ギヴン6巻柊mix4話のネタバレ感想です。コミックス6巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

柊が立夏とやってみたいこととは、かつて由紀の歌った歌を今の自分がバンドで歌うことでした。由紀の歌を聞いた立夏は、カリスマだった由紀の大きな存在感に圧倒されます。

いっぽう立夏に一緒にデビューしようと誘われても即答できなかった真冬は、シズちゃんに連絡をとっていました。前回の復習はこちら。

ギヴン6巻柊mix3話 ネタバレ感想

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix4話のネタバレ感想です。

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ギヴン6巻柊mix4話 感想 ネタバレあり


俺は柊がやるって言えば何でも良かった


シズちゃんに会って、気持ちを落ち着けようとする真冬。立夏からデビュー話を聞いていたシズちゃんはペットボトルのお茶を渡して真冬をフォローしました。

「悩んでるんだって?」

「悩んでるっていうか、よく分からなくて…」

考えたこともなかったと言う真冬は混乱していました。

「シズちゃんはいつそういうの考えたの?」

「柊に言われてから。あいつがプロになるって言うから、ああそうって」

柊は明るくプロ宣言をしたようで、シズちゃんはそれに黙ってOKをしていました。

「俺は柊がやるって言えば何でも良かったけど」

「柊が好きだから?」

黙ってうなずくシズちゃんは、ふと真冬の目を覗き込みました。

「お前、怖いんだろ」

人生くらい捨てられる


「俺はお前や由紀とはちがう。気がついたらお互いが手に入っていたような、お前には分かんねえと思うけど、選択肢がない」

ペットボトルを真冬の喉元に軽く突きつけながら静かに語るシズちゃん。鋭いまなざしは覚悟が漂っていました。

「欲しいもののために、なりふり構っていられない。人生くらい捨てられる」

中学の頃、真冬や由紀とくったくのない笑顔で話す柊をずっと見ていたシズちゃん。

「お前、いい身分だなあ」

シズちゃんの今まで見せてこなかった感情と鋭い指摘に、真冬は戸惑います。

「そんなに柊のこと好きなら、なんで何もしないの?」

「あいつってさ、たぶんちょっと由紀のこと好きだったよな」

「えっ」

シズちゃんの突然の爆弾発言に、真冬はさらに困惑してしまいました。

「どういう種類の好きか知らないけど、心酔してたよ」

そして今現在も由紀を心酔している柊。

やってみたいことがある、と言ったときの柊の視線は、由紀を意識しているときの柊は、まさに才能にあふれたアーティストそのものなのです。

柊が音楽を始めたのも由紀の影響で、いまだにバンドを続けるのも由紀の遺した歌があり由紀を絶対的な存在として心酔しているからです。

みんな由紀が大好きだった


「お前は近すぎて分かってないかもしれないけど、俺ら4人はいつも由紀を中心に回ってた」

はじめて聞くことばかりに、真冬は唖然としてしまいました。

真冬にとっては、ただただ心地よくて好きだから一緒にいた由紀。しかし亡くなった今になって、由紀の存在感やまわりへの影響力などを思い知ったのです。

「ほんとみんな由紀が好きでむかつくし。だから俺は長期戦でも構わない」

柊が心酔する由紀というカリスマの存在がある以上、柊への気持ちは長期戦でいくと決めているシズちゃん。別れ際に、真冬にアドバイスを送りました。

「お前が上ノ山と一緒に生きて行く覚悟や執着がないなら、悪いことはいわないからやめとけ」

大事にしたいし汚したい


真冬と別れたシズちゃんは、ひとり帰路の途中でイヤホンを耳にします。聴こえてくるのは柊の歌声。

(柊は由紀にあてられて開花した。才能があって素直で脆くて眩しい。…汚したい)

里子だったシズちゃんは、幼少期から醜い世界しかしらずに生きていました。ひねくれきって無表情なシズちゃんにとって、柊はとくべつに眩しい存在です。

砂場で見つけた光る石をくるむように、大事に大事にしてきた柊。

そんな柊を汚したいと思っている自分を、シズちゃんは「本当に俺はクソ野郎だな」と自嘲するのでした。

ギヴン柊mix4話感想まとめ


柊のことが好きなのは真冬の発言から分かっていたことですが、ずっと謎だった無表情なシズちゃんの気持ちに、びっくりするやら痺れるやら!

