日高ショーコ先生の花は咲くか5巻、とうとう完結です。1巻の2006年から連載がスタートして、約9年ほどでの最終回。
終わってしまって寂しいような、でも幸せでほっとするような複雑な心境ですが、5巻の表紙を見たら、ここで終わってちょうど一区切りだったんだな・・・と納得。
まだまだ見ていたいという気持ちも少なからずありますが、引きのばして間延びしてしまうよりは良いのかなと。あとは妄想で脳内補充です。
桜井さんと蓉一の笑顔、プライスレス!
私は小冊子月の特捜版を買いました。ちょーっとお高いですが、これはファンなら買う価値ありだなーと思います。
しつこいようですが、以下ネタバしてますので、お気を付けください。4巻の最後が、蓉一が自分の父親が自殺だったかもしれない・・・と言ったところで終わっていました。
5巻では、蓉一の両親の事情や家の問題が中心となって、これまでの伏線が回収されていきます。
回想で出てくる蓉一のお父さん、見るたびにイケメンだなあと思います。蓉一に似てる!って思ってましたが、遺伝子的には逆ですね。
蓉一も将来、あんな感じになるんでしょうか。お父さん似の蓉一ですが、最初のころと比べて圧倒的に表情豊かになって、人間的にも変化して成長しました。
それは、桜井さんに出会ったかに他ならないんですよね。そう思うと、大切な人との出会いって本当に不思議。
自分のことを見守ってくれる誰かがいるということ。誰かを大切に思うということ。そして、誰かから大切に思われるということ。そしてそれが原動力となって糧となり、自分を突き動かす。
蓉一が自分の親のことや家の問題に向き合おうと思えるようになったのも、桜井さんというかけがえのない人を見つけたからです。
蓉一と桜井さんを見ていると、歳の差ってほんと気にすることないのかもなーって素直に思えてしまします。
男同士だろうとも、お互いがどれだけ大切に思っているか、どれだけ愛し合っているか、信じ合っているか、当人同士でそこが揺るがなかったら、20歳くらいの差なんて無意味なのかもしれません。
5巻ではとうとう、本番Hもありました!
読者からすると1巻(2006年)から9年越しの本番初Hですよ。ムッハー!!期待も高まりますよ、そりゃあ。そして見事に期待にこたえてくれる日高ショーコ先生、大好きです。
5巻で本番は1回だけですが、丁寧なエロというのがぴったり当てはまるような、30ページ近い初Hシーンに、大満足。
実はいろいろとアレやコレをベッド下なんかに準備している桜井さんですが、女の子ではなく男相手で余裕がなくなってるところといい、感じる蓉一の表情や視線といい、萌え転がり度MAXです!
蓉一がいちいち可愛いんですよねー。んもう、ばかばか!(私が)
萌え禿げてゴロンゴロンのターンですよ。桜井さんもかっこいいですしね。あーもう、読んで良かった!ここまで待ったかいがありました。
日高先生の描くキスシーン、本当にもううっとりしちゃいますね。エロかっこいいっていうかね、もう。構図もいちいち素敵です、ホントご馳走様です。
心配していた桜井さんの大阪転勤後も、うまくやっているようでホッと胸をなでおろしました。蓉一が髪をちょっと切って、イケメン度が増してます。
自分や過去と向き合って成長して、2人で生きていくという希望に満ち溢れた5巻でした。
特装版の特典小冊子は、5巻の後日談(描き下ろし)と、コミックス未収録作が収録されています。
書き下ろしが2編「weekend」「weekendおまけ」
ドラマCDの付録の「in the rain」
サイン会配布冊子の「Xmas present」
ルチル文庫8周年記念小冊子から「while sleeping」
残念ながら小冊子はエロはなしですが、サイン会配布冊子とか、今ではもう入手困難なので、お値段以上だと思います。
桜井さんと蓉一のステディな関係にぜんっぜん気付いていない菖太に笑えるし、桜井さんのメガネ姿も見れます。ちくしょーかっこいいいいい!
日高先生、長期連載お疲れ様でした。「花は咲くか」「憂鬱な朝」等々、ほんとに絵もストーリーもステキすぎる作品を、いつもありがとうございます。日高先生の次の作品も首を長くしてお待ちしております。
1巻から4巻までも、ずらっと表紙を見るだけでも人物絵の安定っぷりがすごい。そしてもちろん、表紙詐欺ではない(中味がある)ところもすごい。
その他各電子書籍サイトでも配信されています。ご利用の状況に応じてどうぞ。
日高ショーコ先生もうひとつのBL代表作。
日高先生のその他漫画。
小説の挿絵も担当されています。
日高先生のBLは、ストーリーよし、口コミよし、絵も安定していてキレイ、人気も知名度も抜群と、何拍子も揃っています。「花は咲くか」は5巻完結ですが、5巻くらいだとちょうど、初めて読む人にもお勧めしやすい巻数。
ドぎつい描写(暴力とかSMとか)はないですが、程よくエロもありつつ(5巻は特に)、人の成長や気持ちの変化というストーリーを楽しめるお話なので、BL初心者の人にもBL上級者にもぜひお勧めしたい作品です。
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