酷くしないで9巻4話の感想です。雑誌最新話でコミックス9巻のネタバレになるためお気をつけください。

ネムに距離を置かれた真矢はすっかり病んでしまい廃人同様にボロボロになってしまいました。そんな真矢にルカは戸惑い複雑な心境を隠せません。

ネムのほうは受験を迎えた予備校の仕事が忙しく、真矢と距離を置いても変わりありません。しかしふとした瞬間、寂しさを覚えて…。前回の復習はこちら。

酷くしないで9巻3話 ネタバレ感想 ねこ田米蔵

それでは以下、ねこ田米蔵先生の「酷くしないで」9巻4話の感想です。※ネタバレ注意です。

マガジンビーボーイ5月号 電子配信


※5月号の電子版は4/20頃に配信です。



酷くしないで8巻 電子書籍


酷くしないで9巻4話 感想 ネタバレあり


充実しているのに虚しさを感じるネム


バイトの予備校教師は充実しているし、なんでも話せる親友の沖野くんもそばにいてくれて、一見充実しているネム。しかし生徒の受験が一段落したところで、空っぽになった虚しい自分に気がつきました。

虚しさを紛らわせるためにバイトを増やそうかと考えても、真矢からのラインを何度も見てしまうネム。真矢からは「まだだめか?」というライン以降、一度も連絡はありません。

せっかちな真矢のことだから、もう自分を待ってはいないだろう。そうだったら、ぐずぐずしていた自分が悪いから、あきらめもつくのかもしれない。

ぼんやりとそんなことを考えて歩いていると、背後から肩を叩かれます。振り向くと、そこには一番会いたくない人ルカが笑顔で立っていました。

ルカも真矢を手離せない。だけど…


ぎくりとするネムは、ついしどろもどろになってしまいます。ルカはそんなネムの心境を知ってか知らずか、にっこりと笑顔のまま、ネムに話しかけてきました。

「せっかくだし一緒に行こうよ。最近会ってないみたいだし気にならない?真矢の近況」

「どうして僕に話すんですか?」

「気にならない?君のほうはもう真矢とは終わってるの?」

「終わってません!どうしてそんなこと聞くんですか!?」

いったん距離を置いているだけなのに別れたのかと聞かれたネムはカチンときて大きな声を出してしまいました。

「俺だって真矢を手離せないからだよ」

ルカはあくまでも冷静に口を開きます。「こんな宙ぶらりんでいつまでも待たせるのは真矢がかわいそうだ」とも。

まさかのかけっこで勝負!?


「ここで決着をつけない?」

ルカは唐突に提案します。しかもその提案とは「大学の門まで走って負けたほうが真矢をすっぱりとあきらめる」というトンデモ提案でした。

いきなりスタートをして勝負をしかけてくるルカ。ネムは突然のことにおたおたしてしまいます。これまで勉強ばかりで運動は苦手だったネム。しかしこんなバカげた勝負で真矢をあきらめるなんてとんでもありません。

ネムは、あわあわしながらも必死でダッシュしました。しかしネムがルカを追い抜いてしばらくすると、ルカが道路にしゃがみこんでしまいます。息が上がって苦しそうなルカに、ネムはおどろいて逆戻りしてきます。

ルカは持病の喘息の発作が起きていたのでした。

「俺ね、ヒトの半分なんだ。身体がいうことをきかなくて。君たちの半分の力でしか生きていけない。真矢を見つけたとき、あいつとならなんでもできるとワクワクした」

でもネムと一緒にいる真矢を見ていると、いつかネムがストッパーになってしまうような気がしていたルカ。だからネムを試すようなことをしたのでした。

ネムがいないとダメな真矢


ルカの言葉を聞いたネムは、ルカへの嫉妬から真矢に「もうルカさんと会わないで」と言ってしまったことを思いだします。まさにルカが懸念していた真矢へのストッパーをかけてしまったネム。

