花鳥風月57話のネタバレ感想です。コミックス8巻の内容の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

幼馴染の吉利谷と財前は、お互いにほのかに想い合いながらも、なかなか距離を縮められないまま高校生になりました。しかしある日、吉利谷をかばって財前が怪我をしてしまいます。

その縁で、平岡組の幹部・克也に気に入られた吉利谷は、高校卒業と同時に、財前の前から忽然と姿を消します。前回の復習はこちら。

花鳥風月8巻56話 ネタバレ感想 志水ゆき

それでは以下志水ゆき先生の「花鳥風月」8巻57話の感想です。※ネタバレ注意です。

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花鳥風月57話 感想 ネタバレあり


裏社会で刺された吉利谷


高校卒業後のあの雪の夜から何年間も、ぱったりと財前の前に姿を見せなくなった吉利谷。丹羽と一緒に、克也のところに出入りし、いまや立派なやくざとして動いていました。

そんな吉利谷のもとへ、あやしい人影が近づいてきます。吉利谷がひとりになった瞬間を狙い、背後から近づいたその影は、いきなりナイフで吉利谷の脇腹を刺しました!

いっぽう、財前は大学卒業後、立派な弁護士となり、一見ともちょくちょく会っていました。一見は今は大学病院を辞め、蘭子さんの病院に勤めています。

財前のところには、いまだに吉利谷からの連絡が年に1度しかない状態です。財前の誕生日にだけ、短いお祝いメールが届くのみでした。

吉利谷が今どこで、何をしているのか、まったく分からない財前。こちらからの電話には出ないので、連絡のとりようもないのです。

そんな2人が食事していると、一見の携帯が鳴りました。なんと相手はほぼ音信不通の吉利谷!

「今背中寄りの左脇をナイフで刺されてやばいかも…」

吉利谷は、刺されて朦朧とした意識のなかで、一見に電話をしたのでした。

再会した吉利谷と財前と一見


吉利谷が目覚めるとそこは病院。そばには財前がうとうととしていました。吉利谷に声をかけられた財前は飛び起きます。

「誕生日おめでとう、財前。今年は直接言えた…」

口を開いたかと思ったら誕生日祝い。今この場にふさわしくない言葉に、財前は絶句してしまいます。吉利谷は、つぶやくとまたすぐに眠りに落ちていきました。

小学生のころからずっと誕生日を祝ってくれていた吉利谷。離れてからも、誕生日だけは忘れずにメールをくれていました。

今年はもうメールも来ないとあきらめていた財前は、こんな形でも吉利谷に会えたことが嬉しかったのです。

吉利谷の容態は、一見の処置が良かったのと、吉利谷の悪運が幸いして、順調に回復していました。

俺は吉利谷の弁護士です


そんな吉利谷の病室へ、組対四課の警察官が会いに来ていました。

「だから、うっかり転んだだけって言ってるじゃないですか。そもそも俺、一般人ですよ?俺に目を付けても意味がないですよ」

「一般人?先月、平岡組の三代目と盃かを交わしただろうが。裏の顔は真っ黒なやくざのくせに、何が一般人だ。笑わせる」

吉利谷が今やっている会社も、実は平岡組のフロント企業。吉利谷と警察官の一連の会話を聞いていた財前は驚いてしまいました。

吉利谷に情報屋になるように口説きに来た警察官は、のらりくらりとかわず吉利谷に食い下がります。

「俺は克也さんのものだ。あの人の下以外、俺がつくことはないし。ましてや刑事と二股なんて絶対ありえない」

やくざをやりながら警察官の情報屋になるなんて、ハナから吉利谷の頭にはありません。刺された相手にも、吉利谷は見当がついている様子でした。

しつこい刑事を遮るように、主治医として割って入る一見。そこに財前も加わります。

「俺は吉利谷の弁護士です」

財前には迷惑をかけるなよ。


ついつい吉利谷の弁護士だと言ってしまった財前は、星川先生に相談します。起業やくざの弁護士となると、星川法律事務所にも迷惑をかけるかもしれません。

財前は自分をクビにしてもらおうと考えていましたが、星川先生はそんな理由では、クビにするつもりはありませんでした。そもそも顧問契約をしたわけでもなく、ただの口約束です。

「くれぐれも弁護士資格の剥奪なんてことにならないように。それさえ守るなら君の裁量でがんばりなさい」

あたかい目で見守ってくれる星川先生に、財前はとても嬉しそうな表情を見せます。いっぽう病院では、一見と吉利谷が軽口を叩きあっていました。

「お前が道を踏み外そうが俺にはどうでもいいことだが、財前には迷惑をかけるなよ」

吉利谷に釘をさす一見。吉利谷としても、そんなことは言われなくても十分分かっていました。だからこそあの雪の日に、気持ちを置いてきたのです。

花鳥風月57話感想まとめ


時間軸が一気に進みました。大学を卒業して数年後、という設定ですね。吉利谷たちが使っている携帯が、まだガラケーで時代を感じます。

吉利谷と克也が盃を交わしたということは、正式に家族になったということです。幼馴染が大人になって、まさかやくざになっていたとは、財前は考えもしなかったでしょう。

思わず吉利谷の前で「弁護士です」と名乗ってしまい、その件で星川先生に温かく受け入れてもらったときの財前の表情を見ていると、星川先生が父親代わりで良かったと心から思いました。

一見も無事に医者になり、医者と弁護士とやくざという強めの幼馴染トリオが、またここから交流を持つようになるのでしょう。道が別れたはずの2人の人生が、また重なり始めました。

吉利谷を刺した相手のことは片付いていないので、まだまだ安心はできませんが、再会して時間が進むと吉利谷のあのプロポーズになるわけで、未来を知っていると安心して見ていられますね。

子ども時代から、一見がいいところいいところで出てきてくれて、吉利谷と財前の間の良いアクセントになっているのも嬉しいです。(成人した一見のルックスが好き)

口約束のような感じですが、吉利谷の弁護士になった財前。あの場はほぼ勢いで言いましたが、財前がいれば吉利谷も暴走できなくなるので、重しとしてはちょうどいいのかもしれません。

次回は12/14発売のディアプラス1月号です。

それではまた「花鳥風月」58話でお会いしましょう。

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