囀る鳥は羽ばたかない41話の感想です。コミックス7巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

真誠会の解散を機に百目鬼を突き放した矢代は、闇カジノの社長として生きています。解散から4年が過ぎた今はもう百目鬼の顔も記憶が薄れてきていました。

いっぽう三和会桜一家に世話になっている百目鬼は、矢代の所在をを探しています。逃亡中の城戸を追っているところで偶然再会した2人は…。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない7巻40話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」41話の感想です。(※ネタバレ注意です)

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囀る鳥は羽ばたかない41話 感想 ネタバレあり


七原さんだ。真誠会の


閉店させた店で城戸弟を取り囲む百目鬼、神谷、矢代、七原。兄の居場所を吐かせようとしますが、城戸弟は口を割りません。

逃げたのは突然来た怖い人たちに驚いたからと真っ青です。暴力的な神谷は手を出しかけますが、七原にたしなめられてしまいます。

「相手考えろよ。ヤクザもんなら素人に手をだすのはやめといたらどうだ」

「口出さないでもらえますかね。こっちの案件なんで」

にらみ合う七原と神谷。神谷は百目鬼と他2人のただならぬ雰囲気が気に食わない様子です。

「玄人ぶってんのが微妙に鼻につくんですけど。どこのどちら様ですかねー?」

ふざけたような言い方の神谷に対して、百目鬼が口を開きます。

「七原さんだ。真誠会の」

「元って知ってんだろ。百目鬼」

解散した組の名前を出されて眉をひそめる七原は、久しぶりに会ったかつての仲間に多少戸惑っているようでした。

この状況でピリついてもよさそうなのに、どこか穏やかな3人に余計にイラつく神谷。

「そうやって俺をそっちのけでワケありオーラ出さないでもらえるかな。イラっとくるんでね!」

すると城戸弟を締め上げる神谷に代わって、今度は矢代が乱暴に城戸弟の口を割らせようとしました。素人相手にうんぬんと神谷をたしなめた七原は立場なしですw

おびき寄せることができそうな城戸兄


「兄貴の居場所は本当に知らない。ただ少し前にウチに来て、いい儲け話があるって言ってた」

矢代に追い込まれた城戸弟は観念して、ぼそぼそと兄のことを話しはじめます。どんな儲け話かまでは知らないが、バックにやばい奴らがいるということだけは弟も知っていたようです。

