囀る鳥は羽ばたかない35話の感想です。コミックス6巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

百目鬼を置き去りにして、たったひとりで平田と対面した矢代は、平田を挑発して、これまでの悪行を自白させることに成功します。

逆上した平田により追いつめられ、矢代が死を覚悟したその時、百目鬼が現れました。しかし百目鬼は撃たれ、矢代も意識を失ってしまい…前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない6巻34話 ネタバレ感想 ヨネダコウ

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」35話の感想です。(※ネタバレ注意です)

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囀る鳥は羽ばたかない35話 感想 ネタバレあり


兄貴らしい七原の言葉


冒頭は回想シーンから。

百目鬼から奪った銃百目鬼の左足を撃った矢代は、あのあとさらに百目鬼の右足首を撃ち、ひとりで平田のところへ向かいました。

死なない程度に、しかし動けないように足を狙った矢代は「さっさと医者に診せろ」とだけ言い残して去って行きます。平田と決着をつけるために。

苦しい百目鬼は、携帯で七原に連絡をとります。矢代たちを探し回っていた七原と杉本は、百目鬼のいる場所へと車を走らせました。

「おめー頭といいことしたんだってな!うらやま…許さねーぞ俺は!全部済んだらシメてやっから覚悟しとけよ!それまで責任を果たせ。今からそっちに向かう!」

七原は電話で彼らしく百目鬼を励まし(?)ます。七原は百目鬼の兄貴分ですからね。表現は素直ではありませんが、百目鬼が無事でほっとしたのでしょう。

百目鬼も七原の言葉に、多少なりとも安堵を覚えたはずです。矢代のことを思えばまだ安心している場合ではありませんが、旧知の兄貴分からの力強い言葉は、百目鬼の精神的な支えになったに違いありません。

その後、百目鬼が撃たれた足を引きずって矢代のところへ辿り着いたところで、首を絞められている矢代のぐったりした姿を目撃し、無我夢中で平田から守ったのでした。

嘘は言っていない七原だが


駆けつけた七原の助けもあり、無事に病院へ運ばれる百目鬼と矢代。百目鬼は朦朧とする意識のなかで、矢代の無事だけを案じていました。七原にはその気持ちが十分伝わっています。

「心配すんな、頭はお前より元気だからよ」

それを聞いた百目鬼はようやく意識を手放します。

「俺は嘘は言ってねえよな」

「言ってないっすよ、兄貴」

百目鬼に言った言葉は真実ではないけれど嘘でもないはず。杉本にそう確認せざるをえないほど、七原自身も矢代と百目鬼の身を案じ、動揺していたのでした。

どうやって手打ちにするつもりだ?


いっぽう三角さんは、天羽さんがいつものように冷静にコトの顛末を説明する中、平田の音声を聞き、抑えきれない怒りを押しつぶすように「平田の身柄を抑えろ」と短く口を開きます。

平田もあの目立つボコボコの体ではそう遠くへは逃げられません。三角さんは、もう何かを決意しているようでした。

そして、三和の組長との話し合いの場には、天羽さんが向かいます。三和には、天羽さんが密かに会いに行った綱川さんの口添えがあったから通してもらえたようでした。ゴルフ仲間バンザイw

三和サイドとしては、この場にナンバー1である三角さんではなく、その片腕である天羽さんが来ていることにも苛立っていました。

三和としては、すでに豪多の組長と幹部2人をやられているため、三角さん自らが来ないのは極道の筋が通りません。

ところが本来は三角さんがここへ来る予定でした。しかし立木会長が危篤の知らせが入り、急遽三角さんはそちらへ向かったのでした。

立木会長は三角さんの到着を待たずに亡くなり、三角さんはその跡目をとることになります。

「それでどうやって手打ちにするつもりだ?矢代とかいう奴の破門や絶縁じゃすまされないのは分かってるんだろうな?」

天羽さんは、諸悪の根源であった平田の音声を三和サイドにも聞かせるのでした。

三角さんjから平田への制裁


平田はとうとう捕まり、その酷い顔のまま三角さんと対面します。平田の手下はすでに処分済みのため、残るは平田ひとりだけになっていました。

「ころせ」

「お前ごときバラすのに俺が手を下すと思うのか?」

静かに平田を見下ろした三角さんは、直接自分が手を下すほどの相手でもないと、平田を突き放します。激昂した平田が「俺が黒羽を殺した」と言っても相手にしません。

「あいつはお前にやられたりしねえ。だから俺もお前を恨んでねえ。これは単なるケジメだ」

三角さんは、柳が平田に手を貸していたことも知っていました。そこで、柳に平田の処分を言い渡します。

「死体は処理せず見つかる場所に捨てろ。活きの良い外国人でも出頭させろ」

三和との手打ちの条件は、平田の身元をさらすことだったのでした。

「あんたは俺が憎いはずだ。その手で俺を殺したいはずだろ!?俺を見ろ!」

「俺の知らないところで勝手に死ね」

お前はなんで俺じゃなくて久我だったんだ?


