純情ロマンチカ50話&51話の感想です。雑誌エメラルド最新話でコミックス25巻のネタバレ感想なのでお気をつけください。

お正月休みに突然現れたウサギ父に拉致された美咲。ウサギ実家に連れられ、美咲はとても気まずい雰囲気のなかウサギ母と2人きりにされてしまいます。

さらにウサギ父に追いつめられた美咲に、ウサギ母はほんのりと助け舟を出してくれました。その後ウサギさんと九州への旅行に行こうとしますが…。前回の復習はこちら。

純情ロマンチカ24巻49話 ネタバレ感想

エメラルド冬の号は豪華2本立てでした。特別読み切りの伊集院先生×柳瀬優の「純情センチメント」をあわせると3本立てです。やったね!

それでは以下、中村春菊先生の「純情ロマンチカ」50話と51話の感想です。ネタバレにご注意ください。

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雑誌エメラルドはまだ電子配信されていません。紙で読むかコミックスを待ちましょう。

純情ロマンチカ50話 感想 ネタバレあり


美咲と孝浩の2人きりの生活


美咲がまだ小学生だったころ、美咲の両親は小さな設計事務所を経営していて、休日に打ち合わせで出かけて行き、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

突如取り残された幼い美咲と兄の孝浩は、その後生活のためにマンションを売却して安いところに引っ越したり、あわただしく2人きりの生活をスタートさせます。

幸いにも両親の友人やウサギさんも何かと気にかけてくれて、親の遺した遺産や保険金もありました。

しかし孝浩は、両親がいないことで美咲に不自由な思いをさせたくないと思い、その一心で美咲を一人前に育てることに必死だったのです。

仕事で疲れて帰ってくる孝浩をサポートしようと、美咲もがんばって家事に取り組みます。慣れない生活の中で喧嘩もしながら、2人の兄弟は静かに暮らしていました。

やりたいことを我慢をしていた美咲


「兄ちゃん、あのさ…」

美咲が何かを言いかけたところでウサギさんからの電話が鳴りました。

ちょくちょく孝浩を気遣って連絡をくれるウサギさんに対して、大変だけど話を聞いてくれる人がいるだけでも恵まれていると感じる孝浩。

モジモジと何かを言いかけてやめてしまった美咲のことも気になっていますが、疲労はたまるいっぽうです。

ついウトウトとお風呂で居眠りをしてしまい、気づいた美咲に慌てて起こされるなど、なかなか危険をはらんでいます。

「本当美咲はしっかりしてて頼れる弟だなあ。兄ちゃん助かるよ」

褒められて嬉しそうな美咲。自分のことは自分でできるし、わがままも言わず、美咲がいい子でよかったと、孝浩は疲れた体をひきずるように眠るのでした。

孝浩が仕事で遅くになっても、家事をほとんどやってくれていたり、孝浩もそれに甘えている状態です。

ある日孝浩は、近所の人から「美咲がクマパークが好きで行ってみたいと言っていた」と耳にします。

美咲がクマパークを好きだなんて初耳だった孝浩は、美咲が自分からは言い出せなかったのだと気づくのでした。

今からクマパーク行くぞ!


疲れたばかりを連呼していた孝浩。そんなことばかり聞いていたら、美咲だって遊びに連れていってなんて言えるはずもありません。

美咲はたったひとりの兄に迷惑をかけると思ったら、ガマンしてしまう子なのです。まだ小学生なのに文句も言わずに家事をこなし、いつも我慢している美咲。

(気づかなかった…というか、その方が自分が楽だからそれ以上考えるのをやめてたんだ)

孝浩は自分を顧みて反省します。自分が美咲の年齢のときは、両親にあちこち連れて行ってもらったり、誕生日などのイベント事は当然のようにありました。

しかし今の美咲にはそれが日常ではありません。クマパークだって美咲にとっては「たかが遊園地」ではないのです。

(美咲にガマンしたことを思い出なんかにしてほしくない。だからこそ俺が気付かなきゃダメなんだ)

孝浩は帰って来た美咲に声をかけます。

「今からクマパーク行くぞ!遠慮しなくていいから。本当は行きたかったんだろ?」

「うん!」

今からだともう夕方ですが夜のパレードには間に合います。2人は急いでクマパークへ向かうのでした。

兄ちゃんは俺のじまんの兄ちゃんだよ


パレードを見ながら孝浩は美咲に謝ります。

「いっぱい我慢させちゃってごめんな。兄ちゃん美咲が頑張ってることいつの間にか当然って思うようになってた。ほんとダメだよなー」

思ってもみない兄の本音に美咲はただただ驚いて兄を見上げます。

「ダメとかじゃねーよ?兄ちゃんは俺のじまんの兄ちゃんだよ!」

美咲の真剣な言葉に思わず泣き出す孝浩。そんな兄を見ながら、美咲は小さく控えめにお願いしました。

「もし兄ちゃんがよければでいいから、今日みたいに一緒に遊んでくれたら…うれしい」

美咲は自分よりも人の気持ちを優先させる子です。だからこそ心配で、大人になるまでは自分がしっかり見てないといけないと孝浩は思うのでした。

美咲ももう子どものままではない


そんな昔話を奥さんの真奈美さんに話している孝弘は、あまり自分の意見を頑なに優先しない美咲が、どうしてウサギ家から出ることにあそこまで抵抗するのかと疑問に思っていました。

