2学期が始まる前日、高校に通学しやすいという理由で、立夏の家に真冬がお泊りすることになりました。「下心はない」と脳内会議が忙しい立夏ですが、夜、真冬の口からぽろりと「由紀」の名前が飛び出します。
いっぽう春樹の同居人として静かに暮らすうち、秋彦は春樹といると音楽が楽しく初心に戻れるということに気づきました。高校生組とお兄さん組、それぞれが近づいたり離れたりしながら、目前にはライブ審査が迫ってきて…。前回の復習はこちら。
ギヴン5巻23話 ネタバレ感想 キヅナツキ
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」24話のネタバレ感想です。
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ギヴン5巻24話 感想 ネタバレあり
真冬の可能性をもっと見てもらいたい
半地下だった雨月宅から出て、春樹の家から見える外の景色をぼんやりと眺める秋彦。心ここにあらずといった感じです。このところ秋彦がこうしてぼうっとしていることが多くなったことに、春樹はなんとなく気づいていました。
暦は9月となり、高校生組は学校がはじまっています。いつものメンバーでつるむ立夏。運動部組は、蒸し暑い夏の部活がつらいとこぼしています。
バンドのフェス出場をかけたライブ審査がもう来月に迫っているなかで、エントリーする曲について話し合うことになった立夏たち。
カウントダウンフェスの三次審査は一般も入れてのライブ方式。今やっている曲が間に合わなければ前に作った曲でいく。今のところその予定ですが、立夏は今作っている曲で勝負したいと考えていました。
「俺は真冬の可能性をもっと見てもらいたい」
既存曲のほうが審査員には安心感があってよいのでしょうが、インパクトを与えるという意味では新曲のほうがいい。
まだまだ上にいけると思うし、せっかくだから攻めたいんです。
まっすぐにバンドメンバー3人を見つめる立夏に、真冬は「かっこいい」と素直に反応しました。春樹&秋彦もそれにのっかりますw
しかし真冬の可能性にかけてみたいというのが立夏の意向ですが、それには歌詞ができないとどうにもなりません。真冬は相変わらずマイペースで「次はちがう歌がつくりたい」とこぼすばかりです。
真冬なりに現状を見てせっぱつまっているのでしょうが、何か違うアプローチが必要になっているのではないかと立夏は考えていました。実際、真冬もまったく何も浮かばないわけではなく、今1歩のところでしっくりくるピースが足りていない気がしていたのです。
「真冬は周りからの影響が創作の糧ってタイプだろ。じゃあ探しに行ってみれば?」
【30日発売🌟Chéri+5月号】
— Dear+&Chéri+編集部 (@dear_plus_) 2018年3月27日
今日のチラ見せいきます~!! 超人気連載💗 キヅナツキ先生『ギヴン』から♪
フェス出場を掛けたライブ審査が迫るなか、歌詞が書けずにいる真冬は…? pic.twitter.com/5sYAuJPAGp
荒れた雨月の音を聴いて仕上がった歌詞
春樹宅でヴァイオリンの練習に励む秋彦。思ったよりちゃんとヴァイオリンの練習をする秋彦をじっと見つめる春樹は、内心驚いていました。秋彦は家ではドラム以上にヴァイオリンに触っているのです。
「一定量をこなさないと腕がなまるしガチ勢に比べたら全然。本気の奴はやっぱ全然違う」
雨月のことを指して言う秋彦に、そうとは知らない春樹は、ふと大学にいる有名なヴァイオリニストの話題を口にしました。
「そういえばうちの大学に有名な人いるよね。なんていったっけ、あ!村田雨月?」
海外のコンクールで入賞したりしていることで、雨月は大学でもすでにかなりの有名人のようです。その雨月は、スランプに陥っているのか、自宅で荒れている様子です。
楽譜は散らばり食器は散乱したまま。そこへ真冬がおそるおそるやってきました。鍵が開いていたから入ってきた真冬を勢いよく振り向いて、若干がっかりする雨月。
秋彦が帰ってきたのかと思った。
真冬にぽつりとつぶやく雨月の背中はどことなく寂しげです。真冬はそんな雨月に食い下がるように口を開きました。
「雨月さんに会いに来ました!」
練習を見学させてほしいとお願いする真冬。雨月は真冬が自分に会いに来たことが意外で少し驚きますが、どうやらOKしたようです。
正式にライブ審査の日程が決まり、真冬の歌詞も仕上がりまそた。すべてのピースが揃って、後戻りのできない秋が今始まろうとしています。
ギヴン24話 感想まとめ
嵐の秋到来の予感です。真冬が雨月の練習を見て何を感じとって、歌詞がどんなものになったのかとても気になります。それを受けて、立夏が何を想うのかも知りたいような知りたくないような複雑な心境です。
前回真冬が立夏の前で元カレ由紀の名前を出して、立夏をざわつかせたことは今回特にスルーでした。しかし立夏の気持ち的には胸中穏やかではないというか、何かくすぶっているものがあるはずですよね。。。
お兄さん組の話では、秋彦が家でドラム以上にヴァイオリンの練習をしているとか、全部雨月のためなんだろうなとか思うとギューっときました。最近ぼんやりしているのも、やっぱり雨月に会いたいからなのでしょうか。
今は秋彦の相手が雨月だとは知らない春樹ですが、そのうちそれを知る機会もありそうな雰囲気です。っていうか雨月って今秋彦たちと同じ大学に通ってるんですね。高校卒業後にプロの演奏家として独立して活動しているのかと思っていたら、一応学生と並行していたとは驚きです。
雨月のほうも、秋彦が出て行ってから家の中がずいぶんと荒れているようだし、ヴァイオリンの演奏も大丈夫なのかなと心配になってしまいました。
なんだかんだずっと一緒にいた人が、急にいなくなってしまったときの喪失感は計しれないものがあります。繊細な雨月のヴァイオリンの音に影響しないとは到底思えません。
軽く適当に付き合っている今カレでは埋められない寂しさが、どんどん雨月の中に募っているのではないかと思うと切ないし苦しいです。
秋彦と雨月のような身動きがとれない2人の関係は、身悶えするくらい大好物なのですが、このこう着状態がいつまでも続くとは思えません。
雨月は寝ているときまでスマホを気にしているし、秋彦からの連絡を待っているのは明らかです。ライブ審査という秋の嵐の中で、2人の関係にも何か良い変化があるといいのですが。
次回は5/30発売のシェリプラス2018年7月号です。
それではまた「ギヴン」25話の感想でお会いしましょう。
追記)25話の感想を書きました。
ギヴン5巻25話 ネタバレ感想 キヅナツキ
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