はらだ先生のカラーレシピ続編です。雑誌を新書館のディアプラスに移籍しての続編連載だったので、ディアプラス勢としては歓喜しながらありがたく読みました。
甘いだけじゃなくて怖くてほろ苦くて切なくて、1周まわってやはり甘く落ち着く下巻です。はらだ先生はどんな作品でもらしさが失われないので、信頼度100%で作家買いしています。
それでは以下「カラーレシピ」下巻の感想です。※ネタバレにご注意ください。
カラーレシピ下巻 電子書籍
カラーレシピ下巻 ネタバレ感想まとめ
各話の感想のリンク先はすべて詳細にがっつりネタバレしています。
新キャラは生意気な新人美容師
流されて福介と身体の関係を持っても、恋人であるとは決して認めない笑吉。どうにかして恋人になろうと画策する福介は、甘い言葉をささやきながらも、心の内では笑吉を完全に落とすべく入念に計画を練っていました。
ある日2人が務める美容室に、新しいスタッフ・一祝(かずのり)が加わります。真面目で不器用な笑吉はその性格上、新人の一祝とは何かとぶつかるのでした。
カラーレシピ下巻1話 ネタバレ感想
元ストーカー鬼原さん再登場!
笑吉はなぜか最近、仕事で細かいミスを連発してしまいます。福介は何かとフォローしてくれますが、そのせいで新人の一祝にもナメられがち。しかも一祝いに福介とのキスを見られてしまいます。
いっぽう笑吉の貴重な指名客のカラーレシピが福介によって改ざんされ、間違ったカラーを施術してしまうという事件が起きました。何も知らずに凹む笑吉。さらには元ストーカーの鬼原さんがふたたび店にやってきました。
カラーレシピ下巻2話 ネタバレ感想
福介に不信感を募らせる笑吉
鬼原さんはこれまでのストーカー行為を謝罪にやってきました。福介は笑吉の甘い対応にイラつきます。一祝との関係も、福介が望む以上にこじれないことで、福介はさらなる悪事を画策するのでした。
今までの福介の言動に疑問を感じた笑吉は、真実を確かめようと鬼原さんにおそるおそる連絡をとります。不信感が募る笑吉は、福介に嫌われていると思い込んでしまいました。
カラーレシピ下巻3話 ネタバレ感想
エロエロ拘束具&電流攻め
嫌われているから嫌がらせをされたと思った笑吉は、福介に詰め寄ります。とぼける福介ですが、言い逃れできなくなりついに悪事を認めました。
「やり方を変える」と、用意していた拘束具で縛り上げ電流攻めをくりかえす福介。抵抗できない笑吉は、悪態をつきながら鳴いて翻弄されます。嫌がる笑吉を見た福介は、あまりテンションが上がらない自分に気が付きました。
カラーレシピ下巻4話 ネタバレ感想
本当は自分に自信がない福介
店をやめると約束させられた笑吉。しかし店長にはなかなか言い出せません。追いつめたようで逆に追いつめられたような福介。
りくには「自分に自信がない」と言われ、笑吉にも「俺よりも人づきあいが下手だな」と本性を見抜かれ、力なく笑吉の元を去って行きます。
カラーレシピ下巻5話 ネタバレ感想
ハッピーエンドは自力でもぎとってやる
隠してきた本性を見抜かれた福介は、仕事をしばらく休みます。心配した笑吉が家を訪ねると、布団に臥せってボロボロになった状態の福介がいました。
自暴自棄になった福介にあきれる笑吉。福介は、自分を隠さずに自立できる笑吉のことがうらやましかったのです。
その後笑吉は、店を辞めて独立した福介に会いに行きます。仕切り直した福介を、笑吉は結局見捨てることはできず、またからめとられるようにその危険な懐に飛び込んでいくのでした。
カラーレシピ下巻最終話 ネタバレ感想
カラーレシピ下巻感想まとめ
福介がボロボロになって姿を消して、コレどうやって終わらせるのかとハラハラしていたら、仕切り直した後にまた笑吉のほうから会いに行くという最高のラストを迎えました。飛んで火にいるなんとやら。
本性をさらけだした福介は、これからどうやって笑吉との関係を再構築していくのでしょうか。
冷静に考えると、無様でぶっちゃけた姿を見せてしまった後なので、これからのほうが楽で偽らない自分を少しずつ見せていって自然体でいられるかもしれませんね。
笑吉との新しい関係を作れるといいなと思います。とはいえ福介がまだ全部の手の内を見せたわけではない気もするので油断禁物です。はらだ先生だし。
続編って賛否両論で、どうしても勢いが削がれがちですが、カラーレシピに関してはそんなことはありませんでした。ミステリアスだった福介が剥き出しになって、それでも立ち上がって笑吉を追う姿にゾワゾワします。
距離が近づいたり離れたりしつつ、駆け引きしながら2人はこれからも一緒にいるのでしょう。まずは、福介が笑吉を自分の店にひっぱりこむところからかな。妄想が捗ります。
インパクト大だった電流攻めも切なくて痛々しかったけどエロすぎてお腹いっぱいでした。福介の病み具合が良きでした。笑吉ごめん。
はらだ作品のなかでも「やたもも」と並んで甘めなので、BL初心者の人には強烈でしょうが、上巻を読んで気に入った人にはぜひ下巻もおすすめです。
かっこいい王子様なだけじゃない福介の追いつめられた姿が人間味あふれていて見ごたえがありました。はらだ先生の次回作も楽しみにしています。
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