囀る鳥は羽ばたかない37話の感想です。コミックス7巻の感想になるため、ネタバレにお気をつけください。

平田の事件後、真誠会の解散により袂を分かつことになって4年が経過しました。闇カジノで稼ぐ矢代は片目の視力を失っています。

三角さんからの組に戻れとのラブコールものらりくらり断る矢代。いっぽう百目鬼は綱川組長に引き取られまだこの世界に身を置いていました。

囀る鳥は羽ばたかない7巻36話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」37話の感想です。(※ネタバレ注意です)

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囀る鳥は羽ばたかない37話 感想 ネタバレあり


天羽さんの上手に立ちたい綱川さん


「お前の事を天羽に聞いたぞ。口を割らなかったけどな」

車の中で百目鬼に言う綱川さん。百目鬼の過去を知る男に百目鬼を会わせたくない、という複雑な親心は伏せたままタバコをふかします。

百目鬼は静かに「拾っていただき感謝しています」とだけ答えるのでした。

綱川さんは4年前のことを思い出します。

4年前、雪がちらつく寒い冬、天羽さんに連れられてやってきた百目鬼は、綱川さんの目から見てもやはり寡黙な男でした。

当初、指を詰めてボロボロの姿だった百目鬼を見た綱川さんは「廃品回収かよ!」とキレかけます。そんな綱川さんに百目鬼は、地面に手をついて黙って頭を下げました。

土下座する百目鬼を黙って見つめる綱川さん。当時綱川さんは勢力拡大のため、強引な手を使うことが多くなり、少しでも使えるコマが必要な時期でした。

しかしそれ以上に、道心会の天羽さんに貸しを作るほうが得策です。なにしろ天羽さんのバックには三角さんが控えているのですから。

(何よりもこの男の上手に出られるのは気分が良い)

