祝は実はまだりくが男性だと知らないようですね。しかも一祝は「りくさんってカワイイ」「けっこう好みで…」とか言ってます。これってもしかしてりくと一祝のラブフラグ?w

りくが一祝を相手にするとは想像しにくいけれどどうでしょう。一祝がりくを好きになって男と知ってびっくりするけどそれを機に男性同士への偏見がなくなるという流れになるのかもしれません。

再登場の鬼原さんの動向からも目が離せない次回3話は11/14発売のディアプラス12月号です。

それではまた「カラーレシピ」2章3話の感想でお会いしましょう。

追記)3話の感想を書きました。

「カラーレシピ」3話 ネタバレ感想

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やたもも

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