囀る鳥は羽ばたかない39話の感想です。コミックス7巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

平田の事件から早4年。三角さんからの誘いをかわしながら闇カジノで金を稼いでいる矢代は、逃走中の城戸の情報を集めるため、竜崎のもとを訪れます。

時を同じくして元矢代の用心棒・百目鬼もまた、綱川のもとで世話になりながら、年上の部下・神谷と一緒に城戸の行方を追っていました。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない7巻38話 ネタバレ感想

囀る鳥は羽ばたかない7巻 電子書籍



囀る鳥は羽ばたかない39話 感想 ネタバレあり


竜崎から聞き出した城戸の情報


4年ぶりの逢瀬にもかかわらず、城戸の情報を聞きに来た矢代に若干のいら立ちを隠せない竜崎。当然、今になってなぜ元松原組の組員である城戸を追っているのかをいぶかしく思っています。

「俺今裏カジノやっててさあ。あいつたまに来てはつぎ込んでたのよ。でまあその債権回収?ほかでも借金あるようだったから調べたら、スジ者をひき逃げして逃走中」

矢代は隠すことなくこれまでのいきさつを説明しました。スジ者というのはもちろん、前回負傷した三和会系の桜一家のチンピラ(シンジ)のことです。

竜崎に城戸の手がかりを聞き出した矢代は、その足で都内のペットショップへ向かいました。一見フツーのどこにでもあるペットショップ。

矢代は店主にストレートに城戸のことを知っているか問いました。すっとぼける店主に、矢代は城戸からあずかった希少種の鳥の映像をスマホで見せます。

この希少種の鳥は、店主が城戸に借金のカタに渡したもの。顔を引きつらせながら、それでもトボける店主に、矢代はこのペットショップの秘密を暴きました。

「表向きはまともな商売。裏では希少動物の密売してるんだって?」

矢代は店内に落ちていた金属バットで希少動物のショーケースを破壊し始めます。

山川から竜崎の情報にたどり着いた百目鬼


百目鬼と神谷は、城戸が立ち寄りそうな場所をしらみつぶしにあたっていました。しかし城戸の消息はつかめません。

「どうします?昔の松原組のほうで当たってみます?やめたのは前でもつながりはあったようですから」

神谷の提案に百目鬼は少し考えている様子でした。少しずつ自分の古巣にも近づいていくことで胸中複雑なのでしょう。そこへ神谷に電話がかかってきます。

どうやら逃走していた山川が解放されて捨てられていたようです。

「なんであんただけ解放された?」

「もう用済みだからだと思います。手形や権利関係の書類すべて取られました」

ボロボロの山川は力なくうつむきました。

城戸は、山川のカジノの常連客でした。山川が借金で首が回らなくなっているという噂を聞きつけて、儲け話を持ち掛けられたのが2人の関係のはじまりです。

しかしその儲け話も実はエサで、今回もうまく逃がしてやると言われてついていったら、仲間がいて身ぐるみはがされたというわけです。

山川からの情報によると、城戸は他にも動物のブローカーとして稼いでいるとか。そうして百目鬼と神谷はペットショップへと行きつきました。

百目鬼がじょじょに矢代に近づいていく…


「俺ネコアレルギーなんですよね」

「息とめてください」

神谷と百目鬼がペットショップに入ると、店主が青い顔をしてカーテンレールを抑えていました。明らかに怪しい動きです。背後では動物の鳴き声と暴れている音が…。

おまけに近隣からの通報で警察まで駆けつけてきました。警察官が奥をのぞこうとすると、ニュッと顔を出すワニ!

動じない百目鬼は慌てふためく店主に落ち着いて声をかけました。

「助けるから教えろ。城戸の居場所は分かるか」

「アンタらもか。さっきもやくざみたいな2人組が来たんですよ!渋谷でカジノ経営してる、たぶん金主です」

思い当たる人がひとりだけいる百目鬼は思わずピタリと止まってしまいました。

一段落着いてからどこかに電話をかけて確認する百目鬼。

「あの人の箱は今どこにある?」

「渋谷だよ、渋谷。言ってなかったかー?」

「そうか」

囀る鳥は羽ばたかない39話 感想まとめ


だー!少しずつ近づいてるこの感じ!たまりませんね。

矢代のほうは百目鬼の動きを知らないわけですが、百目鬼のほうは矢代の存在にうっすらと気づいていて、再会の匂いがそこはかとなくしています。

年内にまた2人は会えるでしょうか。この2人のことだからドラマチックな雰囲気にはならなさそうだけどどうかなあ。

矢代なんて4年ぶりに百目鬼を見ても、通常運転でひょうひょうと、昨日の続きみたいに話し出しそうだし、百目鬼も百目鬼で、1週間ぶりくらいの感覚で今まで通り丁重に扱いそうだし。

でも根底にはお互い並々ならぬ執着と深い愛情が流れているっていう。くー!!

ところで元カミソリwな神谷が、絶妙な緩和剤になっていて、すごくいいポジションにいるなあと思いました。こういうおとぼけキャラは緊張感が和らぐから重要です。

猫アレルギーとか地味にウケるw息止めててとか意味ないしww

百目鬼は神谷に敬語を使っていますが、ところどころ割と雑に扱っているというか、この2人の凸凹コンビな関係もけっこう好きです。

竜崎は竜崎で、4年ぶりの逢瀬なのに振り返りもせずあっさり帰ったであろう矢代に、部屋に戻ってから舌打ちして散々悪態をついた後で絶対ニヤついていたはず。

やはり俺たちの竜崎!元気そうでほんと良かったと思いました。

2/15に公開の劇場アニメも楽しみにしています。

次回は3/31発売のイァハーツ2020年5月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」40話の感想でお会いしましょう。

追記)40話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない7巻40話 ネタバレ感想

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