酷くしないで9巻1話の感想です。雑誌最新話でコミックス9巻のネタバレになるためお気をつけください。

ルカに言われた言葉がひっかかって、真矢との関係に不安を感じているネム。真矢は相変わらずネムに夢中で、一緒にいるときは幸せに浸りながらも、ネムはずっと沈んだ気持ちでいるのでした。

ホテルでエッチしていても、ネムはどこか集中できません。しかも、自分から真矢に別れを告げるという悪夢を見てしまいました。前回の復習はこちら。

酷くしないで8巻6話 ネタバレ感想 ねこ田米蔵

それでは以下、ねこ田米蔵先生の「酷くしないで」9巻1話の感想です。※ネタバレ注意です。

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酷くしないで9巻1話 感想 ネタバレあり


依頼主を納得させられない仕事はただの自己満足


年末年始はバラバラに過ごした真矢とネム。塾の合宿のため、ネムは合宿先でくたくたになっていました。それでも、真矢からの電話で声を聞くだけでホッとしています。

真矢は、映画のプレミアイベントのために走り回っていました。いきなり企画変更になって、結果的に大幅に仕様が変更になってしまったりとドタバタ続きです。

どんなに真矢たちがやる気をもってしても、クライアントを納得させられないと意味がありません。

「妥協するってことですか?俺ら自身が一番おもしろいって思えることをやらないでどうするんですか」

まっすぐに意見する真矢。仕事をはじめた当初は、誰もが自分が一番だと思うモノを作るのが良い仕事だと思うものです。しかしそれは幻想。

クライアントに仕事をもらっている以上、依頼主を納得させられない仕事なんて、ただの自己満足なのです。

学校だと良いものを作るだけでよかったものを、社会に出ると勝手が違って戸惑います。真矢もまさにその帰路に立っていました。

「納得いかない要求でも、最大値まで引き上げる。それが僕たちのお仕事」

スタッフの正論に、真矢はぐうの音も出ませんでした。

ぽわぽわなネム&沖野くん


塾の合宿を終え、初詣に行く真矢&ネム。待ち合わせ場所に、ネムをめがけて真矢が猛ダッシュでかけよってくる姿は大型の忠犬のようです。

人前でもイチャイチャする真矢に、ネムは呆れ気味です。しかし、イケメンがじゃれている姿に、通行人の女性陣は超笑顔になっていました。私がいる…w

お参りをしたらすぐに仕事に行かなければいけない真矢。しゅんとしてしまうネムに「誕生日(1/16)にはゆっくりできるから」と真矢は申し訳なさそうです。

ネムの誕生日は、ホテルに行くことになりました。お泊りも当然のように考えている真矢に、ネムは嬉しそうです。

最近、ゆっくり会える時間が減っている上に、初めての恋人と過ごす誕生日で、ネムは内心とても楽しみにしています。

ぽわっぽわな表情で沖野くんにノロケるネム。沖野くんも、そんなネムを見てキュンキュンするのでした。

沖野くんはネムへの誕生日に靴をプレゼントしてくれるようで、喜んだネムは真矢にそのことをメールします。ふんわりした沖野&ネムペアは癒しの塊なのでした。

俺、今が一番幸せなんだけど


真矢は、あの後調整した仕事の返事がまだ来ないので、オフィスで困っていました。すると、さりげなくアドバイスをしてくれるルカ。仕事ではとても頼りになるルカなのです。

バタバタと時間が過ぎ、気づいたらネムの誕生日当日。ようやく何とか仕事を終わらせた真矢は「俺これから明日の昼まで連絡取れないんで!」と告げて準備万端です。

これでもう夜に邪魔が入ることもありません。山積みの仕事から解放されて、妙に覚醒している真矢。超ご機嫌で「全然イケる!」とランナーズハイ状態で、ネムとの待ち合わせ場所に向かうのでした。

夕食は、デパ地下でご飯を買ってホテルデリというスタイルです。ベッドの上でくつろいで好きなお惣菜をつまめるこのスタイルも、ネムは気に入っていました。

「外だと人目もあるし、最近ゆっくり会えなかったから」

伏し目がちなネムに、そっとキスをする真矢。真矢もネムと同じ気持ちでいたようで、安堵するような照れたネムがかわいいです。

「家の人なんか言ってた?」

「友達が祝ってくれるって言ったら、なんだか嬉しそうだった」

「友達」という言葉にネムのほうが敏感になってしまい「友達っていうのは、深い意味ではなくてっ」と慌てて口を開きます。ところが、真矢はそこはあまり気にしていませんでした。