綱川さんは、天羽さんに頼みごとをされるという気分の良さも手伝って、百目鬼を引き受けることにしました。

しかしまったく動じない天羽さんw


しかし天羽さんはやはり天羽さんでした。先手を打って「その代わり…」と言いかけた綱川さんの言葉を遮ります。

「個人的な頼みだから三角さんにこのことは内密だ。他のことなら大概の事はしてやる」

相変わらず表情からなにひとつ考えていることが読めない天羽さんの淡々とした言い方に、出ばなをくじかれた綱川さんはイラッとしてしまいます。一枚上手な天羽さん。

「大概のことはすると言ったな。俺の疲れマラでもしゃぶるかこのやろう」

無茶をふっかけていく綱川さんに対して天羽さんは平然と「YES」の返事をかえしましたwそこへ、それまでずっと黙っていた百目鬼が「自分がやります」と出てきますw

「頭おかしいだろお前ら…」

綱川さんの愛娘・仁姫ちゃん


呆れて毒気を抜かれた綱川さんの後ろから突然、小さな女の子が駆けぬけていきます。そのままの勢いで百目鬼の足に抱きつく女の子。

「仁姫(にき)!」

この女児は綱川さんの一人娘の仁姫ちゃんです。仁姫ちゃんは、物おじせずに大柄の百目鬼とお話しはじめました。

仁姫ちゃんは、少し前に事故で亡くなった愛犬リキと百目鬼を重ね合わせ、さっそく百目鬼を気に入ります。

「おじさん指ないね。失敗したの?指ない人こわいなあ。傷口見るのヤダな」

「手袋買ってきます」

「じゃあいいよ、ここにいて」

仁姫ちゃんの後押しもあり、その時から百目鬼は綱川家で世話になることになります。

百目鬼は年増(女とは言ってない)が好き


それから4年後の今、仁姫ちゃんは小学4年生になり、お受験のために家庭教師をつけて勉強をがんばっている様子です。

仁姫ちゃんと百目鬼は、なんと今はメル友になっているらしく、ときどきやりとりをしているのでした。パパショック!w

「俺に隠れて連絡とりあってんじゃねーよ」

パパである綱川さんは百目鬼と愛娘が密かに(?)連絡をとっているのがお気に召しません。それに、父親らしい心配もしていました。

「ガキとはいえ女は生まれながら女みてえなとこあっから、あんまベタベタすんなよ」

百目鬼に釘を刺す綱川さん。百目鬼が色男だから余計に心配なようです。実際、綱川さんや部下の通うクラブの女性陣にも百目鬼はモテモテなのでした。

「お前、付き合ってる女は?」

「いません」

「ウソつけ。お前はその辺の女で済まさねえだろ。当ててやるよ、年増だろ」

「年増は好きな方だと思いますが女はいません」

おおお!年増って矢代のことですよね。百目鬼は密かに今も矢代の事だけを想って、性処理は自分ひとりでしているのでした。

綱川さんの精子によって招かれた危機


綱川さんは三和会系の5代目です。しかし5代目といえば聞こえはいいものの、歴史やネームバリューではカネは動かせず、綱川さんが成人するころには組はじり貧でした。

大学を出た綱川さんは組を継ぐ気満々で少しずつ資金を蓄えていきます。ところが綱川さんが37歳にして娘の仁姫ちゃんができたところから、潮目が変わっていきます。

綱川さんの父親である組長は、孫かわいさに、孫の父親をやくざの親分にしたくないという爺バカを発揮し、なんと長年続いた世襲制をやめると突然言い出したのです。

そして当時本部長だった奥山を若頭に据えようとしました。もちろん、当時若頭だった綱川さんは大反対!

なんとか組長を説得して若頭のポジションは守りましたが、奥山一派とはこじれて袂を分かつことになりました。

奥山にも野心があったんですね。その後奥山は、数人を連れて組を出ていきます。

綱川さんは、まさか自分の精子によって一家の危機を招くとは思っていませんでしたが、6年前、身体を壊した父親に代わって無事に5代目を襲名したのでした。

仁姫ちゃん誘拐事件


綱川さんは組を継いでから、組を強くするためにかなり無理をしてきました。無理をするということは、同業者から恨みを買うということとイコールになります。

今からちょうど1年前、綱川さんは襲撃され怪我をしてしまいます。さらにその流れのまま、娘の仁姫ちゃんがさらわれて行方不明になってしまいました。

メンツと対面を重んじるやくざが女子どもには手を出すはずがない。きれいごとではなく、暗黙のルールだと思っていた綱川さんは焦ります。

するとその夜、部屋住み3年目だった百目鬼が、ふらりと散歩の帰りのような表情のまま仁姫ちゃんをだっこして帰って来たのです。

薬で眠らされているだけで何事もなく無事だった仁姫ちゃん。綱川さんは百目鬼に場所を聞き出し、結局、最終的には別の組をひとつ潰すということで後始末をしました。

薬で眠らされていた仁姫ちゃんは「百目鬼がすっごくかっこよかったのはうっすら憶えてるんだ」という程度でしたが、いつPTSDになるか分からないということもあり、綱川さんは百目鬼の手柄を認め、部屋住みから昇格させます。