この人もなかなかひねくれ者で一筋縄ではいかない感じですね。ギヴンの中で執着心が一番ヤバいキャラなんじゃないかな。

柊への気持ちに対する覚悟は、自らの人生を捧げるほど相当なものがありますが、彼の思う「汚したい願望」が極端な方向に働かないといいなと思います。

ただ、シズちゃんが本当のクソ野郎だったとしたら、もうとっくに柊を無理にでも汚していたと思うから、それを踏みとどまる時点でシズちゃん大勝利なはずです。

つまり本当のクソ野郎ではないっていうことです。その証拠に柊があんなに内心デレデレで頼りまくっているじゃないですか。

シズちゃんが本当のクソ野郎だったら、柊は見向きもせずおそらく由紀に夢中だったはずですからね。

シズちゃんは里子で汚い世界しか知らなかったということは、幼少期から家庭に恵まれず、育った環境もあまり良くなかったのでしょう。

まわりの大人たちはみんな敵という状況で、心を閉ざしていたであろうちびっこシズちゃん。

そんななか、柊そして2人で1つのようだった由紀&真冬と出会ったことで、彼の運命は大きく動きだしたのです。

シズちゃんは、由紀、真冬、柊の3人と友達になったのが一番最後でした。

かなり酷いものだったそれまでの生活に、3人の幼馴染が加わったことで、一筋の光が差し込んだに違いありません。

無表情で無感情にならざるをえなかった真っ黒な幼少期に、喜怒哀楽をまっすぐ素直に表現する柊と出会った意味は、シズちゃんにとっては計りしれないものがあったでしょう。

脆くもあり素直で眩しい柊と出会ったことによって、シズちゃん自身が救われるような、そんな体験を経て今があるのではないでしょうか。そりゃそんな経験あれば執着もするわな。

シズちゃんは「長期戦を覚悟している」と言っているけれど、これはシズちゃん自身の逃げでもあって、実は柊を汚してしまうのが怖かったりするのかもしれません。

柊を汚したいけど大事にしたい、という相反する感情に、シズちゃん自身がこれまでどれほど苦悩してきたのかを思うと胸が痛みます。

あるいは由紀に対する整理のつかない複雑な気持ちを、シズちゃんも持て余している状態なのかもしれません。(どちらにせよ苦しいですが)

影響力が大きく、みんなが大好きだった、みんなの中心だった由紀。そんな由紀の圧倒的な才能に刺激を受けて、柊の才能もまた花開きました。

柊の由紀への気持ちは、いわゆる「憧れ」のような好きだったのだと思います。

しかし今何をどう頑張っても、今となってはもう誰も敵わない由紀という大きな存在に、シズちゃん自身ももまだ囚われているひとりなのかもしれないなと思いました。

今回、シズちゃんが真冬に対して唯一けっこう厳しいことを言える存在として描かれていたのは、とても新鮮でした。真冬にはみんな激甘だもんなーw

真冬は迷う時点でシズちゃんほどの覚悟はないわけですが(言っちゃった)ここで立夏との関係をもう一度ちゃんと考える、将来の事も含めて、という感じでいいのでは。

高校生なのだから進路に迷うのも悩むのも、本来普通のことですから、じっくり考えて結論を出したほうがいいと思います。立夏は歯がゆいしじれったいでしょうけど。

次回は1/30発売のシェリプラス2020年3月号です。

それではまた「ギヴン」柊mix5話の感想でお会いしましょう。

追記)5話の感想を書きました。

ギヴン6巻柊mix5話 ネタバレ感想

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