スペインフラメンコ修行の旅で、チュン太の幼馴染にダンスバトルで負けてしまった高人。チュン太は、高人が身体だけではなくて自分をもっと頼ってほしいと願っています。
しかし、このままではチュン太の足をひっぱってしまうと一人でがんばる高人。抱き合っても微妙にすれ違う2人は…。前回の復習はこちら。
抱かれたい男1位に脅されています6巻21話 ネタバレ感想
それでは以下「抱かれたい男1位に脅されています」22話の感想です。※ネタバレ注意です。
抱かれたい男1位に脅されています6巻 電子配信
抱かれたい男1位に脅されています6巻22話 感想 ネタバレあり
昨日の敵は今日の友
目を真っ赤にはらしたまま、勝負に負けたアントニオの家におしかけた高人。アントニオの実家はこのあたりでは美味しいと評判のパン屋さんでした。
高人はぶすっとしたひどい顔のまま、アントニオに「フラメンコを教えてほしい」と頼みます。ついでに家に泊めてほしいとも。
実はもうこの近所のホテルはいっぱいで、チュン太のバルを飛び出したはいいものの、高人は宿無しになりそうなのでした。
「昨日の敵は今日の友」みたいな高人に、アントニオは若干キレ気味です。しかしアントニオの母親のマドレさんが出てきて、高人を温かく迎え入れてくれました。
マドレさんは、高人のきれいな顔を一目見て気に入ったようです。アントニオに腫れた瞳を冷やしてあげるように指示して、家に招き入れてくれました。
マドレさん、ちまっとしていて優しいお母さんという感じで素敵です。今のアントニオにはあまり似てないですねw
高人のコミュニケーション不足を指摘するアントニオ
母親の言うことには逆らえないアントニオは、しぶしぶ高人を家に入れてくれました。なんだかんだ言いながら、冷やしたタオルと作りたてのパンを出してくれます。
アントニオは普段はセビリアに住んでいて、今回はチュン太が来るということで、里帰りついでに実家のパン屋さんを手伝っているのでした。
「俺はあいつといるためにここに来たのに、なんで追ってきてんだよ…」
アントニオの前で思わず弱音をはいてしまう高人。しかしアントニオには幸せ自慢にしか聞こえません。足手まといになりたくないと言う高人の主張も、アントニオにとっては全部のろ気に聞こえていました。
チュン太は自分では持て余すほどの可能性を秘めた男です。この先もっと上に行くと同時に、いろんなものを踏んで、その分背負うことになります。
「そんなとき俺も一緒に背負ってやれる場所にいたい。それが、俺まで背負われる側になろうとしてるなんて笑えない。冗談じゃない!」
「止まってる場合じゃないんだよ!」と悔しげな高人。チュン太と一緒に生きていくために自分も前進して成長したいと思っているのに、夕べチュン太に不安そうな顔をさせてしまって心を痛めています。
ところが、苦しむ高人をじっと見つめるアントニオは冷静でした。
「で、ニーニャ(高人)はジュンタに“お前のために行ってくる”と言ったのか?」
「そんなことわざわざ言うことないだろ。俺が必要だと思ってやることだ」
「言わなくてもわかるだろってか?空気を読めってか?そんなもんに頼るのはコミュニケーションの惰性だぜ」
コミュニケーションをとらずに黙って出てきたことを、アントニオはペラペラと非難します。高人としては「理由を言ったら片棒を担がせる感じになって重荷になるだろ」という主張ですが、アントニオはあっさりと返します。
「じゃあ逆にジュンタが片棒担いでくれっつったらニーニャは断るのか?重荷に思うのか?」
高人は断らないし重荷になんて思いません。ぐうの音も出ない高人は、逆切れしてアントニオに八つ当たりするしかありませんでした。
アントニオの初恋の相手はセレスさん
ぎゃあぎゃあと口げんかする高人とアントニオ。
「お前あいつのどこがそんなに好きなんだよ」
「顔!体!最高だろ抱かれたいだろ!…つかあの腕に抱かれたことならあるけどな」
ぼそりとつぶやくアントニオの言葉にぴくりと反応する高人。アントニオは子供の頃のチュン太との出会いを話しはじめます。
子どもの頃は虚弱体質でひょろひょろしていたアントニオは、いじめられっ子でした。それを見かねた母親のマドレさんは、近所でフラメンコを教えていたセレスさんのところへ放り込みます。
