ギヴン22話のネタバレ感想です。コミックス5巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

秋彦に片思いしていた春樹は、押し倒されたまま勢いで身体の関係を持ってしまいます。しかし秋彦の胸に長らく鎮座しているのは春樹ではありませんでした。

完全に失恋した春樹はタケちゃんに髪を切ってもらい心機一転心の整理をつけようとします。しかし行き場を失った秋彦を拒絶しきれず、奇妙な関係のまま2人の同居生活が始まりました。

ギヴン4巻21話 ネタバレ感想

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」22話のネタバレ感想です。

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ギヴン4巻 キヅナツキ


ギヴン(4)

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ギヴン5巻22話 感想 ネタバレあり


なんでそうあのヒモ男に操立ててんの!?


春樹を心配して春樹宅に様子うかがいにやってきたタケちゃん。実家でとれたししとうを持って来てくれました。秋彦との同居はまだ話していないため、春樹は妙に慌ててタケちゃんに説明します。

「ハア!?お前今梶と住んでんの!?」

大声で叫ぶタケちゃんの反応は至ってまともです。誰だってあんな状態の春樹を見て、まさかそうさせた相手と一緒に暮らしているとは夢にも思いません。

ちらりと覗いた家の中の様子も完全に秋彦の巣になっていてあきれるタケちゃんは「お前らどんな神経してんの!?」と驚愕するばかりです。

実はタケちゃんは春樹が悲壮な顔で髪を切ってと言ってきたあの時よりずっと前から、うっすらと春樹が秋彦のことを好きっぽいということには気づいていました。

あの日は春樹は「秋彦とちょっとモメて」としか言いませんでしたが、涙が乾燥してバサバサになった目元を見て、ついに失恋したのかと勘付いていたのでした。

なのになんで秋彦を飼っているのかその神経がよく分からないタケちゃんは、玄関先で頭を抱えるしかありませんでした。

なんでそうあのヒモ男に操立ててんの!?

よく言ったタケちゃん!そのとーり!全国民が思っていることをよく言ってくれました。

サポートの話も保留にしたとへらへら笑う春樹にタケちゃんは呆れてキレ気味です。でも言ってしまったあとに「あっ口が滑った」とか言っててじわじわくるw

春樹が驚くほど秋彦のことを嫌っているタケちゃん。これまでもいろいろと察してくれていたタケちゃんはそういえばずっと春樹の味方でした。

ちなみに今回のチラ見せで誰このいい身体のイケメン!?と一時騒然としたこの扉絵↓はまさかのタケちゃんでした。黒髪でこのメガネはタケちゃんくらいしか思当たる人はいませんでしたが別人すぎてw髪型ってほんと大事ですね。

もう春樹はタケちゃんでいいんじゃない?優しくて面白くていい人だし仲良しだし。秋彦なんてクズ男じゃなくてさ。とか一瞬思ったのは私だけでしょうか。



浴衣で花火デートする立夏&真冬


春樹は別に秋彦に操を立てていたわけではありませんでした。最近いろんなことが上手くいかず、他のバンドを逃げ道にしているようでずっと後ろめたかった春樹。真冬や立夏にはサポートの話を言い出せず、高校生組にもちゃんと話してみようとサポートの話は一旦保留にしたのでした。

「なんかちょっと吹っ切れた?」

「そうかも」

前よりも落ち着いている春樹の姿に「お前が元気ならいい」とタケちゃんはイケメンっぷりを発揮します。2人の話を密かに聞いていた秋彦は何を思うのでしょう。

いっぽうバンドのほうは、立夏が絶好調で大人組にも容赦なく鬼としてふるまいます。真冬と付き合いだしたことで音楽が軟化しないか不安だった春樹の心配は杞憂に終わりました。

先輩にもダメ出しをしたり真冬にもズバズバと指摘したり、今まで以上に熱が入っている立夏。4人は一丸となって、フェス出場をかけたライブ審査に出るという目標に向かって突き進みます。

ほぼ毎日スタジオに詰めて、スタジオ代をひねり出すために各自がバイトに明け暮れるうち夏は過ぎていきました。

「歌詞が書けない」

立夏と夏祭りに行く約束をしていた真冬は、浴衣姿で立夏を待っている間にぽそりとつぶやきます。それを聞いて嬉しそうに指を刺して笑う柊。柊のこの馬鹿っぽい明るいノリが大好きです。

