花恋つらね42話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけください。

源助の兄・蔦丸と惣五郎の従兄・武市に関係がバレてしまい、なんとか一緒にいようと頑張る源助&惣五郎は、友達を通してマンションの部屋を確保します。

孫たちの関係を知った惣五郎の祖父・寿一郎は、自らの過去の恋を思い出していました。かつて自分たちも切ない恋をしていたことを…。前回の復習はこちら。

花恋つらね7巻41話 ネタバレ感想

それでは以下「花恋つらね」42話のネタバレ感想です。

花恋つらね7巻 電子書籍



花恋つらね42話 感想 ネタバレあり


源助の女性絡みの仕事にモヤモヤする惣五郎


5月になり、源助と惣五郎は別々の劇場で舞台をしています。2人セットの取材も一段落して仕事はバラバラ。休みもバラバラでなかなか会う日がありません。

(もう2週間まったく会えてない)

惣五郎が自宅でため息をついていると、惣五郎の世話役の忠さんが声をかけてきました。

「今日は朝一で取材もあったしハードでしたね」

そして1冊の雑誌を見せてきます。その有名なファッション雑誌には、源助が載っていました。突然源助の名前を出されて動揺する惣五郎ですが、なんとか平常心を保ちます。

しかしそれも、源助の雑誌写真を見て吹き飛んでしまいました。なんと源助は、美しいモデルの女性と、かなり濃厚に絡んでいたのです。

源助と惣五郎はお互い、メールではそれなりにやりとりをしていても、仕事のことまで細かくすべて報告しているわけではありません。

こういう異性との絡みは、雑誌などの現物を見て初めて知ることが多くなっていきます。

あわよくば、あわよくばしたい源助w


やっと時間がとれた源助と惣五郎は、西田のマンションで久しぶりに会うことになりました。ウキウキしている源助が惣五郎にハグしても、惣五郎としては乗り切れません。

微妙な温度差に気づいた源助は訳がわからずポカン。惣五郎は、まずひとことあの雑誌の件について言ってやりたいと不機嫌です。

源助の部屋は西田のおかげで環境が整っていました。急いであれこれと手配してくれたようです。

西田には、源助が惣五郎といちゃつく気満々だということが最初からバレバレなのでしたw

源助も西田の手前一応ごまかしますが、そこはやはり男の子。あわよくば、という気持ちは当然あります。

ナイスタイミングで西田がログアウト


「いろいろ相談して家賃も払ってルームシェアみたいにしようってことになったんだよ」

源助は早々に西田のご両親にも了解をとっていました。行動力のある男は違います。

「だから合鍵ももらったし、今後は出入り自由」

対等な立場で家を借りていることになるので、変な遠慮はいりません。環境が整ったことで笑顔の源助に、惣五郎は不機嫌を忘れかけて思わず見とれてしまうのでした。

「おれ今からちょっと出てくる!」

合コンへの呼び出しがかかった西田は、タイミングよく外出します。突然の2人きりの空間に、ちょっと照れ気味な源助と惣五郎がかわいいです。

嫉妬する惣五郎がかわいい


「惣五郎は最近どうしてた?何か新情報ある?」

新情報と聞いて、ハッと雑誌のことを思い出す惣五郎。源助を問いただすと、カメラマンの指示でそうしただけだとあっさりしています。仕事だから当然っちゃ当然です。

「おれと全然会ってない間に、お前は女子と何してんだよって思っただけ」

さっき惣五郎が少し不機嫌だったのも、やきもちを焼いていたからだと気づいた源助は、思わず惣五郎をぎゅっと抱きしめます。

嫉妬する惣五郎がかわいくて仕方ない源助。

「わかった。またああいうのがありそうなときはお前の顔見て報告してからにする」

「いーよ!そんなことしなくて!ちょっと言ってやりたかっただけだし」

惣五郎もいちいち報告は望んでいません。というか普通に無理です。

それに、あくまでも仕事のひとつだと源助があっさりしているので、惣五郎の気持ちもかなり落ち着いたのでしょう。

惣五郎は自分にも新しいドラマの話が来たことを伝えます。

とうとう惣五郎が世間に知られてしまうな


惣五郎の役は「主役の友達のひとり」というちょい役ですが、少女漫画原作の話でヒロトとも共演予定です。

「ドラマなんか初めてだし緊張するけどちょっと楽しみ」

「あーそうか、そういう仕事も来るのか…」

「えっどうした?」

「とうとう惣五郎が世間に知られてしまうなと思って」

今まではほぼ学校と歌舞伎界だけで、なんとなく守られてきた2人。しかしこれからはそうはいきません。

「これからは無法地帯に出ていくんだよな。変なのに声かけられてもついてっちゃだめだぞ」

子供じゃないんだから、とあきれる惣五郎。ヒロトが一緒だからその辺は大丈夫だと信じたいですね。

浮気したら100回殴る!


