花鳥風月58話のネタバレ感想です。コミックス8巻の内容の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

高校を卒業したあの日からぱったりと姿を見せなくなった吉利谷。財前は気にかけてはいるものの、連絡しても返事はなく、ほぼ音信不通状態で過ごしていました。

そんなある日、何者かに刺された吉利谷と財前が再会します。裏社会で生きる吉利谷をかばうべく警察に「吉利谷の弁護士です」と名乗った財前ですが…。前回の復習はこちら。

花鳥風月8巻57話 ネタバレ感想 志水ゆき

それでは以下志水ゆき先生の「花鳥風月」8巻58話の感想です。※ネタバレ注意です。

花鳥風月8巻 電子書籍


花鳥風月58話 感想 ネタバレあり


吉利谷と克也の関係を気にする財前


仕事終わりに、急ぎ足で吉利谷の入院している病院へ向かう財前。すると目の前を曜明が通りかかります。財前は、曜明が高校2年生のときから吉利谷とつるみだしたことを思い出しました。

病院では、一見が吉利谷の主治医として様子を見てくれていました。一見は「毎日見張りに来なくても、勝手に退院させないから大丈夫」と財前に声をかけます。

一見から、吉利谷が曜明と揃ってやくざ稼業をしていると聞いた財前は、胸中複雑な思いでいました。しかも今、吉利谷を見舞いに平岡組の三代目・克也が来ています。

「俺は克也さんのものだ。あの人の下以外に俺がつくことはない」

吉利谷の言葉を思い出し、克也の後姿を見送る財前。吉利谷が心酔する克也とはいったいどういう人なのか、財前は測りかねている様子です。

この胸の痛みを抱えたまま、お前のそばにいよう


病室に着くと、吉利谷は穏やかな表情で財前を迎え入れてくれました。

「財前、おかえり」

「ただいま」

何気ない会話にほっとする財前。高校卒業以来、久しぶりに再会してからは、病室内で嘘のような穏やかな時間が流れています。

吉利谷もまた、平穏な時間に安らぎを覚えていました。一度財前の手を離し、会わなかった間は気持ちも抑えられたし、心の底に本音を沈めていられました。

しかしこうして再会して、自分にとって財前の存在がどれだけ大切で、特別なものだったのかを思い知らされたのです。

「俺が眠るまでここにいてくれよ」

帰ろうとした財前を引きとめる吉利谷は、人がいないと眠れないのは相変わらずのようです。

(今まで俺以外の人間に、何度同じセリフを吐いてきた?)

喉まで出かかった言葉を飲みこんで、財前は病室の椅子に座り直します。吉利谷の寝顔を見ながら、財前は改めて思うのでした。

(誰かのものでも、自分のものにはならなくても、それでもかまわない。知らない場所でいつの間にか死なれたり、本当にもう一生会えないくらいなら、この胸の痛みを抱えたまま、お前のそばにいよう)

吉利谷の「わいせつ行為」に憤る財前


そして時は流れ、現代。疲れて帰宅した財前は、マンションの扉の前にいる吉利谷に気が付きました。あの訳の分からないプロポーズの後の再会です。

顔に怪我をしていた吉利谷は、財前の顔をみるやいなや、手当てを要求しました。財前は昔、道場で吉利谷の怪我を手当してやったことを思い出します。

ため息をついて部屋に招き入れる財前は、手当が終わると早々に吉利谷に帰るよう促します。

「泊めてくれねえの?」

「なぜわいせつ行為をするような奴を泊めなきゃいけないんだ!ふざけるな」

イラッとして吉利谷の耳を引っ張る財前。先日、いきなりのプロポーズの後で、キスをして股間をぐりぐりされたことを思い出してムカついています。

「頼むから、そんなに怒るなよ」

苦笑いで一応の反省と謝罪を見せ、財前の腰に甘えて抱きつく吉利谷は…。

花鳥風月58話感想まとめ


時間軸がプロポーズまで戻りました。回想はここでいったんおしまいかな。ここからはあの衝撃プロポーズの後のお話ということになりそうです。

吉利谷のキス+αが「わいせつ行為」とか言われてる始末w

あれは吉利谷なりの本気だという愛情表現だったのでしょうが、財前には「わいせつ行為」としか映っていませんw

なんかじわじわきますね。わいせつ行為ww

この後、甘える吉利谷がお泊りして、そのまま恋人に突入…になるでしょうか。そんなにうまくいくかな?w

ツンデレ財前は、いまいちあのプロポーズの意味も分かっていなかったし、そう簡単ではなさそうです。

財前は、吉利谷と克也との関係にも、もやっとしているのかもしれません。吉利谷は吉利谷で、以前とっさに財前が一見を頼ったことで、財前と一見の関係を気にしているそぶりがありました。

一見は単純に財前を親友として見ているだけだと思うのですが、どうなのでしょうね。一見は吉利谷には厳しめですが、財前には甘いような雰囲気もあります。

子どもの頃、吉利谷に会う前から一見と財前は幼馴染だったので、あくまでも友達という線上での「特別感」はお互いにありそうですよね、一見と財前って。

すれ違ってしまっていますが、そろそろ誤解が解けて雪解けとなるのか。吉利谷を狙って(?)写真を隠し撮りしていた人影も気になります。まだ何か不吉なことが起こりそう。。。

お互いを大切に想うあまり、ずっと両片思いのような状態でここまできた吉利谷と財前。早めに幸せな日が来てほしいです。

次回は2/14発売のディアプラス3月号です。予告にお名前がないので1月号は1回休みです。

それではまた「花鳥風月」59話でお会いしましょう。

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