突撃訪問してきた真冬に秋彦は「音楽でメシを食っていく」と覚悟を伝えました。真冬は秋彦に、音楽のせいでまた失うかもしれない怖さを語ります。
いっぽう立夏は柊との会話の中で、今真冬が不安になっていることにようやく気が付きました。さらには柊とシズちゃんにも動きがあって…。前回の復習はこちら。
ギヴン7巻柊mix7話 ネタバレ感想 キヅナツキ
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix8話のネタバレ感想です。
ギヴン7巻 電子書籍
ギヴン7巻柊mix8話 感想 ネタバレあり
突然のシズちゃんの言葉に混乱する柊
「お前も由紀のことが好きだっただろ?」
(何!?今なんの話してる!?)
突然のシズちゃんの言葉に驚く柊。
「お前は由紀にバンド誘われてからずっと楽しそうだったし」
「そんなんシズも、シズだって一緒に楽しんで…」
「俺が?」
「ハアっ!?」
柊はなぜか怒っているシズちゃんに、さらに困惑してうろたえます。
(俺が由紀を好き?待て待て違うだろ。誤解だバカ!お前だ!)
柊の告白をあっさり受け流すシズちゃん
混乱した頭では何も言葉が浮かばず、うろたえるばかりの柊。シズちゃんは恐ろしいほどに冷静にズバリと言い当てます。
「なんで今さら由紀の曲がやりたいんだ?真冬のため?本当にそうか?お前が今もさみしいからだろ」
「俺は!お前が好きなんだけど!?」
どんどん自分の思っていない方向に話が進んでいくため、混乱したままの柊は、思わずシズちゃんに向かってキレ気味に口にしました。
「そうなんだ」
ところがシズちゃんは華麗に受け流します。
勢いよくした告白を、あまりにもあっさりとスルーしたシズちゃんに、柊はますます混乱してしまいます。
なあどうする?お前が決めていいよ。
「じゃあどうしたい?具体的に俺とどうこうしたいとかないよな」
(は?そんなん言ってねえじゃん。まずは段階を踏んで、手、手とか繋いで…)
ぐるぐると頭では考えるもなにも言葉にできない柊。そんな柊を見透かしたように手をとって話すシズちゃんは、柊とは対照的に落ち着いています。
シズちゃんは、そのままキスできる距離にまで顔を近づけました。反射的に目をつぶる柊。しかしシズちゃんはそのままキスせずに、自分の股間を柊の足に当てます。
ぎょっとして涙目になる柊を、冷たい瞳で見下ろして核心を口にするシズちゃん。
「普通好きってコレ入れるところまで含まれるけど、俺とそういうこととかできないでしょ」
真っ青になって震えながら泣き出した柊に、シズちゃんは選択をゆだねる言葉をかけました。
「お前がちゃんと境界線を守るなら俺も大人しくしてるけど、なあどうする?お前が決めていいよ」
全部よりかかって甘えていたのかもしれない
シズちゃんは言うだけ言って、あっさりと柊から離れていきます。
微塵も動けず泣いてしまった柊は、その場では心の中で「クソ野郎」などと悪態をつきまあう。
しかし、自宅に逃げ帰ってからシズちゃんの言葉を反芻して、自分のやってきたことに気づきました。
(冷静に考え直すと、玄純の言う通りかもしれない)
(曲を完成させたいとか、真冬に聴かせてやりたいとか全部言い訳で、由紀がいなくなって、ただずっとさみしかったんじゃないか?)
(それをずっと、玄純に全部よりかかって甘えていたのかもしれない)
ギヴン柊mix8話感想まとめ
これまで大人しく柊姫のナイト役に徹してきたシズちゃんがついに本気出してきましたね。オラ、わくわくすっぞ!柊の泣き顔が思いきり受け顔でそそるわあ(やめなさい)
これで柊の恋の行方的にもおもしろくなってきました。
柊が由紀のことを好きだった、とシズちゃんが勘違いしているだけなのか、それとも柊の本心を見抜いてのことなのか。うーん実際後者なんだろうなあ。
ずっとそばで柊を見守ってきたシズちゃんだからこそ、当事者には見えないものまで見えてしまっていたのでしょう。
由紀を追いかけて笑顔を見せる柊を、幼少期から見つめてきたシズちゃんは、気持ちのコントロールにかけては自信があるはずです。
でも今回突如として柊に揺さぶりをかけて、案の定うろたえる柊の出方を冷静に見ていました。
慌てふためいて自分のことを好きだと言う柊の言葉を、さらっと流した落ち着き払ったシズちゃん。
柊の言う「好き」は、現実感を伴わない軽い友情の延長のような好意で、吹けば飛ぶようなあやふやなものだと感じ取っていたのでしょう。
今の柊の自分への好意は、ペットや動物への友愛のような感情でしかないのだと、シズちゃんには分かっていたようです。
実際柊は、シズちゃんと付き合ってその後どうしたいのかまではまったく考えもしていませんでした。
現状、シズちゃんの生々しい部分を見せつけられて、キスもできずに震えて泣き出してしまった柊と、シズちゃんのガチで重めな愛情には大きな溝というかズレがありすぎます。
由紀がいなくなってからも、ずっと自分のそばで支えてくれたシズちゃんを頼って甘えきっていた柊。
由紀の不在による寂しさや孤独を、シズちゃんに甘えることで紛らわせていた現実を突き付けられ、しゃがみこむしかできませんでした。
シズちゃんが1歩動いたことにより、境界線を越えるのか平行線を貫くのか選択の時です。そろそろ柊も過去と向き合うときがきたようです。
ナイトに守られる姫ポジに留まるだけではもう許されなくなりました。
いつもポンポンと言いたいことを言う柊が、迫ってくる真剣な表情のシズちゃんに何も言えずに震えるばかりで、シズちゃんとしてはそれもきっと想定内の反応だったんですね。
でも覚悟していたとはいえ、自分が動くことで大事なものを失うかもしれないという危うさはあるわけで、シズちゃんもそれなりに傷ついているはずです。
いつもの柊らしさでいい感じに過去を清算して、本当に意味で由紀のことを思い出にできるといいのですが。そしてそれをうまくシズちゃんにも伝えられるといいな。
単純にこの2人のナイト×姫な関係に激萌えしている私としては、シズちゃんのムッツリスケベが爆発する日が早く来ることを切に祈っています。
こんなに大事にしてくれるナイト役、そういないよ柊姫!
次回は1/29発売のシェリプラス2021年3月号です。
それではまた「ギヴン」柊mix9話の感想でお会いしましょう。
追記)9話の感想を書きました。
ギヴン7巻柊mix9話 ネタバレ感想
キヅナツキ先生のBLコミックス
- 関連記事
-
- ギヴン7巻柊mix9話 ネタバレ感想 キヅナツキ
- ギヴン7巻柊mix8話 ネタバレ感想 キヅナツキ
- ギヴン7巻柊mix7話 ネタバレ感想 キヅナツキ