ハイスペックSなナオにふりまわされる智紀は、流されるようにナオの自宅で一線を越えてしまいました。終わった後は冷たいナオに智紀はどうすることもできません。
遊ばれても大丈夫だと自分に言い聞かせる智紀は、偶然本物のミチルと出会います。ヤケになって酔っぱらう智紀を不憫に思ったミチルはナオにお仕置きをしようと智紀との2ショットをナオに送りつけました。前回の復習はこちら。
灰かぶりコンプレックス4話 ネタバレ感想
それでは以下木下けい子先生の「灰かぶりコンプレックス」5話のネタバレ感想です。
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灰かぶりコンプレックス1巻5話 感想 ネタバレあり
振ったのに不機嫌になっているナオ
かっこよかった夕べのナオを思い出してぼうっとする智紀は、忘れなきゃいけないと自分を奮い立たせます。あんなにカッコいい人が初キスと初めての相手でよかった。そう言い聞かせるも切ない表情は隠せません。
DTの自分があんなに素敵な王子様と初体験ができたというのは夢のような話。「よくやった俺」慰めてみるもののついつい涙が出てきてしまいます。
本当なら1回だけじゃなくてあともう1回、いや3回むしろ100回でも1000回でも愛し合いたかった。しかし智紀の本音は誰にも届かぬままなのでした。
いっぽう問題の悪い王子様ナオは職場でとてつもなく不機嫌な様子です。ふった方が不機嫌になるという摩訶不思議。ナオは昨日送られてきたミチルからの写真が気になって仕方ないのでした。
カナちゃんは機嫌の悪いナオの被害者です。会議は中止になり、思わずナオに「体調が優れませんか?」と声をかけてしまいました。機嫌が悪いと言わず体調が優れないとぼかすあたりはカナちゃんはデキる男です。
しかし氷の表情のままナオはさらに機嫌が悪くなってしまいます。そこへ智紀からカナちゃんに「ナオに振られた」という連絡が入ります。
智紀は「振られちゃった☆」などと強がっていますが、きっと平気ではいられないはず。昔からの付きあいの親友であるカナちゃんには智紀の気持ちが痛いほど分かるのでした。
淡い期待を捨てきれない智紀
お茶することになる智紀とカナちゃん。案の定智紀は真っ赤に腫らした目でマスクで顔を隠しながらやってきました。おずおずとカナちゃんに、ナオとは1回やって終わりだったと告げる智紀。
やり逃げ!?
大きな声を出すカナちゃん。その通りすぎて辛い。最悪だと顔をしかめるカナちゃんに、それでも智紀は「ちゃんと優しかったし」とナオをかばおうとします。
「遊ばれたんだからそこは怒るべきとこ!」
ごもっとも。でも遊ぶなら何も智紀のような地味なフツメンでなくても他にお相手になりそうな人はたくさんいたはずです。好みの人もいたでしょう。よりどりみどりのナオがどうして智紀を相手にしたのか。智紀はこの状況でもまだ「もしかして…」と淡い期待を抱いてしまうのでした。
カナちゃんいわく、それはたまたまなだけ。遊ばれたことには変わりなく、まだナオにこだわる智紀に少し呆れている様子です。「ボスは仕事はできるけど中身はクズ」とカナちゃん。
カフェを出て歩いていると、ある書店で「森みちる」という作家のサイン会が開催されていました。カナちゃんはこの作家のファンのようで、少し中を覗いて行くことになりました。
ところがその作家の顔を見た智紀はびっくり!なんと本物のほうのミチルその人だったのです。サイン会場にはナオの姿もありました。ナオとミチルは友達だから花を届けに来たようです。
俺達とは違う世界の人だよ
「君たち知り合いだったの?」
「地元の友達です」
ナオは平然と智紀に声をかけました。会社の部下であるカナちゃんと、一夜のお相手である智紀がつながっていることをはじめて知ったナオ。
全く動揺しませんが、智紀がミチルに会いにサイン会に来たのかと、そこだけは少し気にしています。
普通の本屋さんにいるだけで絵になるナオに、カナちゃんも「腹が立つくらいかっこいい」とそのイケメンっぷりだけは認めていました。