そのことをネム自身も後悔していたし、また同じことをしてしまうかもしれないとルカの前で泣いてしまいました。

「真矢の楽しいことを奪おうとしてしまうかもしれない。遠回りさせたり何かをあきらめさせたり、そんなことしちゃダメだってわかってたのに…!」

「…今の真矢を見せたいよ。魂の抜けた人形みたいになっちゃってさ」

ルカは最近の廃人になった真矢と、今目の前にいて苦しむネムを見て、真矢にはネムがいれば、遠回りしてもあきらめたりしてもそれでもいいのかもしれないと思い始めていました。

ネムが10週20週と遠回りさせたところで、今の廃人真矢よりは何倍もマシなはずです。なぜなら真矢は、ネムがそばにいるからこそ自由に動けるのです。

俺はどんだけあいつのこと想ってるのか伝えたか?


雑用係から仕事に復帰した真矢は、粛々と仕事に精を出していました。そんなとき、メールよりも直接会って交渉することが大事だという先輩たちの会話を耳にします。

真矢はネムのことを想って思わず先輩に投げかけてみました。

「直接会うのとメールじゃ全然違うもんですか?」

「文字は視覚しか刺激されん。会って相手の五感を揺さぶるんだよ。絶対逃がせない相手はな」

メールを1回だけ送ってあとは待ちの姿勢だった真矢。フラれることばかりをぐだぐだと考えて、ダサいほど自分の事しか考えてきませんでした。

(俺はどんだけあいつのこと想ってるのか伝えたか?)

いっぽうネムは、大学で真矢のことを想って涙を流していました。ただ会いたいきもちが溢れてくるネム。ある程度泣いたらすっきりして、真矢に連絡をとろうと決意します。

1ヶ月以上も待たせてなんて返事をすればいいのか。ネムは震える指で、文面を作ったり消したりをくり返します。ネムのラインはいつもなんだか事務的で、怒っていると誤解されることも多いのでした。

すごく君に会いたい。

迷いに迷ったあげく、ただ素直にシンプルにしたネム。ラインを送ってからほっとしてため息をつきます。するとすぐ横にいつの間にか真矢が来ていました。

感想まとめ


真矢がしばらくぶりに復活しかけました!廃人期間は無事に終了のようで、あと1歩でネムと仲直りできそうな予感です。次は仲直りエッチかな。

ルカのかっけっこ一番勝負にはびっくりしてしまいました。笑顔ですごい勝負しかけてくるな!?小学生!?ってw

本当は走れないルカとしては、ここでネムに負けたという事実を作ることで、真矢のことはあきらめるというひとつの区切りを作りたかったのかもしれません。

なによりもルカとしては、まさかネムと離れただけでこんなにも真矢がへろへろになるなんて、まったくの想定外だったのでしょう。

真矢はネムがいるからこそ、愛し愛され帰る場所があるからこそ、自由に動き回れるというタイプなのです。それほど2人の絆は大きいものに育っていたのでした。

先輩の仕事への言動は、ビジネスマンの極意とも言えそうです。本当に逃したくない相手に、メールだけではなく顔を見て話すことの意味。

相手の五感を揺さぶるという言葉のチョイスがステキでハッとしました。

真矢も先輩の言葉をヒントに廃人を脱して、ぐだぐだと悩むばかりではなく、ありったけの気持ちをネムに伝えていないという自分に気づきました。

ネムに別れを告げられるにせよそうではないにせよ、真矢にはまだできることがあるのにしていない状態なのです。

次回は真矢が男を見せてくれるでしょうか。やるときはやる男ですからね。ネムが次に泣くときは嬉しいからでありますように。

次回は5/7発売のマガジンビーボーイ6月号です。

それではまた次回の感想でお会いしましょう。

ねこ田米蔵先生のBLコミックス




酷くしないで関連本


真矢とネムの単行本未収録の甘々な番外編。電子限定コミックスです。



関連記事