抱かれたい男1位に脅されています

抱かれたい男1位に脅されています28話 感想 ネタバレあり

アリス先輩のことが分からずイラつく卯坂さん

チュン太と高人のパンフ用の撮影写真を見て、あまりの素晴らしい出来具合にため息をつくスタッフ陣。やはり長谷川さんの腕は確かだったようです。

長谷川さんをはじめ、2人芝居への脚本家や作曲家などすべてうまく依頼できたのは、卯坂さんの顔の広さが大いに影響していました。

アリス先輩との契約がとれたのも、いったいどうやったのかとスタッフ陣からは興味津々です。

ふとアリス先輩のことを考える卯坂さんは、アリス先輩が歌を辞めた理由が分からずイラつく気持ちを抑えきれません。

卯坂さんの大学時代

大学生だったころを思い出す卯坂さん。

当時からプロデューサー志望だった卯坂さんは、将来を見据えてテレビ局でのバイトに精を出す日々を送っていました。

バイトのキツい現場をこなしながら大学に通っていて、文化祭実行委員などもやるまじめな大学生です。学部は政治経済学部。

卯坂さんは、昔から物事を的確に回すのが好きで、パズルのピースをきれいにはめていくことに快感を覚えていました。

その充足感が一種の「支配欲」だという自覚も本人にはしっかりとありました。

卯坂さんは、自分を分析する冷静さも持ち合わせているしっかり者の大学生だったのです。

いっぽうのアリス先輩は国際教養学部で、いつも講義にふらりと現れては教授をおちょくって怒らせるという、何をしても目立つ主役タイプの問題児です。

モブとはまるで違う、誰もが一目置くような輝く存在のアリス先輩。そんな先輩に、卯坂さんはどうしようもないイラ立ちを感じていました。

18歳の卯坂さんと19歳のアリス先輩

2人が出会ったのはちょうど1年前。卯坂さんが1年生、アリス先輩が2年生のときです。

卯坂さんが実行委員を務めていた文化祭。雨でタイムテーブルがずれてしまい皆が困惑していたその時です。

機材が使えないのをものともせず、たったひとりでひょっこりと舞台へ向かっていく男がいました。アリス先輩です。

アリス先輩は、マイクのないマイクスタンドを手に、おもむろにアカペラで歌を歌い始めます。

なんの不都合もなさそうに、雨音の中、雨粒を散らし、雨雲からさす光をひとりスポットライトのように浴びながら歌う彼。

この時アリス先輩が歌った曲はプログラムにはないもので、アリス先輩が作詞作曲した「走る星」というタイトルの曲なのでした。

歌い終えると同時に晴れ始めた空を見て、卯坂さんは置き場の分からないピースを手にしたときの2つの感覚に襲われます。

高揚感と不快感。

これが2人の初めての出会いだったのです。

感想まとめ

18歳の大学生卯坂さん、若い！って言いたいとこですがルックスはそこまで今と変化がないですね。昔から老け顔w（やめなさい）

対する19歳のアリス先輩は、昔からの天真爛漫でハチャメチャなカリスマ主人公タイプ。将来を見据えて早い段階から着実に動く真面目な卯坂さんとは正反対の魅力の持ち主です。

人は自分と真逆のタイプの人間には、強く惹かれるか反発するかのどちらかだといいます。卯坂さんが自覚なくアリス先輩に惹かれるのは、無理もありません。

豪雨の文化祭、オフマイクでひとり歌うアリス先輩の映像は、この後どこからか出回ったらしく、音楽関係者からも猛烈にスカウトを受けることになったようです。

やはり業界人にもアリス先輩の輝きが目に留まったのでしょうね。若き日の卯坂さんの目に、アリス先輩は強烈なインパクトを残しました。

卯坂さんが感じた不快感は「よくわからないものに対する畏怖」のような気持ちもあったんじゃないかな。

イラつく気持ちは、支配できそうにないものを見つけてしまったから？その上で、満たされない支配欲が卯坂さんを突き動かした！？

強烈なカリスマを前に触発された卯坂さんが、この後どんな行動に出るのか。

アリス先輩に襲いかかったみたいですけどどういう経緯で！？そこんとこ詳しくー！

次回は3/7発売のマガジンビーボーイ4月号です。

それではまた次回の感想でお会いしましょう。

追記）続きの感想を書きました。

抱かれたい男1位に脅されています7巻7話 ネタバレ感想

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