囀る鳥は羽ばたかない38話の感想です。コミックス7巻の感想になるため、ネタバレにお気をつけください。

平田の件に決着がついた後、矢代に突き放された百目鬼は、天羽さんの仲介によって綱川のもとに引き取られていました。いまだ極道の世界に身を置く百目鬼。

密かに百目鬼の事情を調べる綱川は、まだ百目鬼についての全容を掴めていません。いっぽう矢代は三角さんに組へ戻れと誘われるも、のらりくらりとかわしていました。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない7巻37話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」38話の感想です。(※ネタバレ注意です)

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囀る鳥は羽ばたかない38話 感想 ネタバレあり


現筋肉ゴリラと元カミソリコンビw


綱川の部下シンジは、取り立てで山川を追っている際、車にはねられて大怪我をしてしまいます。

山川は闇カジノやクラブを経営して借金をしていますが、最近金めぐりがよくないため返済がギリギリになり取りたてから逃げているのでした。

シンジをはねた車には山川と、今は解体された松原組にいた城戸が乗っていたのが目撃されています。

いっぽう高級クラブで時間をつぶす神谷と百目鬼。神谷はチャラ男らしくクラブのお姉さんを口説いていますが、つれない態度であっさりとふられてしまいます。

百目鬼はお姉さんには目もくれず、カウンターでひとり佇んでいました。隣に座る和服姿のクラブのママからは、おそらく様々な情報を集めているのでしょう。

クラブのお姉さんは神谷よりも百目鬼に興味があるご様子です。神谷にも、百目鬼に本当に彼女がいないのかどうかを問うのでした。

「女というより人に興味がない」と百目鬼を評する神谷。ソッチ系の人かも、というお姉さんの言葉にも「しっくりくる」と驚きもしませんでした。

「俺だって昔はカミソリって異名をつけられてたんだぜ。あんな筋肉ゴリラ何でもねえよ」

カミソリww聞こえているのかいないのか、そんな神谷に百目鬼は立ち上がって声をかけました。

「神谷さん、カシラが呼んでます」

古巣に近づく仕事をゲット


運転中も、部下なのに自分に敬語を使う百目鬼に苛立つ神谷。しかし百目鬼はいっこうに改める様子がありません。神谷のほうが百目鬼よりも2歳年下なのです。

綱川の腹心である連(むらじ)さんに呼ばれた百目鬼や神谷たちは、今夏のシンジの件を知らされます。

城戸の目的は当然カネ。山川の闇カジノにも出入りしていたようで、綱川としては、自分の部下をケガさせられたこともあり、山川も城戸も逃すわけにはいかないのでした。

連さんは忙しいため、代わりに誰かに山川と城戸を追って見つけ出すように告げます。するとなぜか神谷がやる気をだして、挙手してまで名乗り出ました。

「やります。ホラ百目鬼さん、探し物が得意じゃないですか。仁姫さんを見つけてきましたし。これ以上の適任はいないと思います」

飄々と語る神谷に百目鬼は無言です。連さんに聞かれると初めて口を開きました。

「わかりました。必ず探し出します」

大人に騙されてきたであろう神谷


綱川にコトの流れを説明する連さん。それを聞いた綱川は、松原組と城戸に関して、昔天羽さんが自分を頼ってきて三枝本部長に口利きをしたあの時のことかとつじつまがあうのでした。

天羽さんのことを大学生のときから知っている綱川。「天羽は鼻につくヤローだ」と口では嫌いだと言いますが、どうやら綱川は天羽さんいじりが好きなようですねw

神谷のことは、綱川から見ると嫌いなタイプではないようです。「嫌われ者で頭は多少いいものの、ずる賢くて自分しか信用してないひねくれ者」というのが綱川による神谷評です。

神谷は組に入るときも「ずっと大人に騙されてきた」という顔だったようです。綱川はそんな神谷の、しぶとく生きている姿が嫌いではないのでした。

連さんとしては手を焼いている神谷ですが、百目鬼とは意外にうまくやれています。

百目鬼のように人に興味がなく野心もない男というのは、ずっと大人に騙されてきた神谷にとっては、一緒にいてもっとも楽な相手なのかもしれません。

そこへ仁姫ちゃんが百目鬼と遊びたがってやってきます。連さんが「百目鬼は帰りました」というとがっかりする仁姫ちゃん。

「連と遊びますか」

「ジィとじゃいい」

キッパリつれない仁姫ちゃんwジィと言われて内心若干凹む(?)連さんドンマイw連(むらじぃ)の略なだけだから。老けてるからとかじゃないから!たぶん。

貴重な百目鬼のため口!


