囀る鳥は羽ばたかない43話の感想です。コミックス7巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

4年ぶりに偶然再会した矢代と百目鬼は綱川邸で改めて会うことになりました。しれっとやくざの世界になじんでいる百目鬼に、矢代は冷静を装います。

綱川は元部下だった百目鬼を手放した理由を矢代に問います。そして、翌日の城戸との対面に備えて、矢代は綱川邸に1晩泊まることになりました。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない7巻42話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」43話の感想です。(※ネタバレ注意です)

囀る鳥は羽ばたかない7巻 電子書籍



囀る鳥は羽ばたかない43話 感想 ネタバレあり


三角さんvs天羽さんの仁義なき戦いw


夜遅くまで働いて、三角さんをサポートする天羽さん。しかし綱川からの電話には「すぐに出る必要はない」という判断をしますw

「お前そろそろ俺の世話係みたいなことやめろ。もう若いのに任せて、お前はお前で所帯でも持って落ち着いたらどうだ」

亡くなった奥さんの連れ子だった天羽さんを、さりげなく自分から離して月並みな幸せをと願う三角さん。しかし天羽さんは、まったくその気はありません。

「確かに私がいなくても誰かが会長のために動くでしょう。おっしゃる通り替えはききます。ただし引継ぎには3か月は要します」

天羽さんは、三角さんのプライベート情報を含む引継ぎ関連の話を、わりと嫌味っぽくネチネチと語り始めます。

(だんだん母親に似てきたな)