最初はイヤイヤだったアントニオでしたが、踊るセレスさんを見た瞬間、胸を高鳴らせたのでした。いわゆる初恋です。
子どもながらにセレスさんに気に入ってもらえるように、ダンスレッスンも人一倍頑張ったアントニオ。
セレスさんにもたくさん甘い言葉で褒めてもらって、気付けば同級生の誰よりも強靭でセクシーなボディを手に入れていました。恋は人を変えるというやつです。
しかしある日、アントニオはセレスさんが妻のヤチヨさん(チュン太の祖母)の前で踊っているのを目にして衝撃を受けます。
セレスの切なくて情熱的でエロいダンスは、すべてヤチヨさんに向けられたもの。この踊りは、セレスの愛する人にだけ向けられたものだと、アントニオは失恋を自覚したのでした。
チュン太とアントニオの出会い
しかし恋心を簡単には捨てられないアントニオは、たびたび身体能力を生かして木登りをして、2階にあるセレスさんの部屋をこっそり覗いていました。
そこで、夏休みに祖父母宅に遊びに来ていた子どもの頃のチュン太と出会います。アントニオが木の上からセレス宅を覗いていると、下からビー玉のような美しい瞳で見上げてくるチュン太。
動揺したアントニオは木から滑り落ちてしまいます。それをチュン太が受け止めてくれて、アントニオは怪我をせずにすみました。
ところがチュン太が骨にヒビが入る怪我を負ってしまいます。心が痛むアントニオは、パンをたくさん持って、展望台にいるチュン太にお礼を言いに行きました。
チュン太はアントニオのセレスへの気持ちも察していました。泣きながらセレスへの気持ちを語るアントニオ。
「泣いちゃうくらい悲しいのに、それでも好きなの?すごい。ステキだね」
まだ恋を知らないチュン太は、ガラス玉のような美しい瞳をキラキラ光らせて、アントニオを羨ましがるのでした。
あいつにとってお前の存在は、お前が思っている以上だぜ
そんな純粋なチュン太が、大人になって久しぶりに会ったら「大切な人だできた」と言うのです。アントニオは、とうとうチュン太がそんな相手を見つけたのだと、ちょっぴり寂しく羨ましく思っていました。
「サイジョウタカト、あいつにとってお前の存在は、お前が思っている以上だぜ」
チュン太の、ガラス玉のような瞳の子ども時代を知らない高人。そんな時代を知っているアントニオこそ、高人は羨ましいのでした。
高人は、アントニオにダンスレッスンを受けることになります。とはいってもアントニオも多忙なので1日だけの限定レッスンです。
感想まとめ
アントニオの前髪パッツンのまるっこいちびっこ時代が、今の屈強ボディと違いすぎて楽しかったです。子どもの頃はやっぱりマドレさんに似てますねwかわいい。
サラサラヘアにガラスの瞳のチュン太は、本当に天使のような子供時代で美しかったです。どこか浮世離れしていて、ふわふわしていてとてもピュア。
このふんわり天使が高人に出会ってああなってこうなって、それでようやく今のチュン太が出来上がるんだなと思うと、なんだか感慨深いです。
高人も、ライバルのアントニオを頼って家まで行くあたりは、さすがだなと思いました。ちゃっかりしているというか、しっかりしてますよね。
見知らぬ海外の土地で、知人友人もおらず頼れる人もいない上、ホテルは満室。飛び出してきた以上プライドもあるでしょうから、チュン太のところへは当然戻れません。
そんな状況で、昨日知り合ったばかりのアントニオ(ほぼ知らない他人)を、ちゃんと頼っていける行動力と精神力。だてに子役から厳しい芸能界を生き抜いてきていません。
ところでいつも行く大型本屋さんで、久しぶりに今月号のマガビーが売り切れているのを見ました。アニメの影響かな。地上波でBLアニメを見られる世の中にバンザイ。
次回は11/7発売のマガジンビーボーイ12月号です。
それではまた次回の感想でお会いしましょう。
追記)23話の感想を書きました。
抱かれたい男1位に脅されています6巻23話 ネタバレ感想 桜日梯子
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