山川と城戸を探すべく動き出した百目鬼と神谷。まずは城戸の自宅かと車中で問う神谷に、百目鬼は珍しくじっと考え込むような、心ここに非ずといった様子でぼうっとしていました。

「百目鬼さん?」

「悪い」

神谷に呼びかけられてハッとする百目鬼は、思わずため口になっていました。百目鬼のため口!なんか新鮮でいいですね(興奮)

百目鬼は神谷に、なぜ山川探しを引き受けたのかと問います。いつもならこんな仕事は面倒がる神谷が、率先して手を挙げたことには理由があるはずなのです。

「とっとと出世してほしいからですよ。点数稼ぎ」

兄貴分の百目鬼が出世すると自分も楽になれるから、というのが神谷の理由でした。

「俺に出世を期待しないほうがいい」

筋肉ゴリラですから、と付け加えた百目鬼の静かな言葉には、妙な説得力がありました。聞えてたのねw

俺達の竜崎が再登場ー!!


矢代は新聞の情報とタレコミから、城戸について調べていました。そこで決定打を探すべく府中へと向かいます。刑○所があるところですね、となると相手は…!

「やっほ~4年ぶり~」

軽装で髪も下ろした矢代の姿を見てのけぞる竜崎。ムショ暮らしも4年になり板についてきたはずなのに、思わぬ面会者の軽いノリにはドン引きです。

竜崎が捕まる直前の車での逢瀬以来の再会。内心嬉しいくせに素直じゃない小学生のような竜崎の態度に、付き添ってきた七原は無の境地になっていました。

「カオが赤いぞー」とか「(矢代を)褒めてんのか?」という七原の心のつっこみが正しすぎてw

「差し入れしてとっとと帰れ」ぶーたれる竜崎を矢代はいつもの調子でおちょくります。アイドルポーズで「溜まってんだろ?」だとかジェスチャー付きで「してんだコレ」などなど。

竜崎も竜崎で、そんな矢代にいちいち付き合って律儀につっこんで応戦する姿はおよそ下ネタ夫婦漫才のようです。

ひと通り遊んだ後で、矢代はおもむろに面会に来た理由を口にしました。そう、ただ竜崎に会いたくてやってきたわけではないのです。

「城戸修也について聞きたい」

囀る鳥は羽ばたかない38話 感想まとめ


百目鬼と矢代が再開できそうな雰囲気が、また1歩また1歩と近づいてきた感じですね。

古巣近辺をうろうろしていたら、もしかすると案外ひょっこりと会えちゃうかもしれません。会ったところでどうなるかは分かりませんが。4年も会ってないんだものね。。。

百目鬼がこの世界にいるのは、他に行き場がないからという理由以上に、やはり矢代に会いたいという想いがあるからでしょう。

たとえもう会えなくても、せめて近くにいたい…という恋心がそうさせた。

出世したいからだとか、一旗あげたいとか、金がほしいとか、楽したいとか、そういう欲はまるでありません。神谷には理解できないことでしょうけども。

今回ひょんなことから城戸&山川探しという、かつての古巣に関わる調査が仕事として舞い込んできたことが、百目鬼と矢代にとって吉と出ると信じたいです。

神谷のファインプレーなるか!?こうご期待(違)

百目鬼の後輩にあたる神谷くんですが、なかなかゆる~くていい味を出してる遊び人キャラでニヤニヤしてしまいました。

雑魚キャラではないけどトップにはなれず、肝心なところで戦力になるかならないかは損得勘定次第。みたいな微妙なラインのこじらせ慎重派嫌われ者の神谷きゅん。

こういうストーリーの肝にならなさそうでなりそうなゆるキャラ、大好きです。

囚われ姫・七原事件(言い方)のときも思いましたが、ヨネダコウ先生はキャラクター設定が絶妙だなと感心してしまいます。

一般的に、ただの脇キャラとかただの嫌なやつになりそうなキャラクターでも、エピソードひとつでキャラが今なぜその位置にいるかが明白になったり、思い入れのある憎めないキャラになってしまったり。(竜崎なんてまさにそう)

要するにキャラクターが魅力的だと、ストーリーに深みが出て作品が立体的になり、説得力が増すんですよね。

なおかつキャラのすべてを描きすぎない空白の部分もあって、こちらが想像で補える余白がたっぷりあるからなお楽しいです。

神谷のキャラもそうで、おそらくここに至るまでに彼は酷い大人に騙されて遊ばれてきた過去があるからこそ、こういう俺以外信じないチャラ男ができたわけです。

そして竜崎と言えば今回!出てきてくれて本当に嬉しかったです!俺達の竜崎~~!!

4年ぶりの矢代との逢瀬にテンションがおかしくなってあたふたしている竜崎も、相変わらずなノリつっこみ(違)も、付き添いの七原の真顔も愉快すぎました。

もうこんなの囀るが平和な学園ものなら、ぜったい出所後くっつくやつじゃん?で、転校生の百目鬼に華麗にさらわれちゃって、あっさり最後は良い奴で背中推しちゃう系の元カレ枠に収まるやつじゃーん?(違)

竜崎よ、どこまでもしぶとく生きてくれ。

次回は1/31発売のイァハーツ2020年3月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」39話の感想でお会いしましょう。

追記)39話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない7巻39話 ネタバレ感想

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