めんどくさくなった三角さんは、あっさりと降参しました。三角さんとはいえやはり天羽さんに口では敵わないようです。

天羽さんも、この手のやりとりにはもう慣れっこなのでした。

百目鬼と矢代の繋がりを知った綱川


綱川に電話を掛けなおした天羽さんは、綱川と矢代が出会ったことを知ります。

「あいつだろ、百目鬼のエンコは」

ズバリと言う綱川。矢代が組をつぶしたから百目鬼が行き場を失ったという、不正解ではないけど正解でもない答えにたどり着いた綱川を、天羽さんは否定しませんでした。

さらに綱川は、なぜ三角さんにこのことが秘密なのかを知りたがります。百目鬼のような小物のことを、三角さんに隠す理由が分からないからです。

しかしそこについては、のらりくらりとかわす天羽さんなのでした。

実は三角さんに頭を下げていた百目鬼


実は百目鬼は矢代に捨てられた後、何度も三角さんに頭を下げに行っていました。

なんとか組に入れてほしい、と繰り返し頼む百目鬼を、三角さんは当然相手にしません。

何度も来てはそのたびに三角さんの部下にボコボコにされる百目鬼。

天羽さんはそんな百目鬼に思うところがあってか、ひとりで忠告に向かいました。

「バカのひとつ覚えは逆効果です。学ばない人間だと言っているようなものです。そもそもあの人に頼むこと自体が筋違いですよ」

「俺には不向きな世界だとわかっています。それでも自分を曲げてでも、同じ世界で生きていたと願うのはバカな発想でしょうか」

「馬鹿です」

きっぱりと告げる天羽さん。

まじめで百目鬼はバカ正直すぎましたw


「会長はおおよそのことはご存じです。矢代さんの捨てたものを拾うことはしません。あなたに極道の魅力があったとしてもです」

「知ってます。この世界は力こそがすべてじゃない」

「そうです。泥水を啜りながらズルくしたたかに生きられますか?」


天羽さんの言う通り、時にはズルくしたたかに、手ぶらではなく盗んだ億単位の金を持っていく百目鬼。三角さんはあきれながらも口を開きました。

「お前はなぜ俺のところに来る?」

「ほかにヤクザを知らないので」

あまりにも馬鹿正直すぎる百目鬼の答えに、三角さんも部下たちも目が点になってしまいましたw

そして当然その後百目鬼はボコボコにされますww天羽さんもあきれ気味で再び百目鬼の元へと向かいました。

「もっと言い方ってものがあるでしょう」

口下手でまじめすぎる百目鬼の姿に、かつての自分の姿を重ねる天羽さん。

高校時代、三角さんに「なぜヤクザになろうとする?」と問われ、黙ったままだったことを思い出しました。そしてあきらめたように口を開きます。

「あなたを気に入りそうな男がいます」

ドア越しに2人きりで話す矢代&百目鬼


綱川邸では広い造りの日本家屋に、七原が興奮しています。トイレもお風呂も大きく、特に自分の部屋くらいあるお風呂に、七原の瞳はキラキラと輝いていました。

「入りますか?」

案内していた百目鬼の言葉に「いいのか!?」と嬉しそうな七原。しかし当然「一番風呂は社長の矢代が」とデキた発想の七原。

着替えを持ってきた百目鬼の前で、矢代は平然と全裸で湯舟に向かいます。

「背中、流さなくていいんですか」

声をかけた百目鬼を振り返ると同時に思わずふらついた矢代。百目鬼はとっさに腰をつかんで支えます。

「お前、今冗談言った?」

「昔を思い出して」

「あーそんなこともあったな」

冗談を言う百目鬼も意外ですが、矢代はその後もずっと風呂のドア前にたたずむ百目鬼を訝しがります。

「何やってんだよ」

「念のためです」

矢代は、ふらついことを心配して風呂に残った百目鬼と、ドア越しに久しぶりに会話をしました。静かに流れる、束の間の2人きりの時間。

矢代は竜崎に会いに行ったことなどを話します。

今も変わらず誰とでもするんですね。


「あいつも相変わらず元気だった。あいつ多分ムショでも男のケツに突っ込んでんだろうな」

「あの人はカシ…矢代さんにしかそういうことをしないんじゃないですか」

カシラ、と言いかけて矢代さんと言い直す百目鬼。矢代は平静を保ちます。

「んなわけねえだろ。俺のことは昔から嫌ってんだよ」

竜崎の気持ちを知りもしない矢代に、百目鬼はそれ以上は何も語りませんでした。

その時、脱衣場に置いてある矢代の携帯が鳴り響きます。表示はあの悪徳警察官・井波。

それをちらりと見てしまった百目鬼は、まだ矢代があいつと繋がっていることにイラつきました。

「今も変わらず誰とでもするんですね」

「たかが4年でどうして変わってると思ったんだ?」

肯定ともとれる矢代の発言に、百目鬼は少なからず傷つきます。

「そうですね、そう簡単に変われるわけがない」

「お前は変わったんだろ?百目鬼。どっからどう見てもヤクザ様になった。めでたいじゃないか。なりたいものになったんだろ?俺にはどうでもいいことだけどな」

変わらないなら俺ともできますか、矢代さん


風呂から上がった矢代は、いつまでもドア前から動かない百目鬼に苛立ちます。

「どくんじゃなかったのかよ。ま、どっちでも関係ねーけど」

平気で扉を開けて百目鬼の前に全裸で現れる矢代に、百目鬼は問いかけます。

「命令ですか。だとしたら聞きません。もうあなたの部下じゃない」

まっすぐに矢代を見つめる百目鬼。

「変わらないなら俺ともできますか。矢代さん」

囀る鳥は羽ばたかない43話 感想まとめ


百目鬼は百目鬼で、矢代に捨てられてからも、しぶとくしつこくクソまじめに唯一の知り合いである三角さんに何度も頭を下げに行っていたんですね。

気に入りそうな男、というのはもちろん綱川さんのことで、天羽さんのちょっとした仏心によって、百目鬼は無事に矢代と世界に繋がっていられたのでした。

天羽さん、ほーんといい仕事しますね。

天羽さんがいなければ、4年で百目鬼と矢代が再び会えることはなかったかもしれないし、あってももっと遅くなっていたことでしょう。

機転がきいて暗躍する右腕ポジションは、いくら三角さんが手放そうとしても、替わりになれる人なんてそうそういないはずです。三角さん、そろそろそういうのはあきらめてください。

それにしても「知ってるヤクザが他にいないから」とそのまんま三角さんに言っちゃうとか、百目鬼の不器用っぷりよw

本音と建て前を言葉巧みに使い分けるとか、百目鬼には難しいんですね。それだけ必死だともいえます。

三角さんサイドからしたら「誰でもいいんかい!」って突っ込みたくなるし、あの時の三角さん&部下たちの「はい?」みたいな表情が笑えます。

そんなシーンでも天羽さんの表情だけは変わらないのが微妙にじわじわw

七原の素晴らしいアシスト(?)によるお風呂のシーンは、見ているこっちがドキドキしました。

百目鬼、本当に冗談のつもりだったのかな?あわよくば背中を流せるかも、とか思ってたりして。

4年ぶりに好きな人に会ったんだから、そりゃあなんとかして触れたいですよね。。。

カシラと言いかけてやめる百目鬼に毎度ちょびっと反応する矢代もですが、「矢代さん」なんて他人行儀な言い方をする百目鬼にも、すごーくモヤモヤじれじれしてしまいます。

見守る我々がもやもやするくらいだから、当の本人たちはもっとモヤっているのではないでしょうか。

そして偶然にも、井波といまだに連絡をとっていると知った百目鬼が、矢代を試すように動きを見せます。

まさかコレであっさりできるとは思っていないでしょうが、矢代がこの手の提案にどういう反応をするか、探っているという感じでしょうか。

矢代もこんなセリフに動じるタマではありません。なにせ全裸で眉ひとつ動かさず、かつていい仲だった大男と向き合っているのです。

うーん、でも矢代のことだから、案外百目鬼の挑発に乗っちゃったりしてw

まあ残念ながら現実的には綱川邸でそんなことはできないでしょうけどね。七原もお風呂の順番を待っているわけだし(そこ!?)

百目鬼がこれまでとは違い、冗談を言ったり生意気を言ったり、挑発して仕掛けてみたり、4年前とは違う姿を懸命に見せているのが健気で素直に応援したくなります。

変わったという姿を積極的に見せる百目鬼に、矢代は何を感じてどう答えるのか。

次回は予告にお名前がないので1回お休みです。次は3/31発売のイァハーツ5月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」44話の感想でお会いしましょう。

追記)44話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない8巻44話 ネタバレ感想

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