2人で公演を乗り越えた後、そわそわしながらお泊りをする源介と惣五郎。惣五郎のことを考えて、今は指だけと遠慮する源介に、惣五郎のほうからGOサインを出しました。
初エッチは一瞬でしたがようやく身も心も結ばれた2人。ところが安心して裸で抱き合って眠っているところを、蔦丸さんに見られてしまいます!前回の復習はこちら。
花恋つらね5巻32話 ネタバレ感想
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花恋つらね6巻33話 感想 ネタバレあり
だからヒロトも黙っててくれよな
熱い熱い夜が明け、惣五郎を家まで送ろうとする源介ですが、惣五郎はクールに断ります。しかし背を向けた瞬間、とうとう大人になってしまった!と真っ赤になってしまう惣五郎。
照れくささもあって、源介のもとからあっさり帰ってしまった惣五郎ですが、翌日学校でまたすぐに会うのです。あまりよく眠れなかっ田惣五郎は、どんな顔をして源介に会えばいいのか迷います。
今さら源介を意識している惣五郎は、ヒロトが声をかけてくるだけでも動揺して心臓がバクバクするのでした。
仕事で出席日数が足りていない芸能クラスの生徒は、補習のために学校に来ています。
「お前今月はずっと学校に来れるの?」
「来月までは舞台なし!補習受けないと卒業できないもん。俺ら」
「俺ら?」
「あっ俺と源介」
ヒロトに対してまでもなぜか照れる惣五郎は分かりやすい性格です。ヒロト君がいい子でよかったw
そこへひょっこりと現れる源介。惣五郎はどんな顔をしていいのか分からずに目をそらしてしまいました。
からかう源介に惣五郎はぷりぷりしますが、甘い雰囲気はダダ洩れ状態。当然ヒロトにも筒抜けです。
「お前らのことって周りには秘密にするって言ってなかったっけ」
「そうだよ!だからヒロトも黙っててくれよな」
ヒロトは「だったらもうちょっと気を付けたほうがいいぞ」と忠告してくれます。惣五郎の調子でいくと、いずれすぐにバレそうだと心配してくれるのでした。
盛大な惣様のバレンタインデー
バレンタインデー当日。
毎年のことですが、大量にチョコをもらった惣五郎は浮かれていました。卒業前で今年が最後だからと、今回初めてくれた子もいたようです。
惣五郎のファンは抜け駆けは禁止ですが、バレンタインはあげてもOKという決まりになっています。だから皆バレンタインデーは張りきるのでした。
俳優をやっているヒロト君も、実は3年ほど付き合っている彼女がいます。こちらも公表していないから秘密。バレンタインはデートということでヒロトは先に帰っていきました。
「いいよなーデートとか。俺なんかこの間、だれかさんに卒業まで無駄に話しかけるなって言われたのに」
「しょうがないだろ!ヒロトにそれっぽい雰囲気出てるって言われたから」
恨み節を言う源介に惣五郎はコソコソと言い返します。
結局源介は荷物持ちの体で、一緒に帰るくらいはいいだろうということに話はまとまりました。
今年はお前がいるし受け取らなかった
「言っとくけどおれの部屋カギついてないから!うちじゃ何もできないからな!」
「ちょっとくらい大丈夫だろ」
「お前のちょっとってちょっとじゃないじゃん」
ラブラブな2人。惣五郎はふと源介の荷物が少ないことに気づきました。そういえば源介もバレンタインデーにはプレゼントをもらっているはずです。
「今年はお前がいるし受け取らなかった」
しれっと言う源介に惣五郎は真っ赤になってしまいました。そんな惣五郎の手には袋いっぱいのチョコが…wあわてて言い訳をする惣五郎に源介は笑ってしまいます。
「おれ、惣様のファンに優しいとこ好きだよ」
ファンと自分の存在が別だということをよくわかっている源介は、おもむろにカバンからチョコを取り出しました。なんと源介の手づくりチョコです!
惣五郎は源介の気持ちに感動してしまうのでした。
絶対にダメなんだ!特に源介は
当然のように2人は惣五郎の部屋で盛り上がります。キスをして源介の手が惣五郎の服に入ってきた瞬間、惣五郎が止めに入りました。
お稽古事の多い2人は、毎日のように三味線やら鳴物やら日舞やら何かしらの習い事の予定が入っています。なんとか2人の予定をすり合わせて明後日会う約束を取り付けました。
惣五郎と源介がそんなふうに浮かれた話をしていたころ、稽古が終わった蔦丸さんは、沈んだ表情で座り込んでいました。そこへ惣五郎の従弟の武市さんがやってきます。
「やっぱあんたに相談するのが妥当かね。ここんとここればっかり考えすぎてわけわかんなくなってきたし。あっでももしかしたらすでに知ってたりする!?」
混乱している蔦丸さんは思いきって口を開きました。
「うちの淳平と惣五郎さんが一緒に寝てるのを見ちゃったんだよ、裸で」
知らなかった武市さんは驚きます。どうりで自分が惣五郎と絡むと、源介がすごい目で見ていたことを思い出して妙に納得してみたり。
「でも本人に確かめたわけじゃないんだろ?」
「確かめるべき?それであの子らがハイそうですって認めたらどうすりゃいいんだよ」
「マズイな」
「マズイよ!こんなこと親にも言えないし、身内だけならまだしもいずれご贔屓さんに伝わったらと思うと!」
怖すぎてがたがたと震えだす蔦丸さんは、思わず大きな声を出してしまいました。
「絶対にダメなんだ!特に源介は!」
武市さんは深くため息をつきます。2人の関係が事実であろうとも、今ここで自分たちが焦っても仕方がありません。
「今はここだけの話にして、もうちょっと様子を見よう」
武市さんはそう言って蔦丸さんを落ち着かせるのでした。
花恋つらね33話 感想まとめ
ラブラブバレンタインを過ごしている何も知らない高校生2人と、いろんな大人の事情を考える兄たち2人の不穏な雰囲気が対照的すぎて怖くなってしまいました。
歌舞伎の世界はご贔屓筋の顔色を窺わないと成り立っていかない世界だと聞いたことがあります。
源介が特にダメだというのは、やはり偉大なおじいさんが亡くなっていて、皆から期待される立役のホープであり大谷屋の跡取り息子だからということになるでしょうか。
やはり伝統芸能の世界は後継ぎを残すのも仕事のひとつ、みたいな雰囲気がありそうですよね。御曹司も大変だな…。
それとも特にそういうのにうるさいご贔屓さんがいるのかなー。口ばっかり出してくるめんどくさい感じの(やめなさい)
ヒロト君が男同士を自然に受け入れていたり、蔦丸さんや武市さんも男同士というよりお家事情のほうに気をもんでいることを考えると、芸能の世界では男同士も珍しいことではないのでしょうね。
源介も惣五郎もまだ若く、これから歌舞伎界を背負っていく御曹司同士です。自分のことだけ考えていればよいのではなく、家のことを考える立場にあります。
この先2人の交際は、山あり谷ありになりそうで波乱の予感。あまあまのラブラブな現状は長く続かないのでしょうか。
せめて卒業まではこの雰囲気でイチャイチャさせてあげてほしいのですが。
次回は2/14発売のディアプラス3月号です。
それではまた「花恋つらね」34話の感想でお会いしましょう。
追記)34話の感想を書きました。
花恋つらね6巻34話 ネタバレ感想
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