自分たちにとって大切な人には2人の関係を話しておきたかった太一と直人。まずは太一が両親にカミングアウトをすませました。次なる直人はうっかりポロリしてしまい家族は騒然となってしまいます。
太一も駆けつけ直人の家族に誠実に話す2人。養子縁組については直人の母親に賛成してもらえませんでしたが、お互いに納得の上で無事に両方の家族に打ち明けることができました。直人の家族の温かさにほろり。
エスケープジャーニー3巻15話ネタバレ感想
そこへすっぴんダッシュでやってきたミカリンはどう出るのか!?学校も大騒動だったりするのでしょうか。それでは以下、おげれつたなか先生の「エスケープジャーニー」3巻16話のネタバレ感想です。
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エスケープジャーニー3巻16話 感想 ネタバレあり
スッピン大号泣の親友ミカりん
「なんなのよーっ!!」
すっぴんで息を切らせて直人の家の近くまで走ってきたミカりん。探し回ったのか、ぜーはーと荒い息で涙目で絶叫しました。直人と太一は驚くばかりです。
一旦ミカりんを落ち着かせようとコンビニの前で座り込む3人。ミカりんはぐしゃぐしゃの髪でノーメイクでボロボロです。あのしっかりメイクのミカりんがこんな状態で外出するとはよほど必死だったのでしょう。
ラインも電話もつながらず相当焦って探したようですね。直人がラインをアプリごと消しちゃったので、音信不通になり余計に心配したのかもしれません。
大学では学園祭のことで太一と直人が付き合っていると噂になっているようで、ミカりんはそれを友達から聞いてショックを受けていました。ふみちゃんに聞いても言葉を濁すばかりで、痺れを切らして直人の家までやってきたのでした。
「ごめんミカりん。1年のときから付き合ってたけど黙ってた」
落ち着いて謝る太一。変に気を遣わせたくなかったからだと弁明する直人は、ミカりんのあまりの取り乱しっぷりに焦ります。ミカりんを信用していないとか、嫌がるだろうとかではなく、単純に今まで通りの友達関係でいたかった直人。
気をつかうって何?友達と友達が付き合うのなんてよくあることじゃん。
ミカりんは悔しそうに大粒の涙をこぼしました。太一と直人は、あまりにも当然のようにあっさり自分たちのことを受け入れたミカりんに驚いてしまいます。
直人とは親友だと信じていたミカりん。男友達とこんなに仲良くなれたのは初めてで、女友達には言えないようなことも直人には言えました。
直人にとっても自分がそういう存在だといいなと思っていたのに、そんな親友の直人が黙っていたことがミカりんにとってはショックで悲しくて寂しかったのです。
本日はマガジンビーボーイ1月号の発売日♪おげれつたなか先生「エスケープジャーニー」/ミカりんが何かに気づいてしまったようで…?#マガビー pic.twitter.com/E2kNT9EGB1
— ビーボーイ編集部 (@bboy_editor) 2017年12月7日
ありがとう、ミカりん。
ミカりんとしては知っていたら直人に合コンの幹事を頼んだり、ユリコちゃんをゴリ押ししたり、クラブに2人で行こうと誘ったりはしませんでした。知らずにいたことで自分が無神経な言動を繰り返していたことにも傷ついています。
ふみちゃんは知っていたのに自分は知らなかったことも、ミカりんとしては思うところがありました。でもふみちゃんのことは彼女の気持ちもあったので仕方がありません。ふみちゃん自身もミカりんに言えずに辛い思いをしていたはずです。
「もうこのまま学校来ないの?」
ミカりんはひと通り2人に自分の気持ちをぶちまけると、ある程度気持ちがおさまったのかふと静かに問いかけました。
「フツーに行くよ」
これまで通りに大学に行ききちんと卒業すると決めている太一と直人。家族にも認めてもらった今、誰に何を言われても噂されてももう何も恐くはありません。
ミカりんは言いたいことを言ってスッキリしたのか、就職してからは太一のほうがモテて心配だと軽口を叩くまでに回復しました。ところが直人は鼻高々で余裕ぶっています。
「なんで?羽瀬君の方がイケメンじゃん」
容赦ないミカりんが真顔でじわじわw
「顔でモテるのなんて今だけだよ。社会人になるとコミュ力でモテんのよ。つまりこれからは俺の方がモテます」
直人はしれっと余裕の態度を崩しません。おお~これは確かにそうかも。
ミカりん、ありがとう。
ミカりんの熱い気持ちを知って、改めて友情を感じとった直人。心配して走ってきてくれたこと、変わらぬ態度を貫いてくれたこと、自分たちのことを受け入れてくれたこと。直人のありがとうに何だかじーんときてしまいました。
すっぴんをからかったりしていつも通りの関係に戻った直人とミカりん。この後ふみちゃんも呼んで飲みに行き、4人の友情はこれで元通りになりました。
固い友情が改めて結ばれたその夜。仁科は大学でひとりスケッチブックを手に佇んでいました。闇夜に隠した仁科の想いは…。
エスケープジャーニー16話 感想まとめ
ミカりん~~!!なんていい子なのでしょう。一瞬スッピンで誰か分からなかったけど本当に気持ちのいい子でホッとしました。こういう男女問わずの友情が自然と育まれるって大学生の青春そのものでいいですね。
BL漫画に出てくる女の子ってどうしてもライバルだったり邪魔したりして嫌な役だったりするのですが、ミカりんやふみちゃんのような普通にいい子がいると何だかすごく嬉しいです。ふみちゃんもミカりんも皆まとめて友達になりたいです。
太一も直人も大学をちゃんと卒業すると決めているようでそちらも安心しました。せっかく4年間仲良くしてきた仲間とこんなことで顔も見ずにサヨナラするのはとても残念なことです。
好奇の目を向けられたりヒソヒソと噂されたり避けられたりもするでしょうが、4年間積み上げてきたものがあるので分かってくれる人やそっとしておいてくれる人もたくさんいるはずです。
ところで直人が自信満々に社会人になったらコミュ力の高い自分のほうがモテると言いきっていました。これは言い得て妙というか、コミュ力+仕事がデキるという点がかなり大きなモテポイントになってくるのは事実でしょう。社会人になった太一&直人もどこかで見てみたいです。
素晴らしいミカりん回だった16話。これでお互いの家族と大事な友人へのカミングアウトはすみました。ラストに向かってひた走るエスケープジャーニーもついに終わりが見えてきました。あとは仁科くんの気持ちに区切りがつくといいのですが。
次回最終回は2/7発売のマガジンビーボーイ3月号です。2月号は1回お休みです。
それではまたエスケープジャーニー最終話の感想でお会いしましょう。
追記)最終回の感想を書きました。
エスケープジャーニー3巻最終回 ネタバレ感想
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