「浮気すんなよ」

「お前に言われたくない!」

源助の言葉に赤くなって返す惣五郎。

「お前こそ浮気すんなよな」

「すると思う?」

疑問で返してくる源助に、惣五郎は真っ赤になって「したら100回殴る!」と言い返しました。笑顔の源助は、惣五郎にキスをしてだんだんその気になっていきます。

惣五郎のほうも少しずつその気になりますが、今後のことが気になってしまいました。

「これからのこと相談するんじゃねえの?」

切り出した惣五郎に、源助は伏し目がちに口を開きます。

今自分たちには蔦丸や武市を説得する材料がありません。「おれたちはこれで大丈夫!」という確固たるものが何もない不安定な状態なのです。

今できることは、せいぜいこれ以上人に知られないようにすることくらいしかありません。

「当分は、何かあったときに、それでもおれらは別れないぞ!と思って対応するしかないんじゃないかな」

真顔の源助に惣五郎もうなずきます。そして2人はちゃっかりと、愛の巣で互いの愛を確かめ合うのでした。あわよくばあわよくばw

源助のインスタは蔦丸兄によって監視済み


愛し合った直後に急いで帰宅する惣五郎。帰ってきた西田に2人で何をしていたのか尋ねられたりするのも面倒だからです。

源助は今日はマンションに泊まる予定です。

なんだかんだと理由をつけて、部屋に来る頻度を徐々に増やしていって、いずれは一人暮らしを切り出そうと計画を練っているのです。

帰り道、源助から惣五郎にラインがきました。これからはインスタにも惣五郎の写真をあげるのを控えようと考えている源助。

蔦丸さんがずーっとインスタをチェックしているのです。

もともと源助は、惣五郎と武市のコンビが人気だったのが悔しくて、自分と惣五郎の惣源コンビをアピールしたくて始めたことでした。

しかしそれも、実際に付き合っている今はもう控えないと危険なのです。

惣五郎は社会人になったらこうも会えないものなのかとため息をつきました。

(学校で毎日会って、仕事も一緒で、これまでは自分が一番源助のそばにいた)

そうはいかなくなるのが、惣五郎には寂しく感じられるのでした。

働きながら付き合うというのは、そういうものです。ヒロトも彼女に会えるのは週に1.2回だと言っていました。

(これからどんどん仕事の幅も広がっていく。お互いに知らないことも増えていく)

なかなか会えない状況で、源助のインスタに、超かわいい女子アイドルとの2ショットがアップされて焦る惣五郎。

対談インタビューを一緒に受けたということですが、モヤる気持ちがこみあげてきます。

(俺ってこんな嫉妬深かった?源助のことは信じてるけど会えないだけでこんなに不安になるもんなんだな)

忠さんに不審に思われつつw自分の感情をなんとかやり過ごしてコントロールする惣五郎なのでした。

花恋つらね42話 感想まとめ


切なくてほろ苦い祖父世代の実らぬ恋のいきさつは前回で終わり、今回からはまた源助&惣五郎のターンです。

まだ寿一郎さんの悲恋を引きずり気味で、2人は想い合いながらも別れを選ぶしかなかったんだよね。。。

としんみりしていましたが、元気な源助&惣五郎を見て少し持ち直しました。2人はまだ高校卒業したての18歳~19歳。

恋人として付き合い立てだし、うんとラブラブイチャイチャしてくれなきゃ。

ところが、安全に会える場所は確保したものの、お互いに仕事の幅が広がり、すれ違いが続いてしまいそうな雰囲気です。

惣五郎も「社会人の恋愛」について考えていましたが、ずっと一緒にいられた学生時代とは違い、本格的な仕事開始となると、今まで通りとはいかなくなっちゃうんですよね。

よく聞く大学生カップルが社会人になると別れるパターンが多いのもその影響が大きいだろうし。

歌舞伎界としても源助と惣五郎は、学業から解き放たれた今、ますます積極的に売り出していきたい若手2人のはずです。

ルックスも整っているし、厳しい稽古で磨いた芝居のセンスも養われているはず。

世間一般に古典芸能を身近に感じてもらうべく、バラエティ番組に呼ばれたりする可能性もあれば、ドラマや映画やCM出演など、多岐にわたる仕事が待ち受けているでしょう。

芸能界も世間も、歌舞伎界の御曹司(イケメン)を放っておくわけがありませんし。

そうなると、必然的に知らない人との共演の仕事が増えていって、お互いに交友関係を把握するのも難しくなっていきます。

源助が女性と雑誌の撮影をしただけで、インスタに女子アイドルとの写真をアップしただけで、さっそくモヤモヤと不安になっている惣五郎には、今後それらが思った以上に重くのしかかってきそうです。

惣五郎のほうだって、新しいドラマでどんな出会いがあるか分かりません。少女漫画元作の学園ものなら、男女問わず同世代の役者とも知り合います。

お互いに会えるときには会って、できる限り一緒にいる努力をして絆を深めておかないと、あっという間に仕事の波にのまれてしまいそうです。

新人の頃はすぐに余裕がなくなるものだし、それぞれ初めての仕事で手いっぱいになったら、恋愛どころではなくなるかもしれません。

仕事の幅が広がったことで誰かが入り込む隙も生まれ、新たな人間関係や色恋沙汰に、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまうこともあり得ます。

そこへ週刊誌などに食いつかれたら、ますます会えなくなってしまうでことしょう。

まずはお互い仕事のことで嫉妬はしないと決め、それでもモヤる気持ちを抑え、自分の感情に折り合いをつけていく必要がありますね。

まだまだコレというものがなく、未熟で駆け出しの若手歌舞伎俳優の源助&惣五郎。

2人とも名家に生まれ、本人の意思とは無関係に背負った家柄が重たくのしかかり、ただの18歳として自由な恋愛はできないのです。

御贔屓筋や歌舞伎関係者、そして蔦丸さんの厳しい目もあります。

未だ沈黙を守っている寿一郎だけが頼りのような、そうでもないような…。そのあたりがまだ分からないのも不気味です。

で、あわよくばエッチで2人はナニしたの?(単行本で書下ろし待ってます)

次回は2/13発売のディアプラス3月号です。

それではまた「花恋つらね」43話の感想でお会いしましょう。

追記)43話の感想を書きました。

花恋つらね7巻43話 ネタバレ感想

夏目イサク先生のBLコミックス



飴色パラドックス ネタバレ感想


タイトロープ

タイトロープ

タイトロープ



関連記事