柊のバンドがメジャーデビューを決め、一時的に柊のバンドのギターとしてヘルプで加わることになった立夏。似た者同士の2人は、同族嫌悪で何かとぶつかり合いながら音を合わせます。
そんな折、立夏たちのバンドにも、レコード会社からメジャーデビューへの打診がありました。ギヴン不動の姫ポジ柊目線ではじまった前回までの復習はこちら。
ギヴン29話 ネタバレ感想
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」30話(柊mix2話)のネタバレ感想です。
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ギヴン6巻30話 柊mix2話 感想 ネタバレあり
大手レコード会社がギヴンに接触
春樹からいきなりデビュー話を聞いてびっくりする立夏。思わず大きな声を出してしまいます。しかし春樹によく聞いてみると、正確にデビューできるという話ではありませんでした。
何かで立夏たちのバンドを見たレコード会社の人が「デビューする気持ちがあるなら連絡をしてほしい」という旨を春樹に連絡してきたのです。
春樹は当然まだ返事をしていません。これからバンドのメンバー4人で相談しようとしていたところだったのです。騒いでいる立夏の声を聞きつけた柊も、横から口をはさんできました。
「大手のレコード会社じゃん。いいんじゃね?」
今生き方を決めることに葛藤はなかったのか?
「俺は秋彦に話してみるから、お前もまず真冬に聞いてみてよ。進路のこととか、どこまで恩開くがやりたいのかとか」
春樹に言われてポカンとする立夏。進路について考えていなかったわけではありませんが、いざ実際に具体的な話になると、衝撃的すぎて頭がうまく回らないようです。
「柊、お前は葛藤はなかったのか?今、生き方を決めることに」
「別に。つーか可能性出てきたんだろ。普通にもっと喜べや」
立夏の質問に、柊はあくまでもクールに答えるのでした。柊に「喜べ」と言われて初めてじわじわと喜びが込み上げていることを実感した立夏。
(まじか。これってスゲーんじゃねえ?)
CACにも落選し、デビューが決まった柊を羨ましいとも思っていた立夏は、今ハンパなくドキドキしているのでした。
真冬に「挑戦してみないか」と誘う立夏ですが…
立夏は、学校でレコード会社から話があったことを真冬に伝えます。バンドのことは学校でも話題になっていて、女子に噂されることも増えてきていました。
「俺、純粋にすげえ嬉しいんだよ。挑戦してみないか」
興奮気味いなるのを抑えつつ、立夏は真剣に真冬を誘います。ところが真冬は即答はしてくれませんでした。「あとで考える」と顔をそむけてしまいます。
「あとで!?ってなんだ?なんで!?」
「ごめん。また今度」
真冬としても、まだ受け止めきれないのでしょう。前のめりとは程遠い真冬の態度に、立夏は慌てて混乱するしかありませんでした。
柊の本音
いっぽう柊は、デビューに向けての準備を着々と進めていました。学校の保健室でさぼっていたシズちゃんを探し当て、スタジオに入ろうと誘います。
「そんな毎日スタジオ入って何やんの」
「新しいデモ作る…」
デビューも決まったのに熱心な柊に、シズちゃんは眠そうにだるそうに見つめ返します。
(生き方は、由紀が死んでもう1回バンドやるときに決めたんだ)
柊が音楽で生きていくと決めたのは、真冬の元カレの由紀が亡くなった後のことでした。それにもうひとつ、柊には思惑があったのです。
(それにこうしておけば、玄純のことをまだしばらくは、自分の人生に縛っておけるじゃん)
ギヴン30話(柊mix2話)感想まとめ
ほっほーう、柊姫にはシズちゃんを自分のそばに留めておきたいという気持ちもあって、音楽で生きていくと決めたわけですね。
もちろんそれだけではなく、幼馴染の由紀の死が大前提としてあったからだと思いますが。
もともと柊は、由紀がギターとして入っていたバンドで活動していました。由紀が亡くなり、もう一度やってみようとバンド活動を再開し、そこに至るまでにはいろんな複雑な感情があったでしょう。
柊が立夏のギターで「やってみたいことがある」と言っていたのも、由紀のことと関係があるはずです。もともと柊のバンドのギターは由紀だったのですから。
立夏の高校の愉快な友人たちも好きですが、真冬の幼馴染(柊、シズちゃん、由紀)もすごく好きなので、これから昔話なども回想で出てくるなら嬉しいです。
ところでシズちゃんの気持ちは今のところまだ謎ですが、お守り役とはいえあの柊とずっと一緒にいてくれるわけです。子どものころからずっと。
柊は、バンド活動によってシズちゃんを縛れると内心考えていますが、そんなことをしなくてもシズちゃんは、自らの意思で柊のそばにいるんじゃないのかな。
シズちゃんの気持ちがそうであるのなら、いつかそれが柊にも伝わるといいですよね。この2人もお互いに長い両片想い状態なのでしょうしね。。。
真冬の返事がまだはっきりしないのは気になりますが、即答できるほど簡単なことではないと思うので、じっくり悩んで決めたらいいと思います。
もし本格的にメジャーデビューとなると、立夏や真冬は大学には行かないという選択肢もあるわけです。
今はメジャーデビューしつつ大学にも通っているバンドマンも少なくないでしょうが、どちらにせよ人生の大きな選択で、覚悟が必要です。
これから、10代の高校生が、今進むべき道を選ぶという大きな決断を迫られそうです。
真冬の場合は、まだ発展途上の自分の歌を世間一般へ向けて聞かせるということ自体にも葛藤がありそうですね。
次回は7/30発売のシェリプラス2019年9月号です。
それではまた「ギヴン」31話(柊mix3話)の感想でお会いしましょう。
追記)9月号は番外編4コマでした。感想はこちら。
ギヴン6巻番外編 ネタバレ感想 キヅナツキ
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