ワイルドすぎるネイティブ部族BLまたの名をカタコトBLの本編が始まりました。前回は導入編ということで本格始動は今回のお話からです。前回の復習はこちら。
マザーズスピリット2巻1話 ネタバレ感想 エンゾウ
カルタガが稜一郎を連れて故郷ルター族の地へ里帰りすることになりました。未知の場所で稜一郎は驚くばかりで…。
それでは以下「マザーズスピリット」2巻2話のネタバレ感想です。
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マザーズスピリット2巻2話 感想 ネタバレあり
カルタカの里帰りで瀕死の稜一郎
柔らかい空気と穏やかな気候、鮮やかな植物に彩られた未開の地。カルタカの里帰りにルターの村へと同行する稜一郎は、現地空港からのあまりの遠い道のりに現在瀕死の状態ですw
ちょうど日本は夏休み。大学職員も8月は長めにお休みがとれるため、稜一郎はカルタカの帰省にくっついてルター族の土地へと向かったのでした。
カルタカいわく「歩くのはすぐそこ、あとチョット」という笑顔につられましたが、実際は空港から車で5時間、そこから歩いて山道を3時間という過酷な道のりです。
飛行機に合計16時間乗って車移動したあとの3時間山登りはつらいですね。カルタカの「すぐそこ」を信じちゃいけませんでした。体力がDNAからして稜一郎とは違います。
カルタカは「リョーイチロー持つ、するぞ?」と抱っこしようとしますが稜一郎はすぐさま却下しました。カルタカの運び方は荷物を運ぶようで嫌なんですね。男としてのプライドもありそうです。
山中でよぼよぼしながら泣き言を言う稜一郎ですが、するとそこへ小さな子供たちが草陰からひょっこりと現われました。カルタカにそっくりな耳飾りや腕輪などの装飾品を見につけたちびっ子たち。
「カルタカとその嫁だー!!」
大騒ぎで元気なこのちびっこはルター族の子供たちでした。カルタカを見てすごく嬉しそうなので、やはりカルタカは部族のみんなから慕われているようです。
超美形揃いのルター一族
稜一郎とは言葉は通じませんが、ちびっこたちは稜一郎に興味津々です。そこへアクナムも現れました。稜一郎のことを「相変わらずフラフラヒラヒラ、ヒョロヒョロ?」と若干のディスリが入るのはご愛嬌です。
稜一郎は日本男性としては普通体型ですが、ルター族から見ると日本人は(っていうかアジア人全員?)みんなヒラヒラした薄い体型に見えるのでしょう。
稜一郎も「中肉中背です!」とつっこんだりとわちゃわちゃしていると、アクナムの後ろに隠れるようにかわいらしい女の子・アナちゃんがいました。
アナちゃんはとても内気で大人しい性格のようで、稜一郎を見てもビクビクと小さくなっていました。さらに稜一郎はカルタカからアロニアという美形の青年も紹介されます。
ルターは本当に未開の地で生きる原住民という感じで、昔ながらの生活様式をずっと保っている部族です。ルターの皆はカルタカの帰還をとても喜んでいて、村全体がひとつの家族なのでした。
稜一郎が美形一族に気圧されていると、カルタカにそっくりな渋い男性が出てきて静かに告げました。
大切な客人が来ているんだ。先にすべきことがあるだろう。
思わずその姿に見とれる稜一郎の頬をそっと包んで、おでこをくっつけ現地の言葉でつぶやく男性。稜一郎の器と魂に触れることができて嬉しいと言ってくれたようです。この男性はカルタカのお父さんでしょうね。
温かい歓迎に心温まる稜一郎は、カルタカの帰還を喜んでいた若い男性陣にも歓迎を受けます。子供たちも含めて若手男性は異文化にも興味津々なのでした。
折り紙の魅力に夢中なアナちゃん
子供たちと一緒に遊んであげる稜一郎は、その様子をすみっこでそっと見つめているアナちゃんのことが気になっていました。一緒に遊ぼうと声をかけますがシャイなアナちゃんは皆の輪に入ろうとしません。
ひとりであそぶアナちゃんをそっと追いかける稜一郎。きれいな石を拾っているアナちゃんに、稜一郎は日本から持参した折り紙を出して鶴や箱を折ってみせました。
キラキラした瞳で折り紙を見つめるアナちゃん。きれいなものが好きなのはどの国のどこの子でも同じなのです。「精霊様の手みたい!」アナちゃんは大興奮で稜一郎に飛びつきました。
稜一郎に懐くアナちゃんの目には「ルターの部族の男たちは山みたいに大きくて乱暴だけど稜一郎は小さくて白い鳥のようでかわいい」と写っているのでした。カルタカもその意見には完全に同意しています。
いっぽう村の女性陣には理事長からの贈り物の反物が好評のようです。レトルトカレーにも関心が高く、日本からのお土産はルターの人にとっては目新しいものばかりなのでした。
長老たちには受け入れてもらえない稜一郎
ところが異国からやってきた花嫁である稜一郎は、村の全ての人から受け入れられているわけではありませんでした。ルターのお年寄りたちは「納得いかん」とボソボソ不満を口にします。
カルタカが選んだのが他国の男であることや、これでは子供が産めないためルターの長になれないことなど、長老たちは嘆いています。その話はもうカルタカと決着済みのはずですが、お爺さんたちはまだあきらめがつていないのです。
「マヤラもさぞ無念なことだろう」
お爺さんたちのつぶやきにマヤラという言葉が出た瞬間、カルタカは床を拳で殴りつけて言葉を制します。マヤラとはカルタカのお母さんのこと。
母の気持ちを勝手に決めるな。稜一郎を侮辱するなら許さない。
険しい表情を見せるカルタカに、稜一郎は驚いてしまいました。アナちゃんたちも大人の不穏な雰囲気を察して怯えています。
「こうなると思った」とアクナム。平和に見えたルターの村で何か波乱の予感です。
感想まとめ
カルタカのお父さんがとても渋いイケメンでカルタカの20年後を見ているようでした。稜一郎にも礼を尽くして温かく迎え入れてくれて感無量です。こういうのは稜一郎も嬉しかったでしょうね。異国の異民族の男との結婚は家族に受け入れられるかという不安もたっぷりあったはずです。
アナちゃんも稜一郎に懐いてくれてかわいかったです。折り紙の威力は万国共通で、以前私も海外に行ったときに実感したのですが、子供だけじゃなくて大人にもすごく喜んでもらえる良い道具でした。一枚の紙が立体化する過程が楽しいようで、目の前で作ってみせるとすごく反応が良かったんですよね。
ちびっこや若者には受け入れられた稜一郎ですが、やはりルターを長年守ってきたお年寄りたちにはそう簡単にはいきませんでした。母さんの名まえに大きく反応するカルタカにもびっくりです。カルタカのお母さんはもう亡くなっているのでしょうか。お昔何かあったのかな。
カルタカは何があってもブレない稜一郎ラブな人なので、この先どんなことがあっても安心して見ていられますが、今回はルターの地で稜一郎が頑張る必要がありそうです。お爺さんたちに認められるような良い働きができるといいのですが。
アロニア青年も気になりますね。美形だし。カルタカをちょっと細身にした感じでまだ10代くらいかな?このアロニア青年がもしかするとキー人物になってくるのかもしれません。美形一族ってほんと目の保養になって眼福です。
次回は2018/3/22発売のキャラセレクション5月号です。
それではまた「マザーズスピリット」2巻3話の感想でお会いしましょう。
追記)3話の感想を書きました。
マザーズスピリット2巻3話 ネタバレ感想
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