花恋つらね43話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけください。

お互いに忙しくなりなかなか会えない源介と惣五郎。源助のインスタには女性との2ショットがアップされ、仕事とはいえ惣五郎は地味に凹んでしまいます。

でも会って顔を見ればラブラブな2人は順調に愛を重ねていました。惣五郎のドラマ出演など新たなチャレンジも舞い込んできて…。前回の復習はこちら。

花恋つらね7巻42話 ネタバレ感想

それでは以下「花恋つらね」43話のネタバレ感想です。

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花恋つらね43話 感想 ネタバレあり


ドラマ撮影で思いきり凹んでいる惣五郎


6月になり、惣五郎が出演する新ドラマの撮影が始まりました。長髪のカツラをつけて出演者やスタッフに挨拶をする惣五郎。

役は西園寺豊というキャラクターで、学園の王子様的ポジションなので、サマになっています。

歌舞伎の世界ではいつも先輩ばかりに囲まれていますが、ドラマの現場は同世代の役者が多く新鮮で、惣五郎も和気あいあいで撮影に臨みました。

ところが楽しかったのは撮影の最初の頃だけ。惣五郎はべっこりと凹んだ状態で、ヒロト&西田と源介の4人でマンションに集合しました。

暗い影を背負った惣五郎は、直視できないほどの落ち込みようです。顔を上げることすらできず、うすら暗い背後霊みたいになっているのでした。

まさかのリテイク32回!


「何があったんだ?」

「ドラマの現場でうまくいかなくて凹んでるんだよ」

「ここまで!?いったい何が…」

一緒にドラマ出演しているヒロトが事情を説明してくれます。実は惣五郎のセリフが全部微妙に歌舞伎っぽくなってしまって、かなりのリテイクを食らっているということ。

歌舞伎役者は舞台上では活舌良く声を張ります。しかしそれがドラマではとても不自然になってしまい、違和感がありすぎて何度も撮り直しになっているのでした。

台本読みの時点でも注意されていたようですが、案の定本番の撮影が始まってもなかなかその癖が抜けず、とうとう昨日はリテイク32回。

「あんな短いセリフなのに…おればっかミスして。みんなうまい。俺全然だめだ。もう出ない方がいい…。今から代わりの人探してもらおう…」

膝を抱えた惣五郎はネガティブオーラ全開です。仮にも子役の頃からずっと歌舞伎の世界にいる役者なのに、あまりにも撮り直しが多すぎることが惣五郎にはショックなのでした。

