蕪木と尾上は同居話まででるほどラブラブ。しかし価値観の違いから衝突して以来、仕事の忙しさも手伝って思うように会うこともできません。
考えすぎて思いつめる尾上。そんな時、過労から知人の店で倒れてしまった蕪木は、慌てて迎えにきた尾上に抱きついてしまいます。前回の復習はこちら。
飴色パラドックス6巻18話 ネタバレ感想
それでは以下、夏目イサク先生の「飴色パラドックス」19話ネタバレ感想です。
飴色パラドックス6巻 夏目イサク
飴色パラドックス19話感想 ネタバレあり
尾上、この後時間とれるか
尾上が編集長に連絡すると、今日はもう会社に戻らずに休むようにという指令が出ます。2人とも車内で無言になり、微妙に気まずい思いの尾上。
慌てていたから普通に話していましたが、2人が会うのは喧嘩して以来です。
「尾上、この後時間とれるか」
「おれは大丈夫だけど」
「じゃあ話すっか」
口火をきったのは蕪木のほうでした。話とはもちろんケンカして頓挫している同居話のことです。尾上は緊張でドキドキしながら話し合いに応じることにしました。
蕪木の中ではいつもの言い合いだった
「同居の件だけどな」
思った以上にあっさりと切り出す蕪木の声のトーンに、別れ話ではなさそうだと感じて少しだけほっとする尾上。
「このまま計画続行でいいんだよな?」
「え?」
「こないだモメた時に考え直すわって言ったけど、アレ完全にただの勢いだったし。けどお前もやめた方がいいかもとか言ってたから一応確認しておこうかと」
「イヤ待って待って!お前の中であのケンカってその程度だったのか?」
尾上は蕪木のあっさりした態度に混乱してしまいます。尾上にとってはあのケンカはけっこう大きなもので、そのせいでかなりぐるぐると悩んでいたのです。
「イヤイヤ、お前あの時すげえうんざりした顔してたじゃん!」
「疲れてるときにめんどくせえなーとは思ってたけど」
「ホラ!だからおれはもう同居やめた方がいいんだろうなって思ったのに!」
蕪木にとっては勢いで言っただけのことでしたが、尾上には蕪木の言葉や態度が重くのしかかっていました。
しかも蕪木は尾上が物件を見せるまでこの話を忘れていたのです。
それでもお前と一緒に暮らすのは楽しそうだ
尾上としては、また蕪木が今回のように倒れたりしたら絶対に放っておけません。
またあれこれと世話を焼いて、ケンカをして結局別れ話になるくらいなら、同居はしない方がいいかもしれないと悩んでいたのです。
「そりゃケンカはするかもな。今まで以上に。けどそんなの今さらだろ。おれらの考え方が合わないなんて最初からだし」
蕪木はいちいちそんな細かいことは気にしていませんでした。
「それでもお前と一緒に暮らすのは楽しそうだと思ったから、俺は話に乗ったんだけど」
プラマイで言ったらプラスだから、というのが蕪木の考えです。尾上はそれを聞いて安心しました。
つまり、尾上に口やかましく世話をやかれて不機嫌な顔でイラついていた蕪木は、尾上と一緒にいるとそれを上回る楽しいことがあると認識しているのです。
仲直りしてちょっかいをだす尾上
思っていたよりもあっさりと仲直りできてほっとする尾上。蕪木は話し合い終了と同時にベッドに横になりました。
度重なった過労は、巨乳のお姉さんのひざ枕で少し眠っただけではとれていません。
ベッドでリラックスしている蕪木を見た尾上は、仲直りをした嬉しさもあって、つい蕪木にちょっかいを出してしまいます。
のっかってキスをすると、蕪木のほうも徐々にその気になってきました。ところが自分からしかけておいて、尾上は蕪木を制止します。
「お前、今そんなガッツリやる体力ないだろ!よけいなとこ触んなよ」
「さっき寝たから平気だって」
「ダメ!だってお前疲れてるとき全然イかないし」
ひどいときは、蕪木がエッチの途中で寝てしまったこともありました。
尾上はヘタクソなようですw
とはいえ誘ってきたのは尾上のほうです。蕪木の抗議の目線に根負けした尾上は、お口でご奉仕することで、なんとか収めようとしました。
「もうちょっとがんばってもらえると…」
「悪かったな、ヘタで!」
あまりうまくない尾上は、それでも一生懸命がんばります。すると蕪木はいつの間にか眠りについていました。
「やっぱりこうなると思った。人にやらせといて寝落ちとかありえねえ」
ぶつぶつ言う尾上は、ふと蕪木のカバンからはみ出た賃貸情報雑誌を見つけます。それには同居できそうな物件がたくさんマークしてありました。
(こいつプラス面すげえ多いんだよな~~~)
なんだかんだ言っても、蕪木がとてもいい男なのだと改めて惚れ直す尾上なのでした。
飴色パラドックス19話 感想まとめ
先日の喧嘩をそこまでの大ごとだと考えていなかった蕪木と、深刻にとらえすぎて思い悩んでいた尾上。
価値観の違いが対照的な2人ですが、話し合う時間を作ったことで無事に仲直りできました。雨降って地固まるって感じですね。
蕪木にとってはこの程度のケンカはいつものことで、もう2人の関係は揺るぎないと思っているからこそ、そこまで重く受け止めてはいませんでした。
対する尾上は、世話焼きで心配性という性格上、気にしすぎて考えすぎていたようです。
恋愛ゴトは頭で考えすぎるとこんがらがって、さらにややこしくしなってしまうというのが典型です。
蕪木がぶっ倒れたのは不幸でしたが、そのおかげで話し合う時間がとれて、尾上がひとりで悩む時間がこれ以上増えなくてホッとしました。
うっとうしいと思ったりケンカしてストレスもある代わりに、2人暮らしの楽しさもある。
プラス面の大きさに目を向けていた蕪木の気持ちを知って、尾上にとってはとても意味のある話し合いになったのではないでしょうか。
お口でご奉仕がヘタクソなのも、同居していつでもできるようになれば上達するでしょうしねwさっさと同棲するのも悪くないよ。
予告にお名前がないので次はお休みです。次回は11/30発売のシェリプラス2021年1月号です。
それではまた飴色パラドックス20話の感想でお会いしましょう。
追記)20話の感想を書きました。
飴色パラドックス6巻20話 ネタバレ感想
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