その後しばらくして立木会長の葬儀が行われ、三角さんが同心会四代目を襲名したことが週刊誌にも掲載されました。

意外とミーハーな七原は、早速チェックしていいます。杉本も本屋を5軒もまわって雑誌をゲットしていました。

「るせーよ、お前ら」

2人が騒いでいると背後から矢代の声がしました。矢代、無事に生きていました!!どうやら矢代は病院でナースにモテモテのようですw

3人で軽口を叩いていると、影山が友人として様子を伺いにやってきました。2人きりで話す矢代と影山。

矢代は上から、当分は大人しくしていろと釘をさされているようです。シマは組に分配して、別のところでなにかしているようにと言われていました。

矢代自身は、組はもうめんどくさいから持たないつもりです。

「金はあるから会社でも作ろうかなー」

「足洗っちまえばいいじゃないか」

影山の言葉に矢代は「やくざの世界が性に合っている」と冗談交じりに返します。

「なあ、影山。お前はなんで俺じゃなくて久我だったんだ?」

「なんでお前か久我の二択なんだ?」

唐突な矢代の言葉に、影山はなんといったらよいのか考えあぐねて眉をひそめます。

「考えたことねえ」

「ヤリてえなとかは?」

「あるわけねえだろ!」

気の置けない友人として軽口を交わし合う2人の間には、ただ平和な時間が流れるのでした。

これであいつも家族のところへ帰れるだろ


矢代が七原や杉本を置いてひとりで行動したのは、平田に本音を吐かせるためでした。しかし銃を持っていたのに、平田を撃つことはありませんでした。

平田に追いつめられたとき、死ぬことを恐れなかった矢代。苦しいこの世への未練がなく、むしろ死を望んでいたようにも見えました。

また矢代は、百目鬼のことを「頭を打って覚えていない」とシラを切り通しているようです。

七原は、百目鬼が矢代に対して暴走したと思っています。しかし意外と人をよく見ている杉本は「頭もあいつに惚れてたら?」と何かを感じとっているようないないような…。

百目鬼も、無事に退院できるまでに順調に回復していました。病室には妹や母親が迎えに来ています。

矢代の態度を聞いて「分かりました」と諦めたような顔をしていた百目鬼。

「これであいつも家族のところへ帰れるだろ」

七原はそうは言いつつも、百目鬼がいたから矢代が死なずに済んだのだから、なんとかしてやりたいと思っているのでした。とはいえどうにもできません。

時は流れ、矢代は退院後に会社を設立していました。「社長」などと七原に呼ばれています。しかも何を思ったのか、会社で鳥(オウム?)を飼い始めていました。

「行くぞ」

「はい」

返事をする男の頬には傷跡があって…。

囀る鳥は羽ばたかない35話 感想まとめ


んん!?ラストの矢代に返事をした人って百目鬼ですよね?頬の傷があるし。ということは、矢代の会社設立までに、またひと悶着あった感じなのでしょうか。

矢代が百目鬼を一般社会に戻した、と思ったけど、百目鬼がまた食らいついてきた…みたいな?百目鬼のKY炸裂で、また矢代のところへ戻ってきたと考えていいのかしら。

突き放しても突き放しても、自分のまわりをあきらめずにうろちょろするしつこい百目鬼に、矢代がもう半ばあきらめた結果そばに置くことにしたとか?うーん謎です。

この2人って一旦別れたらどうやってまた一緒にいられるの?と、百目鬼が淡々と家族と一緒にいるシーンを見て絶望的に思ってしまったのですが、そんなに心配する必要なかったのかも?

いやでも何かあったよね!?矢代がそう簡単に百目鬼を受け入れるとは思えないし、平田のことがケリがついたから、これからはその辺のすったもんだが描かれるのでしょうか。

ああもう気になるううう!!ヨネダせんせー!

平田については、結局のところただただ哀れな最期となりました。最後の最後まで三角さんに相手にしてもらえず、その薄暗い人生を終えた平田。

自分の器を自覚できず、三角さんからの特別な寵愛を望み、その過剰な愛憎ゆえに暴走した平田は、まわりを不幸にしながら自滅の道を歩むしかありませんでした。

極道の世界において、身の程を知らずに多くを望みすぎるとどうなるか。自らの嫉妬心を自制できずに暴走する人間がどうなるのかという、悪いモデルのような人でした。

憎めないおバカさんだった俺たちの竜崎とは違い、物語の中で分かりやすい悪役としてその役目をまっとうに果たしてくれた…と感謝するには、あまりにも多くを失いすぎましたよね。黒羽根さん…(号泣)

また今回矢代の中で、影山への感情を「友情」だと落としどころが見つかったのだろうと、会話の内容はともかくw爽やかな雰囲気にホッとしました。

矢代は、景山が久我を選んだことを、今ようやく受け入れたんじゃないかな。あと全然本編とは関係ないのですが、影山が自転車で移動しているのがなんかすっごく影山らしくて、ちょっと笑ってしまいましたw

次回は5/31発売のイァハーツ2019年7月号です。5月号は予告にお名前がないので1回お休みです。5/1に単行本の6巻が発売になるので、きっとその作業のためですね。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」36話の感想でお会いしましょう。

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