いつになくキラキラした瞳のルカに誘われた大きなイベント企画。いったん断った真矢ですが、熱心に声をかけてくるルカの生き生きとした姿に触発され、少しずつ乗り気になっていきます。
病気のため思うように生きられないルカにとって真矢はやっと見つけた魂のパートナー。ルカの気持ちや真矢の表情を見て複雑な気持ちのネムは、真矢にあの朝のことを試すように問いかけました。前回の復習はこちら。
酷くしないで8巻2話 ネタバレ感想 ねこ田米蔵
それでは以下、ねこ田米蔵先生の「酷くしないで」8巻3話の感想です。※ネタバレ注意です。
酷くしないで8巻 電子書籍
酷くしないで8巻3話 感想 ネタバレあり
試すようなネムに逆切れする真矢
ネムが縞川家に泊まり行ったあの日の朝、どこへ行っていたのか真矢に問いかけるネム。自分の事を好きなら正直に答えてほしい。そう思いながら真矢を試すように聞きました。
真矢はネムからさっと目をそらして曖昧に言葉を濁します。それを見たネムは大ショック!真矢が嘘をついたことで思わずポロリと涙がこぼれ落ちてしまいました。
「ルカさんのところにいってたんだろ。なんで嘘つくんだよ!僕ならごまかせると思ったのか?」
胸を叩きながら大きな声を出しますがその手は嘘をつかれたショックで震えています。ネムが知っていたことに驚く真矢は、逆切れしてしまいました。
「知っているなら変な聞き方するなよ!お前がルカのこと気にしてるからに決まってるだろ。俺があいつと何かあったとでも思ってるのかよ!」
ネムの腕を掴んで責める真矢は信じてくれなかったネムにこちらもショックを受けているのでした。真矢としては変に心配させるよりは、ネムによかれと思って黙っていたことなのです。
この状況でなぜ自分が責められているのか分からないネムは混乱します。指輪のことはもっと怒ってほしかったし、試すようなことをしたのは反省する。だけど恋愛慣れしていないネムはこういう時にどうすればいのか分かりません。
「試してゴメン。でも今は顔を見てるのがつらい」
真矢が握ってくれた手を握り返さずにネムは真矢から顔をそむけます。そのまま別れてひとりで自宅に向かったネムは、落ち込んだまま自室にこもるのでした。
本日はマガジンビーボーイ3月号の発売日♪ねこ田米蔵先生「酷くしないで」/なぜ嘘をついたの? 眠傘が真矢を問い詰める!#マガビー pic.twitter.com/S5NwpuoIcT
— ビーボーイ編集部 (@bboy_editor) 2018年2月7日
もしかしてあの子彼女できたのかしら?
ネムには何度も真矢から電話がかかってきますが、今はとても話す気分ではありません。ネムはすべてスルーして電源まで切ってしまいました。
そこへ真矢がネムを訪ねてやってきます。ネムのお母さんはすっかりかっこよくなった真矢を見てびっくり!昔のヤンキー真矢とは違うしっかりした言葉づかいや態度にネムママは驚きを隠せませんでした。
あのあと自分と別れてフラフラしているのではないかと心配した真矢は、家に帰ったかどうかを確かめに来てくれたようです。すると、ネムが家に帰宅していることを確認しただけで帰ろうとする真矢に、ネムママは声をかけました。
もしかしてあの子彼女できたのかしら?
最近は洋服は自分で買うと言って張り切っているネムを、お母さんは微笑ましく思っていました。息子の成長は母親にとってはとても嬉しいことなのです。
「まだ…いないと思います」
彼女はいないけれど彼氏はいる。もちろん真矢はこの場でカミングアウトするわけにもいかずに、複雑な心境のまま否定してお茶を濁しました。まさか自分がネムの恋人だとは言えるはずもありません。
翌朝ぼんやりした顔で起きてきたネムに、お母さんは夕べ真矢が訪ねてきたことを告げます。ドキリとするネム。まさか何か話した?心臓がバクバクと鳴り響く中、お母さんは真矢がぐっと大人になって昔とは大きく変わっていたことを感心するのみでした。
大人になってかっこよくなっていく真矢。だからこそネムとしては心配なのです。母親の言葉を聞いて少しだけ素直になったネムは、自分から真矢に電話をかけることにしました。
秘密はなし。隠さないという約束をしますが…
電話の後、真矢は大学まで会いに来てくれます。昨日はネムに図星を突かれてカッとなって大きな声を出してしまった真矢。ごまかして何とかなると思っていたことも正直に話して謝罪しました。
「お前と気まずくなるのヤなんだよ。昨日みたいなケンカとか」
誠実に話してくれた真矢に、ネムはそっと寄り添います。真矢はそのままネムをぎゅっと抱きしめると、ようやく安心したようにホッと息をつきました。優しくキスをして仲直りする2人。
ネムが「つらい」と言ったのが真矢にとっては一番堪えること。もうそんなことを言わせないようにしなければいけません。空き教室で2人きりの甘い時間を過ごし、真矢は昨日ネムのお母さんに彼女のことを聞かれたと告げました。
「正直に言えなかった」
「それは僕も正直に言われると困るかも…」
今は自分たちのことで手いっぱい。ネムの家族へのカミングアウトはまだ先のことになりそうです。
真矢は、これからはルカのことも隠さずに話すと言ってくれました。でもそのことでネムが妬くのではないかと真矢は心配しています。今後は真矢とルカはイベント関係のことでしょっちゅう会うことになるのです。
隠される方がイヤだ。
ネムの言葉を了解した真矢。しかしネムは分かっていなかったのです。秘密はなしだと言ってくれたこの約束で今より苦しむことになろうとは。
感想まとめ
冒頭の真矢の逆切れには若干イラッとしてしまいましたが、ちゃんと反省してこじらせないところは大人になったし成長した2人の今があってのことなのだなと思います。
ネムのお母さんは真矢とのことを聞いたらどうするでしょう。彼女ができたのではないかとちょっと嬉しそうだったネムママ。ネムにそっくりで真面目そうだし、そう簡単に受け入れてくれなさそうな気もします。
ネムの家族へは大学を卒業して社会人になってから告げるということでいいんじゃないかな。手ごわすぎる真矢パパ問題も未解決ですしね。
隠される方が嫌だからと全てを知ることになるネムは、どうやらそのことで今以上に苦しむことになりそうです。確かに隠されると怪しむ気持ちになるのは当然なので、ある程度は報告してほしい。だけどあまりに詳細にだと凹んでしまう。乙女心の難しいところです。
なんだか目に浮かびますね。生き生きと楽しそうにイベント企画のことを話す真矢を複雑な心境で見つめるネムの姿が。あまり思いつめないといいのですが。
次回は4/7発売のマガジンビーボーイ5月号です。4月号は1回休みです。
それではまた次回の感想でお会いしましょう。
追記)8巻4話の感想を書きました。
酷くしないで8巻4話 ネタバレ感想 ねこ田米蔵
酷くしないで関連本
酷くしないでのスピンオフで縞川と彰のお話です。
真矢とネムの単行本未収録の甘々な番外編。電子限定コミックスです。
ねこ田米蔵先生のBLコミックス
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