蕪木の高校時代の同級生・三条が蕪木を引き抜きに現われます。ところが蕪木は「利害が一致していたからつるんでいただけ」と三条を突き放しました。
蕪木にこだわる三条は怒ってしまいます。その同時期、三条の会社の特集記事が掲載中止になったと連絡がありました。前回の復習はこちら。
飴色パラドックス5巻13話 ネタバレ感想 夏目イサク
それでは以下、夏目イサク先生の「飴色パラドックス」14話のネタバレ感想です。
飴色パラドックス5巻 夏目イサク
飴色パラドックス14話感想 ネタバレあり
こじれない蕪木×尾上
蕪木は出社すると同時に、三条くんの会社の特集記事が中止されたことを知りました。
嫌がらせか妨害かと身構える蕪木ですが、ふと昨日不満気に帰って行った尾上が、案外普通な態度でいることのほうに疑問を感じます。
「三条くんの深刻な話聞いてたら、ちょっと不安になって…ごめん」
「なんでお前が謝る?」
尾上は、昔の蕪木のことは全然知りませんが、今は誰よりも蕪木と一緒にいて、少なくとも三条くんよりは蕪木のことをよく分かっています。
反省して素直に謝った尾上に、蕪木は内心ほっとするのでした。
「なんでも話すよ。お前が興味あるなら」
さらりと告げる蕪木に、尾上は真っ赤になってしまいました。多少ぎくしゃくしても、2人の関係がそう簡単にこじれないのは、これまでの築いた絆があるからです。
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今日のチラ見せいきますー! 超人気連載💗夏目イサク先生『飴色パラドックス』から♪
蕪木の旧友・三条の意味深な言葉により、ぎこちなくなってしまう蕪木と尾上。一方、三条の周囲にも何やら不穏な動きがあるようで!? pic.twitter.com/Cq1MyJ0h74
三条くんはお前のことを親友だって言ってた
三条くんの会社が記事をボツにしてきたのは、掲載しようとしていた企画自体が、急になくなったからというのが理由でした。
つい昨日まで進めてきた企画が、突然ダメになるというのはどう考えてもおかしなことです。
そこで尾上が調べたところ、まったく同じコンセプトの企画が他社で発表になっていたことが判明しました。
つまり、三条くんの立てた企画の情報がどこからか洩れていて、他社に横取りされたということです。記事の取り下げは、三条くんからの妨害ではありませんでした。
「三条くん、実はかなり困ってんじゃないのかな」
心配そうな尾上。蕪木に助けてほしくて、わざわざ会いに来た三条くんに、どことなく同情している様子です。尾上は「相談にのってあげたほうがいい」と蕪木に言及するのでした。
「三条くんは、お前のことを親友だって言ってた」
高校時代の三条くんを思い出した蕪木は、三条くんの会社まわりを調べ始めます。
内部分裂の犯人を突き止めた蕪木
どうやら三条くんの会社では今、内部分裂が起きているようで、その証拠(ウラ)を取ろうと蕪木と尾上は動き出します。
2人がアタリをつけた情報源として、三条くんの会社の若手社員が、コトのあらましをざっくりと話してくれました。
関東に来て三条くんが立ち上げた企画チームを、よく思っていない古株の社員たち。経験も浅い御曹司が、チームを仕切ることもおもしろくありません。
そこで古株の社員達は、若手を丸め込んで三条くんを陥れ、部署ごと消滅させるために、企画があがるたびにそれを他社に情報漏えいしていたのです。
三条くんに会いに行った蕪木は、裏切り者の書かれたメモを彼に渡しました。
「お前の仕事がうまくいってない原因の大変はそいつらだ。情報はやるよ。使うか無視するかは好きにすりゃいい。」
驚く三条くんは蕪木に説明を求めるのでした。
飴色パラドックス14話 感想まとめ
三条くんの会社が思った以上にやばいことになっているようで驚きました。三条くんが必死で蕪木を引き抜こうとしたのは、きっと味方になってくれる人、助けてくれそうな人がほしかったからなんですね。
社内での足の引っ張り合いに、三条くんも影では苦しめられていたのでしょう。
蕪木の前では威勢よく元気そうに見えていましたが、情報漏えいが何度も続いて、心身ともに疲れ果てていた時のカラ元気だったのかもしれません。
薄々何かおかしいと勘付いていたにせよ、まったく気づいていなかったにせよ、どちらにしてもショックは大きいはずです。
高校時代、蕪木は利益の一致で一緒にいただけでしたが、三条くんが蕪木に感じていた友情は本物でした。
それを知った上で、高校時代の三条くんを思い出した蕪木が、彼に何かしてあげたいと思うのは当然です。罪の意識もあるでしょう。
内部分裂を、週刊誌への告発として記事にできれば、尾上たちにとっても良いでしょうし、三条くんも会社の膿を一掃できるから一石二鳥になりそうです。
蕪木と尾上が、三条くんのことでこじれなかったのは、素直に謝れる尾上が強かったからですね。2人で積み重ねた時間が、信頼関係を築いたことに他なりません。
尾上が、三条くんのことで渋い顔をする蕪木に「お前そんなんだから友達できねーんだよ」と言っていたのがじわじわきます。
仕事と尾上のこと以外はドライな性格の蕪木なので、友達作りは案外苦手だったりするのかもしれません。
ビジネスモードにならないと人に興味を持てない、器用貧乏というかなんというか。
もともと蕪木は一人で何でもできる一匹狼気質で、あまり他人に執着するタイプでもなさそうですしね。
この件が落ち着いたら、蕪木と三条くんで親友になるのは難しくても、気楽な飲み友達くらいにはなれるといいなと思います。
次回は9/29発売のシェリプラス2018年11月号です。
それではまた飴色パラドックス15話の感想でお会いしましょう。
追記)15話の感想を書きました。
飴色パラドックス5巻15話 ネタバレ感想
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