事情をしっている真奈美さんは、言葉を濁します。そこへ息子の真浩くんが80ピースのパズルを仕上げてパパに見せにやってきました。

いつの間にかこんなに成長している真浩くん。それを見ていると真奈美さんはあることに気が付きました。

「孝浩さん、ひょっとして美咲君のことまだ子どものままって思ってない?子どもの頃の美咲君と今の美咲君は違うって分かってるのかなって」

真奈美さんが孝浩の話を聞いていると「子供のころの美咲はこうだったから、こんなこと言うはずがない」と言っているように聞こえるのです。

美咲ももう22歳。大学の学費もほぼバイト代で払っています。ウサギ宅にもタダで暮らしているのではなく家事全般を引き受けているのです。

「真浩だって気づけばここまで成長してるんだもの。美咲君はもっと成長してるって孝浩さん自身も自覚しなきゃ」

ナイスフォローをしてくれる真奈美さん。孝浩も、それを聞いて思うところあるようです。孝浩はその後、ぼんやりと美咲のことを考えていました。

そういえば美咲が大学受験のとき、突然D判定しかとれていない大学に行くと言いだして、あわててウサギさんを家庭教師に頼んだのです。

正直、美咲とウサギさんでは性格があわないかと思っていたけれど、意外とうまくいって今や仲良く暮らしています。ウサギさんのほうも、美咲に出会って少し変わってきました。

ウサギさんと美咲は一緒に暮らした8年間で、きちんと信頼関係を築き上げてきたことに、孝浩は改めて気づきました。

「結局、俺が弟離れできてないってことなのかな」

「ブラコンなのはそろそろ認めたほうがいいかもね」

「まあそうだよな。俺もちゃんと美咲の話を聞くべきだったよ。よし!美咲に連絡する」

孝浩は美咲の事を否定したいのではなく、ただただ幸せになってほしいだけなのです。それなのに、いつまでも子ども扱いして話を聞かず、一方的に自分の考えを押し付けるだけだったことを反省しました。

「一度、美咲と2人だけで話したいんだ。ちゃんと美咲の考えを知りたいから」

「うん」

(美咲が自分の意思で決めたことがあるのなら、それがどんなことであろうと俺もちゃんと向き合って話を聞こう)

美咲にとって孝浩が自慢の兄であると同時に、孝浩にとっても美咲は自慢の弟です。だからきっと上手くいくはず。孝浩は美咲を信じているのでした。

純情ロマンチカ51話 感想 ネタバレあり


宇佐美家の忍者wからの電話


兄から話し合いの電話をもらった美咲は緊張しながらも快諾しました。後で日程を調整することになり一旦電話を切ります。

もうごまかすことはできません。兄がせっかくくれたチャンスです。今度こそ、まずは自分の気持ちを孝浩に伝えようと美咲は覚悟するのでした。

とはいえ今はウサギさんと、九州へ旅行に行く途中の駅です。旅行に水をさすかもしれないと、美咲は兄からの電話のことはウサギさんにはまだ秘密にしておくのでした。

そこへウサギさんに電話がかかってきます。一瞬にして顔色を変えるウサギさん。美咲に向かって「20分で上野駅まで行くぞ!」と謎の号令を出しました。

あっけにとられている間に、いつの間にか上野発の豪華列車に乗っている美咲。九州へ向かうはずが、なぜか東北へ向かっている事実を理解できていませんw

相変わらず金持ちの道楽にひっぱりまわされている美咲は放心状態です。

どうやらウサギさんに来た電話は、宇佐美家の忍者からのもので、ウサギさんが前から乗りたかった豪華列車のキャンセルが出たというお知らせだったようです。(宇佐美家の忍者w)

九州の宿はセバスチャンに代わりに行ってもらったようです。ラッキーセバスチャンww

美咲は、兄からの電話があった直後なのにこんな豪華な旅行をしていることを引け目を感じてしまいます。そんな美咲を目ざとくウサギさんが問い詰めました。

「隠しても無駄だ。何かあったんだろ」

ウサギさんの追及に、美咲はしぶしぶ兄からの電話のことを告げました。

豪華列車に乗り合わせたウサギ母


2人の旅の行程は、夕食と温泉は地元の温泉旅館、その後列車での宿泊です。列車の部屋にも豪華なお風呂はついているのですが、列車を停車させて地元の旅館へ温泉を楽しみに行くというゴージャスなプランです。

しかしそこへ、なんということでしょう!ウサギ母もこの豪華列車に乗り合わせていたのです。同じく宇佐美家の忍者からの連絡により、ウサギ母は乗ってみたのでした。

キャンセルが3名1組だったようで、お約束のようにウサギ母も一緒に食事することになり、胃が痛い美咲。一生懸命話しかけてみたりと気を遣います。

ウサギさんは母親のことはほぼスルー状態で、美咲ひとりがんばります。ところがウサギさんは口を開けば嫌味を言うのでした。

「寒いところは好きじゃなかったと記憶していましたが」

「そうね、今でも好きじゃないわ」

「でしたら無理に来る必要もなかったのに」

「貴方の書いたものにこのあたりの風景が書かれていたから、見てみたいと思って」

さらりと告げるウサギ母。先に席を立った後で、ウサギさんは何かを考え込んでいる様子なのでした。

ウサギさんの文章ってすごいんじゃね?