矢代たちは金銭問題で動いていますが、桜一家はそうではありません。仲間がひき逃げされてメンツが丸つぶれになったのです。

矢代はそのことも新聞報道で知っていました。城戸のうしろにヤクザがいるなら話は変わってくるのです。

城戸弟にこの場で兄に電話をさせ、それとなく居場所を探らせる百目鬼。城戸弟は兄に金を貸してほしいと頼み、うまく城戸を誘い出す算段をとりつけました。

百目鬼と神谷としては状況が変わったため、綱川に報告しなければいけません。

「俺が報告しとくわ。昔の知り合い同士、つもる話もあるだろ」

神谷が綱川に報告する間、久しぶりに懐かしい3人だけになった店内で、七原がまず口火を切りました。

俺の人生は俺のもの。by百目鬼


「まさかお前が桜一家にいるとはな。それ以前に、なんでヤクザんなってんだオメーは!?バカじゃねえのか!?そんなツラしてヤクザ以外に見えねえじゃねえか」

一時期はともに過ごした仲間だった百目鬼を4年前に手放して、今頃は一般人として生きているものだと思っていた七原。

まさかこんな場所でこんな形でまた百目鬼に会うとは思ってもいませんでした。しかし百目鬼は冷静です。

「俺がどう生きようと何になろうと俺のものです。俺の時間もこの体も」

七原は百目鬼のごもっともなセリフに何も言い返せず、ぐっと言葉を詰まらせます。百目鬼の生意気ともとれる態度に、多少なりともムッとしています。

矢代の目の前で「俺の時間も体も俺のもの」と言い切った百目鬼。4年前とは違ってみえる百目鬼の雰囲気や言葉に、矢代には何を感じたのでしょうか。

「俺が城戸を探してることを知ってたのか?」

「昨日知りました。ペットショップに寄ったときに」

「ふうん」

矢代と百目鬼のまどろっこしくどうでもよい会話に、電話を終えて戻ってきた神谷はさらにイライラを募らせました。

「アンタらは何なんだよ!めんどくせーなあ。あんたもあんたで俺に少しは説明しろよ」

神谷としては、城戸を追ってきたバーに突然現れた同じく城戸を追う男2人が、百目鬼とどうにも知り合いっぽいという今の状況がよくわからずにいました。

俺のこと覚えてたんですね、頭


「地蔵みたいな男について苦労するだろ。一事が万事話が通じねーから。俺はただのカジノ経営者だ」

百目鬼のことは昔少し面倒を見ていただけで使えなくてしょうがない奴だった、と神谷に向かって言い残し2人に背を向けた矢代。

ひどい言われように百目鬼は反撃に出ます。

「俺のこと覚えてたんですね、頭」

もう組は解散したので矢代は「頭(かしら)」ではありません。しかし百目鬼はわざわざ「頭」と言い放ったのです。せっかく神谷にはいい感じに伏せたのに、頭を抱える七原。

いっぽう「頭」と呼ばれた矢代は、おもむろに百目鬼をふりかえりました。

「今日までずーっと忘れてたけど、その辛気臭いツラ見て思い出したわ。それともう頭じゃねえ。組もねえしお前の頭でもねえ」

「わかりました」

成長したってことだろ


神谷はさっき綱川に電話したときに、矢代を連れてくるように命じられていました。

綱川と三角さんはゴルフ仲間で、三角さんがいたく気に入っている矢代に会ってみたいと綱川は思っていました。しかも矢代は綱川さんが気に入っている百目鬼の元上司です。

「あんた真誠会の矢代さんだよな。ちょっとウチの組によってくんねーか。協力するなら金の取り分の話をしておいたほうがいいってことで、上がお連れしろと言ってるんで」

神谷の申し出を断る理由は特にありません。矢代は綱川の申し出を受けることにしました。

2人を見送った後で神谷は百目鬼に声をかけます。

「あれがお前の―」

ふと見た百目鬼は寂しげに哀しげに目を伏せているのでした。

移動中の車内、七原が百目鬼の生意気な態度に腹を立てている七原。

「なんなんだあいつ、生意気になりやがって!なんだあの態度。社長にあんな言い方しやがって」

「いいんじゃねえの?成長したってことだろ」

「俺はムカつきますよ。てっきり堅気になってると思ったのに」

「七原、少し黙れ」

4年ぶりの再会で変わった百目鬼を見た矢代の胸中はどんなものだったのか…。

囀る鳥は羽ばたかない41話 感想まとめ


地蔵のような男、がんばりました!生意気に「俺の人生は俺のもの(意訳)」とか言っちゃってー。

ほんとは大型忠犬らしく、4年ぶりのご主人様に猛ダッシュしたかったでしょうに、よく耐えました(違)

背を向けた矢代を振り返らせた百目鬼、内心ガッツポーズだったのでは!?w反撃する百目鬼にはイイネを連打したいです。

とはいえ、百目鬼の態度にもクールな態度を崩さない矢代に、心なしかしゅんとして見送る百目鬼の哀愁漂う姿が健気で切なくて胸を打ちました。

せっかく4年ぶりに会えたのにね。。。

いっぽう変わってしまった百目鬼にも動じなかった矢代ですが、さすがに一抹の寂しさを覚えたのではないでしょうか。

成長した、と七原にはうそぶきますが、忠犬時代の百目鬼とはもう違うのだと知って、自分の知らない百目鬼の4年間に想いをはせたのかもしれません。

そして、バーで鉢合わせしたときは、矢代と七原のことを「誰だよ」みたいに騒いでいた神谷。

ですが百目鬼が「真誠会の七原さんだ」と言ったときに、ほぼ自分の中で「もうひとりは矢代」だと考えていたのでしょう。

その上で「カジノ経営者」と矢代が言った時点で、ようやくはっきりクロだと確信して、綱川にもそう伝えました。

小物だけど慎重派で、ほんと監視役にはぴったりです。適材適所。

前回の時点で、うすうす闇カジノ経営者が百目鬼が元いた組の人間なのでは?と考えていたし、チャラ男ですが小回りの利く聡い男なんだなと改めて感じました。

物語の後半になってオマケみたいに出てきた新キャラですが、神谷の性格や立ち位置はけっこう好きだな。フットワークも軽くて動かしやすいキャラって感じで小気味がいいです。

目ざとい神谷には、切なげにうつむきがちな百目鬼の姿を見て、百目鬼と矢代の間にある何か、ただの元上司と部下の関係ではないということも、うっすら勘付いたかもしれません。

ところで根がまじめな七原と、ゆるふわヤクザな神谷のソリの合わなさっぷりがじわじわきますwこの2人同じクラスにいたら、ぜーったい友達になれないタイプでしょ。

七原ってこの顔で掃除当番とか律儀にやりそうだし、神谷はのらりくらりとサボりの常習犯っていう、真逆のタイプですもんね。

あれ?けっこうお似合い…いや何でもないです。

次回は9/30発売のイァハーツ2020年11月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」42話の感想でお会いしましょう。

追記)42話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない7巻42話 ネタバレ感想

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