ベテラン俳優でもリテイクを出すときは出します。しかし、ヒロトがどんなに慰めたり励ましたりしても、惣五郎にはまったく届かないのでした。

いや絶対、惣五郎が一番美人だし


「でも俺、惣五郎の西園寺見たいな」

源介はドラマの原作漫画もチェック済みでした。

「でも俺がしゃべったらみんな笑う…。まじめにやってるだけなのに」

「えっそんな目に遭ってるのか!?イジメ!?」

撮影現場の雰囲気を心配する源介ですが、どうやらそれは勘違いのようで、1度誰かが「クセの強い王子だな」と言ったことがツボにはまった時間があっただけなのでした。

「あの役を他にできるやついねーって。まず絶対ビジュアル良くないとダメだし」

「ヒロインの子もすごい美人だし、他にもかわいい子いっぱいいる…」

「いや絶対、惣五郎が一番美人だし」

さらりと言う源介に、ヒロト&西田は「源介はこれを素で言ってるからすげえよな」とひそひそw

監督も役にハマると思ったから惣五郎にオファーをしたはずです。なんだかんだ、源介とは会話らしい会話になっているのを見たヒロトは、ピンときました。

「よし!ここ源介の部屋ができたんだよな?じゃあこれ部屋にもっていって」

ヒロトは自分たちではどうしようもないと判断し、源介に後を任せます。

「たぶんガチ惣五郎オタクの源介の言葉のほうが説得力がある気がする」

子役から俳優業をやっているヒロトは、2人の関係をよーく理解していました。

やっぱ会って顔見なきゃだめだな


源介の部屋で2人きりになると、相変わらず凹んでいる惣五郎ですが、ぽつぽつと口を開きます。

「本当におれにあの役ができると思うか?」

「思う。ていうかめちゃ見たい。でもやっぱラインとか電話だけじゃわかんねえな。しばらく会ってない間にそんなことになってるとは思わなかった」

忙しい2人ですが、やはり目を見て直接話さないと分からないことがあるものです。

「やっぱ会って顔見なきゃだめだな」

実は源介も来月の舞台の稽古が始まって、今苦戦中なのでした。源介の次の舞台は「天守物語」です。泉鏡花原作の、幻想的で耽美な妖精と人間の激しい恋の物語。

源介は、妖精姫に一目ぼれされるまっすぐで美しい若者・図書之介役。すなわちメインの役柄なのです。

天守物語は昔惣五郎の祖父・菊右衛門が演じたことがあり、それ以来15年ぶりの上演になります。

今回、源介の相手役の妖精姫は蔦丸さん。兄弟で主演です。

しかし蔦丸さんも源介もなかなか稽古がうまくいかず、みんなイライラしっぱなしで源介のお父さんも頭を抱えているのでした。

源介のおかげで惣五郎が復活しました


「でも見たい!楽しみだ」

「え…もしかして見にくる?」

「行く!」

源介の舞台を楽しみに、自分もドラマを頑張ろうと思う惣五郎。なんだかんだ少しずつ元気を取り戻していきます。

思わず源介にぎゅっと抱きつく惣五郎。

「よし!がんばる!」

「おれもがんばろ!」

すっかり自分を取り戻した惣五郎は、源介と一緒にリビングに戻って、ヒロト&西田とピザを囲んですっかり調子を取り戻しました。

(さっきまで源介に会ってないこともどうでもよくなるくらい不安しかなかったのに)

惣五郎は自分が復活したのは源介の笑顔とハグのおかげだと、改めて源介の存在を大きなものだと感じていました。

やっぱり反対している蔦丸さん


その後なんとか立て直した惣五郎は、リテイクを繰り返しながらも無事に最後までドラマ撮影を終えます。

そして翌月の舞台の稽古に入り、こちらはこちらで毎日怒られるばかりの稽古の日々。でも惣五郎は、源介を頼りに頑張るのでした。

(キツくなったら次はすぐに源介のところに行こう。顔を見てぎゅーをするだけでもいい)

ところが稽古を終えて自宅に帰った惣五郎は、自分の家から出てくる蔦丸さんとバッタリ出会ってしまいます。

ビビりながらも普通に挨拶をする惣五郎に、蔦丸さんは大人の態度で対応をしました。

「なんでうちに?」

「菊右衛門先生にお稽古をつけていただいてたんだよ」

豊姫役は菊右衛門が昔演じていたことから、蔦丸さんは憧れの菊右衛門にお稽古をつけてもらっていたのです。

源介とのことを何か言われるかもしれないと構えていた惣五郎は、特にノーコメントな蔦丸さんに驚きます。

「このお家におじゃましてる時は何も言わない。あんたのおかげで菊右衛門先生にお稽古つけてもらえたのは、本当に感謝してるんだ」

蔦丸さんにとっては手の届かない大物・菊右衛門。孫である惣五郎の口利きがあって、蔦丸さんは菊右衛門に稽古をつけてもらえるようになったのでした。

とはいえ去り際に源介とのことをチクリ。

「でも淳平とのことはまた別の話だからね。反対してるのは変わってないから!」

(とりあえずこの家にいるときは責められない…と。じいちゃんありがとう。すごい威力だ。それにしても蔦丸さんて、ほんとじいちゃんのこと好きだよな。なんかきっかけとかあったのかな?)

花恋つらね43話 感想まとめ


源介を心のよりどころにして成長している惣五郎がまぶしいですね。愛の力って偉大だな。

この2人はべったりとした病的な依存ではなく、お互いに心の支えとして寄り添っているからとても健全です。

惣五郎が落ち込んだら源介が慰めて、源介に何かあったら今度は惣五郎が支えて。お互いに仕事をしながら切磋琢磨して、ピンチの時には支え合える理想的な良い関係です。

まだ10代なのにこんな良好な恋人関係を築けるなんて普通にすごい。成熟した大人であっても、こんなふうにパートナーとの関係を作っていくのは難しいのに。

これはやはり、若いころからずっと歌舞伎という伝統芸能の世界に身を置いてきたことも影響がありそうですよね。

厳しい世界で大人に囲まれて育った惣五郎と源介が、一般人よりも成熟している(ように見える)のは、ここまでの環境がそうさせたのでしょう。

一般人よりも一足早く大人になったというか、大人にならざるを得なかったというか。芸能界あるあるなのかもしれません。

特殊な世界で歪んでいびつな性格にならず、2人ともまっすぐにすくすくと育ったのは、もちろん両家の家族や付き人などが上手に立ち回ってくれたということなのでしょう。

公私ともに絶好調な2人の現状を見る限り、蔦丸さんもあからさまな口出しはできないのではないでしょうか。菊右衛門さんにお稽古をつけてもらっているのもありますし。

ここまで語られてこなかった蔦丸さんの菊右衛門さんへの憧れや想いは次回以降に分かるのかな。

蔦丸さんが女形の大先輩・菊右衛門さんを尊敬するようになったきっかけが何かあったはずです。

次回は3/13発売のディアプラス4月号です。

それではまた「花恋つらね」44話の感想でお会いしましょう。

追記)44話の感想を書きました。

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