カナちゃんは仕事柄セレブをたくさん見てきましたが、その中でもナオは特別なようです。
「俺達とは違う世界の人だよ」
忘れるように智紀に忠告したカナちゃんと共にサイン会場を去って行く智紀の後姿を、ナオは密かに不機嫌そうな表情のまま見送っていました。
思った以上に元気そうな智紀を見て胸中複雑なナオは、ますます不機嫌になってしいまいます。
ファックバディとしてなら付き合ってあげる
心ここにあらずな智紀を心配するカナちゃんは、糸が着れたように大粒の涙をこぼす智紀を目の前にして、思わず身を乗り出しました。
自分が普通すぎることにコンプレックスを持ち、もっとかっこよく生まれてたら好きになってもらえたのかなと泣き出す智紀の肩を掴みます。
「トモちゃんはそのままでいいんだよ。大丈夫、いざとなったら俺がいるよ」
俺がトモちゃんをもらってやるから、と男前な発言のカナちゃん。昔から智紀のことを放っておけなくて心配で、自分が面倒を見なきゃいけないと思ってくれていたようです。
智紀はただの友達だと思っていたカナちゃんにそんな風に言われて、ただただ驚くばかりです。昔からみんなの王子様だったカナちゃん。
好きだとは言っていませんが、微妙な告白のようなカナちゃんの言葉に、智紀は深く考えるのをやめてしまいました。
ナオと初めてデートした公園にやってきた智紀は、デートを思い出して切なくなってしまいます。するとそこにいたのはなんとナオ!思わずナオの腕を掴んで智紀は口を開きます。
俺をもっともてあそんでください。
セフレでもいい、好きになってくれなくてもいいから終わりたくない。このまま自然消滅させたくない智紀は遊びでもいいと捨て身でなおにぶつかります。
ナオはどうして智紀がそこまで自分を好きなのか分かりません。智紀自身もどうしてなのか分からず思わず「顔かな」と本音すぎる本音を口にしました。
これまで容姿や学歴や家柄で判断されることが多かったナオ。しかしここまではっきりと言ったのは智紀が初めてです。
笑って智紀にキスをするナオは、とんでもない提案をします。
ファックバディとしてなら付き合ってあげる。
僕が呼んだらいつでもおいで、と悪魔の微笑みを残して去って行くナオ。言葉の意味もよく分からないままに、これで関係が終わるわけではないと知った智紀はひとまず安心しますが…。
灰かぶりコンプレックス5話 感想まとめ
ファーー!悪い男にひっかかったDT男まんますぎていっそ清々しいくらいです。大丈夫か智紀。ナオが本当に悪いだけの男なら散々遊ばれてフルボッコにされて飽きたらポイでしょう。
それも経験といえるほど智紀が成熟しているわけではないので身も心もボロボロになって終わるだけなんじゃ…ハラハラします。
でも智紀は自分からセフレでもいいとか好きになってくれなくてもいいとか言っちゃってますから文句は言えません。捨て身すぎるし必死すぎるしDTとはいえもう少し自分を大切にしようよ。
でも恋は盲目といいますからこれもまた仕方のないこと。経験がない智紀には、ナオとの初めての夜が特別なもので、最初の相手だからこそ余計に執着してしまうのかもしれません。
ファックバディなんて言われて、こうなるとカナちゃんの方が断然誠実そうでいいんじゃないかと思ってしまいますね。でもカナちゃんの気持ちは保護者的なものだから恋愛感情ではなさそうです。
今後、智紀はナオの気が向いたときに呼び出されては身体の関係を続けるのでしょうか。ナオは遊び相手には困っていないでしょうが、ミチルの写真を見て不機嫌になるくらいだから、智紀への興味がまったくないわけではなさそうです。
ファックバディとかひっどい言葉を吐いてますが、それでもナオのS顔は文句なくイケメンで、そこだけは100点満点でしたw
次回は3/31発売のイァハーツ2018年5月号です。
それではまた「灰かぶりコンプレックス」6話の感想でお会いしましょう。
追記)6話の感想を書きました。
灰かぶりコンプレックス6話 ネタバレ感想
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