いろいろあって両想いになった源介&惣五郎。エッチはまだですがラブラブで、仕事も大役を任されるなど公私ともに好調を維持していました。
ところが、学校の文化祭で2人がこっそりキスしているところを、顔見知りのカメラマンに見られてしまいます。惣五郎の祖父のところへやってきたカメラマンは…。前回の復習はこちら。
花恋つらね4巻23話 ネタバレ感想 夏目イサク
花恋つらね4巻 電子書籍
花恋つらね4巻24話 感想 ネタバレあり
俺はパパラッチじゃないですよ!
惣五郎と源介のキスを見た昔馴染みのカメラマンは、惣五郎の祖父・菊右衛門のところを訪ねてやってきました。話を聞いて驚いた菊右衛門は少し動揺を見せます。
カメラマンのヒデさんは、一応証拠写真も持っていました。
「まさかあたしをゆすりに来たんじゃないだろうね」
大きな動揺を見せないものの、驚く菊右衛門に、ヒデさんはあきれたように口を開きます。
「そんなわけないじゃないですか!俺が師匠にどれだけお世話になってると思ってるんです!?だいたい俺パパラッチじゃないですし!」
ヒデさんはプロのカメラマンですが、いわゆる雑誌の芸能記者ではありません。
それでもこうやって菊右衛門のところへ来たのは、このまま自分が黙っていても、他の誰かの目に留まれば、やっかいなことになるかもしれないと思ったからなのでした。
「俺だって小さなころから知ってるあの2人に、あまり痛い目にはあってほしくないんですよ」
困惑気味の菊右衛門とヒデさん
父・松川宗円と一緒に、源介宅にお稽古のお願いに行っていた惣五郎は帰宅後ちょうど、ヒデさんが帰ろうとするところに鉢合わせしてしまいました。
何も知らない惣五郎は、呑気にヒデさんに話しかけます。
「なんでうちにいるの?」
「師匠に用事があってね」
「取材?」
「まあそんなとこ」
ごまかすヒデさんも菊右衛門も困り顔です。ヒデさんは「じゃあ頑張ってね」と、惣五郎を見て背中をポンと叩いて帰って行きました。
じっと惣五郎を見つめていた菊右衛門は、何かを言おうか言おうまいか考えているそぶりです。
しかし結局、惣五郎には何も言えず「余計なことを聞いてしまった」と、深いため息をつくしかありませんでした。
菊右衛門と寿一郎の関係の謎
源介宅で稽古をつけてもらう惣五郎は、源介を見て「やっぱりいい声だ」と改めて見とれてしまいます。稽古後の2人は疲れでフラフラ。
源介は今回の「富樫が難しい!」と頭を抱えています。爽やかだけど軽くなく、すっきりしているけど重みがあって、情に厚いが一見それが分からない人間ということで、役を掴みきれません。
いろいろと言われ過ぎて、わけがわからなくなっている源介。仕事での悩みも苦しみも一緒に共有できるのは、同じ舞台同じ世界にいる2人ならではです。
「俺は、松川惣五郎の一番の相方になりたいってのも、あきらめてないし」
武兄に対して相変わらずライバル視している源介は、私生活だけでなく、仕事の上でも惣五郎の相方になる夢をあきらめていません。惣五郎もそれを聞いて嬉しい気持ちになるのでした。
ところで今回の弁慶役は、武市さんです。弁慶といえば源介のおじいさん・寿一郎さんの当たり役。源介は「自分も早く弁慶をやってみたい」と夢を語ります。
源介の目標は、子どもの頃から大役を演じているのを見てきた祖父の寿一郎さんです。源介にとって、祖父は目標でもありヒーローでもありました。
惣五郎にとっても、祖父・菊右衛門は憧れの役者です。2人とも祖父を見て「あんな役者になりたい」と思っていたのです。
源介は寿一郎さんになれるのか
「寿一郎さんとじいちゃんって、なんで共演しなかったんだろ」
「仲が悪かったからだろ?昔大ゲンカしたって聞いたけど。でもずっと若い頃は普通に一緒に板に立ってたんだよな?喧嘩する前は」
孫2人が不思議がっているとは夢にも思っていない菊右衛門は、何やら考えこんでいる様子で、歌舞伎役者・8代目高倉雲之介を呼び出していました。
「あんた源介をどう思う?」
「どうって、どういう意味だ?」
「あの子が寿一郎になれるかどうか」
源介の兄が女形だから可能性としては高いのではないかと言う雲之介を制して、菊右衛門は口を開きます。
「そういうことじゃないんだよ。あんたちょっと源介を見てやってくれないか」
花恋つらね24話 感想まとめ
菊右衛門さんが孫たちの関係を知っても、そこまで驚いて慌てふためいたりしないところが、さすが肝が据わっているというか、歌舞伎役者として名を馳せている人なんだなと思いました。
華やかな芸能界、菊右衛門さんも自身の若かりし頃を含めて、こういう色恋沙汰には慣れっこなのでしょうか。業界としても同性同士というのは、実はそこまで珍しくないのかもしれません。
カメラマンのヒデさんも良い人でよかったです。子どものころから頑張る惣五郎たちを見ていて、普通に心配しているお兄さんという感じでした。
菊右衛門さんとしては、源介に寿一郎の器があるのかどうかが気になっている感じですね。寿一郎さん亡き今、寿一郎さんの後を継ぐ立派な役者になってほしいという気持ちもあるのでは。
惣五郎と源介の父親同士は、中学も高校も一緒の同級生です。お酒を飲んだりする仲なので、関係は良いようです。
でも祖父同士は、ある時期から一緒に舞台に立つことがなくなってしまいました。これはぜったい色恋に関するナニかがあったと思うのですがどうでしょう。
菊右衛門さんの態度を見る限り、今も寿一郎さんのことは役者として認めているようだし、本当にただの喧嘩だったのかな。いったい2人の間にナニがあったのかとても気になります。
次回は11/14発売のディアプラス12月号です。
それではまた「花恋つらね」25話の感想でお会いしましょう。
追記)25話の感想を書きました。
花恋つらね4巻25話 ネタバレ感想 夏目イサク
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