停車中に地元旅館の温泉を楽しみ、ウサギさんと話す美咲。

実はウサギ母の言っていたものは、小説に出てきた風景ではありませんでした。昔、ウサギさんが雑誌のコラムで書いたもので、まだ本にもなっていません。

ということはつまり、ウサギさんが書いたものをウサギ母が全部読んでいるというのは本当のことのようです。

「ウサギさんの文章ってすごいんじゃね?」

ウサギ母に対するウサギさんの態度を見てきた美咲は、何と言ってよいか分からず、とりあえずウサギさんの文章を褒めるという奥の手に出ますw

ウサギさんは上から目線の美咲に思わず吹き出してしまうのでした。

宇佐美家のことは、自分が口をつっこんではいけないと分かっている美咲。それでも、さっきよりもウサギさんの表情がやわらかくなったことを、美咲は嬉しく思うのでした。

と思ったら薫子さんと水樹まで合流


部屋についている豪華なお風呂のなかで当然のように合体するウサギさん&美咲。電車の揺れと一緒にウサギさんを感じて、いつも以上にトロトロになってしまいます。

お風呂から出たあともベッドで愛し合い、美咲は恥ずかしいやら嬉しいやら。幸せを感じながら、ウサギさんの喜びが自分の喜びなのだと改めて感じるのでした。

翌日、案の定ウサギ母と美咲たちは車内のレストランで隣り合わせになってしまいます。またも美咲は必死で会話をさがすのでした。

2泊3日のこの豪華列車は途中下車する人たちもいます。降りた人たちの代わりに、また別の人が乗車してくることもあります。

ドタバタと騒がしい足音と共に現れたのは薫子さん!と荷物持ちの水樹。

「あんた九州に行くと思わせて北に行くとか、私をだますなんていい度胸してるわね!」

ご立腹の薫子さんを前に何が何やらな美咲。せっかくの旅行に親族が入り乱れ、美咲はドン引きし、ウサギさんは不機嫌になってしまうのでした。

純情ロマンチカ50話51話の感想まとめ


50話で孝浩兄ちゃんと小さな美咲の話には思わずウルウルしてしまいました。こういうの弱いんですよね。。。

突然両親を失って2人きりの兄弟になって、不安な中でも必死で支え合いながら生きてきたんですよね。

孝浩は兄としてしっかりしなきゃと思いながら。そして美咲は兄の足をひっぱらないように頑張らなきゃと思いながら、お互い日々の暮らしに一生懸命だったでしょう。

孝浩は特に仕事をしながら小学生の弟のお世話もするなんて、兄としてだけでなく親としての役割も背負っていたわけですから、想像を絶する大変さがあったはずです。

そんな兄の背中を見ていた美咲は、自分の事よりも人のことを考える優しい性格に育って、わがままも言わない、いや言えない良い子に育ちました。

兄がそんな美咲の性格に気づいてクマパークにも連れて行ってあげたことは、ガマンすることの多かった美咲にとってどんなにキラキラした思い出になったことでしょう。

自慢の兄さんと自慢の弟。真奈美さんのおかげで、美咲が子どもではなく立派な大人になっていることにも気づけた孝浩なら、美咲のウサギさんへの気持ちを受け入れてくれるのではないでしょうか。

密かに真奈美さんのナイスフォローがいい仕事をしてくれて、心強い味方にホクホクします。

真浩くんが賢いのは「私に似たのかな」とか、孝浩の前でさらっと笑顔で言っちゃうとか最高ですw

真奈美さんって見るからに孝浩を尻に敷いているっていう感じではないけど、夫にも美咲にも言うべきことは言うって感じでしっかりしていて愛があって素敵な女性だなと思います。

51話の豪華列車、宇佐美家の忍者が謎すぎてw笑うしかありません。でもウサギ母が同乗してウサギさんの書いたものを全部読んでいることも分かったから、結果オーライではないでしょうか。ほんと何者なの忍者さんww

やっぱり何かすれ違っているだけのようなウサギ母とウサギさんも、少しずつ距離が近づいているのかなという感じです。美咲はいっつも気を遣って大変そうですが。

それにしても薫子さんの行動力には感服します。豪華列車を途中下車する人がいる駅まで、あの雪の中、特急か車で追いかけて来たんですよね。素直にすごい。

毎度毎度ふりまわされる水樹に関しては、もうこれはお約束ってことで。想いは必ず報われるよ!がんばれ水樹。

全員に豪華列車のキャンセルを用意した宇佐美家の忍者がやっぱり気になりすぎですが、まあ楽しい正月旅行になったということで。

次回は2020年4月末発売のエメラルド春の号です。

それではまた純情ロマンチカ52話の感想でお会いしましょう。

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