本宅から離れることになった百目鬼に、仁姫ちゃんは泣いてぐずりますが、これは致し方ありません。かくして百目鬼は昇格し、今のポジションに至るのでした。

仁姫ちゃんに煙たがられる綱川パパ


「ねー百目鬼はカノジョいる?」

「いません」

「アイジンは?」

「いません」

久しぶりに本宅に寄った百目鬼が仁姫ちゃんのトランプの相手をしていると、綱川さんがしゃしゃり出てきました。

「残念だったな。こいつは年増でエロいのが好きなんだよ」

仁姫ちゃんが百目鬼に好意を持っているのではないかと、いちいち邪魔する綱川パパwしかしパパは大いなる勘違いをしているのでした。

「残念?なんで?百目鬼はリキみたいなものだよ。リキにも近所にカノジョいたよ」

仁姫ちゃんにとって百目鬼は兄弟同然だった犬のリキと同じなのです。純粋な家族愛なんですね。

ゆるい雰囲気の百目鬼の部下・神谷


部屋住みから昇格してから、百目鬼には部下もつき、順当に地回りや取り立ての仕事をこなしていました。無口で暗いままなのは相変わらずのようです。

天羽さんに聞いても教えてくれないため、綱川さんは部下に百目鬼の事を密かに調べさせていました。

調べによると百目鬼は、4年前に解散した真誠会の構成員だったこと、ただし正式に盃を交わしていたかは分からないことと、そこまでは綱川さんにも分かりました。

豪多組の組員だったなどではないためその点は問題はないというものの、やはり綱川さんはなぜ天羽さんが三角さんに秘密にしているのかは気になっていました。

いっぽう百目鬼は仕事中、女性とお楽しみ中の部下(神谷)にも生真面目に敬語で話しかけていました。

部下なのに、自分よりも年上だからという理由で敬語で話す百目鬼。そんな礼儀正しい百目鬼に、ゆるチャラ男の神谷はちょっぴり困惑ぎみなのでした。

囀る鳥は羽ばたかない37話 感想まとめ


仁姫ちゃんには甘い綱川パパが思った以上に親ばかで笑ってしまいました。遅くにできた子どもだったから余計にかわいいのかもしれませんね。

これまでも百目鬼との関係を勘違いして、邪魔しようとしては仁姫ちゃんに嫌な顔をされてきたんだろうな。綱川家で部屋住みだった百目鬼と一緒に暮らしていた3年間が目に浮かぶようです。

愛娘にとっては百目鬼が犬と同じポジション(=男性ではない)と知った綱川さんが「パパ、ニヤニヤして気持ち悪い」とか言われててかわいいです。

仁姫ちゃん救出事案があってから百目鬼が出世しました。最初に百目鬼に「ここにいてもいい」と言ってくれた仁姫ちゃん。

仁姫ちゃんはきっと人を見る目があるんじゃないかな。組長の子ということでいろんな組員を見てきたでしょうから、人に対する嗅覚が優れているのかもしれません。

地頭もいいようだし、綱川さんよりも奥さんに似て美人だし、すくすく育っていくとすごくいい女になるのではないでしょうか。

4年前も天羽さんの鉄仮面はやはり崩れませんでした。さすが三角さんが右腕として重宝するだけの人です。しゃぶる気満々だったしw

っていうか、綱川さんは天羽さんにしゃぶらせる気なんてなかったでしょうけどね。食えない相手である天羽さんに対して上手をとりたくてちょっと言ってみただけ、みたいな。

そしたら百目鬼まで真顔でのってきた、みたいな。結果、綱川さんのイチモツを狙う男たちのコントみたいになっていましたw

私は綱川さんと天羽さんの「仲良くも悪くもないが腹は割らない」「利害関係が一致すれば協力し合う」みたいな慣れあわないドライな関係がけっこう好きです。

ラストにちらりと出てきた百目鬼の部下の神谷くん。いい感じにゆる~い雰囲気のチャラ男って感じですが、何か話にからんできそうですね。

このゆるさから、百目鬼のガチガチの真面目さをとっぱらうきっかけになってくれたりするのでしょうか。

今回は主役のように出ずっぱりだった綱川さん。まさか平田事件のときはここまで綱川さんが活躍するとは全然思っていませんでした。

本物の主役の矢代は今回出演なしでしたが、このまま2人が離れ離れの生活がしばらく続くのかもしれません。

4年も会えてなかったんだし会わせてあげてほしいな。百目鬼も「年増(の彼)が好き」と矢代のことを忘れてないみたいだし。

次回は11/30発売のイァハーツ2020年1月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」38話の感想でお会いしましょう。

追記)38話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない7巻38話 ネタバレ感想

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