「柊はどうやって歌詞考えてるの」

ぶっちゃけ響き。

フィーリングで生きている人特有の回答に真冬が真顔で返しているのもじわじわきます。そこへやってきた立夏。柊は立夏が真冬の新しい彼氏だと知っていますが、立夏がオラついているのがおもしろくありません。しかし真冬にいわせれば柊も十分オラついているのでいい勝負ですw

「柊、浴衣着せてくれてありがと。早くシズちゃんとくっつきなよ」

別れ際に唐突に核心に触れてくる真冬にキレ気味の柊は、それでも真冬の幸せそうな笑顔を見てちょっとうらやましそうなのでした。

高校生組にも春樹の失恋が周知されました


立夏はまさかの浴衣姿にまっすぐに真冬を見つめることができません。かわいい。DTっぽい。かわいい。

最近ずっとスタジオとバイトばかりでろくに会話もしていなかったことを反省する立夏。真冬はあまり気にしていないようですが、時々けんかしながらも仲良くやっている高校生組の2人。

立夏は今さらながら、春樹が髪を切ったときに秋彦とピリピリしていたことを口にしました。真冬は立夏があの2人のことに何も気づいていなかったことに心底驚きます。

春樹さんが梶さんを諦めたんじゃないかな。

あっさりと言う真冬に、一度スルーしかけた立夏は「今なんて!?」とびびって問い返しました。真冬はやっぱり薄々勘付いていたんですね。立夏はまあ、そういう他人の色恋沙汰には鈍感なくらいでちょうど真冬とのバランスがとれて良いのではないでしょうか。

好きだったよ。でももう苦しい。


春樹邸ではベランダで秋彦が遠くにあがる花火をぼんやりと眺めていました。春樹もやってきて一緒に花火を楽しみます。雨月の家は半地下で防音のため、こんな花火大会があることすら知らなかった秋彦。

「その人とは一緒に見に行ったりしなかったの?」

「…ないねえ」

うつむく春樹は、なんとなく秋彦が同居人と深い関係であることに気づいているようでした。秋彦はひとり言のように口を開きます。

同居人とはもうほとんど終わっていること。セフレ兼ヒモなだけで実質付き合ってもいないこと。相当昔に振られて、ただ自分が未だにぶら下がっているだけのこと。

「なんだそれ、その人のことめっちゃ好きじゃん」

好きだったよ。でももう苦しい。

春樹はこのときはじめて秋彦と対等になったような気がしました。

「ここに置いといてくれてありがとう」

「どういたしまして」

花火が散るように失恋した春樹にとっては、切なくほろ苦い思い出の夏となりました。

ギヴン22話 感想まとめ


春樹の失恋にも一つ区切りがついた感じでしょうか。でもこれもしかして秋彦と雨月が別れる方向!?じゃないですよね??「好きだよ」じゃなくて「好きだった」と過去形になっているしドキッとしてしまいます。

秋彦はときどき雨月の家の前でぼうっと部屋を見つめているようですが、もしかするとこの後いったん完全に離れるのかもしれません。でも秋彦の相手は雨月なんだろうなとやっぱり私は思ってしまいます。

だってお互いにまだ好きで未練ありまくりで魂で惹かれあっていて、これだけ引っぱっておいて最終的にくっつかないとか考えにくいですよ。2人ともこじらせMAXですが、お互いにもう少し歳を経て大人になればあるいは…と希望をこめて思ってしまいます。

とはいえ春樹の幸せは何よりも誰よりも全力で祈っています。寄り添ってくれるタケちゃんもいますからね。

とりあえずバンド内の大人組のほうの恋は一段落でしょうか。ここからはライブに向けて本格始動になっていくのかもしれません。お話としては立夏と真冬に戻ってまたひと波乱が巻き起こるかな。

ところで柊とシズちゃんはやっぱりそうなんですね。姫とナイトですもんね。苦労性のシズちゃんが早めに報われるといいなと思います。柊と真冬の微笑ましいやりとりも私は密かに大好きです。真冬が柊にはいつも毒舌というか塩対応なのが楽しすぎます。

次回は1/30発売のシェリプラス2018年3月号です。

それではまた「ギヴン」23話の感想でお会いしましょう。

追記)23話の感想を書きました。

ギヴン5巻23話 ネタバレ感想 キヅナツキ

キヅナツキ先生のBLコミックス


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