「最近、あんまりヤキモチとかしなくなったよな。自分でも勝手だと思うけど、ちょっと寂しいんだ。僕のこと前より好きじゃなくなったのかな…とか」

「俺、今が一番幸せなんだけど」

ネムの言葉を遮るように、真剣な表情で覆いかぶさってくる真矢。スイッチが入ったようで、ケーキも後回しにする勢いです。しかしネムはお風呂に入りたいとここでまさかの待て。

「今日いっぱいするんだったら、先に入っときたい」

ぼんやりとした涙目で訴えるネムに、真矢は一緒に入るならと許可をしました。なんだかんだ、真矢はネムの言うことは聞いてあげます。

僕は今が一番苦しい。


先にお風呂に入ったネム。真矢はその間にメールチェックだけしようとスマホを開きました。ルカからのメールには「先方からOKが出た」と業務連絡が。

これでなんとかイベントには間に合いそうな目途がつきました。真矢はベッドにダイブして喜びます。この後はもうネムとあんなことやこんなことをするのみ。

気が抜けた真矢は、そのままついベッドでうとうとと眠ってしまいました。お風呂から上がったネムは、寝入っている真矢を見てつぶやきます。

「僕は今が一番苦しい…」

真矢のスマホには、ルカからの連絡がそのままになっていました。真矢を気遣う内容のメールを見たネムは、その場に立ち尽くしてしまうのでした。

もうルカさんと会わないで


ふと目覚めた真矢は、ぎょっとして飛び起きてしまいます。きょろきょろと見回すと、ネムはソファーに座って起きていました。時間はなんと朝の5時!真矢は結局、ひと晩中ずっと寝てしまったのでした。

真っ青になって謝る真矢。しかしネムは冷たく表情を崩しません。

「僕は帰るから、もう少しゆっくり寝なよ」

その言い方にぎょっとした真矢は、帰ろうとするネムを、必死で引きとめようとします。しかしネムは、今は真矢が何をしても気が晴れません。やっと一緒にゆっくり過ごせると楽しみにしていた誕生日。

「僕は、眠っちゃうほど退屈になったのか」

泣きながら訴えるネム。思ってもみなかった「退屈」という言葉がネムの口から出たことに、真矢は驚いて思考停止してしまいます。

完璧に人を拒否しているときの表情のネムをぎゅっと抱きしめて、なんとか機嫌を直してもらおうとする真矢。

ネムはルカに言われた言葉を思い出していました。空気って錆びるんだよ…。

「プレゼントも何もいらない。だからもうルカさんと会わないで」

ついに心が折れてしまい、本音を口にしたネムは…。

感想まとめ


ああ~~~これは真矢がダメじゃないですかね。ネムの誕生日という特別な日で、やっと2人で久しぶりにゆっくり過ごせるはずだったのに、本来なら意地でも起きてなきゃいけなかったはずです。

仕事で徹夜続きで疲れている、というのはネムには通用しません。その仕事はルカがらみなのです。ルカのことで不安になっているところで、爆睡したことで、よけいにネムを不安にさせてしまったのでした。

「ルカに会わないで」と思わず本音が出てしまったネムに、真矢がどう出るでしょうか。

真矢自身は、ルカのことは仕事仲間としか認識していないと思いますが、ネムにとってはそうではないということが、これでやっと伝わったかな。

とはいえ、仕事だからルカとは会わないわけにはいきません。ネムを安心させて説得するのは真矢の仕事です。

心を閉ざしたネムに対して、チェックアウトの時間までにそれができるのかは微妙ですが、あまりこじれないでほしいな。

ところで今回、真矢がキーボードよりスマホの方が早いと聞いてびっくりしました。ジェネレーションギャップ!

フリックの方が早いとか、今現役の大学生ってそうなんですかね。卒論とかウン万字も、スマホで作成する時代なのでしょうか。

次回は12/7発売のマガジンビーボーイ1月号です。

それではまた次回の感想でお会いしましょう。

酷くしないで関連本


酷くしないでのスピンオフで縞川と彰のお話です。


真矢とネムの単行本未収録の甘々な番外編。電子限定コミックスです。


ねこ田米蔵先生のBLコミックス




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