飴色パラドックス21話の感想です。雑誌の最新話でコミックス6巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

同居話がまとまり荷造り中の蕪木&尾上。順調に2人暮らしに向けてスタートを切っていた2人ですが、ある日蕪木が突然「同居お試し期間」を設けようと言い出します。

突然のことに戸惑う尾上は、蕪木妹から「家族になるということに腰が引けただけ」と聞き、家族というものを知ってもらおうと実家へ誘います。前回の復習はこちら。

飴色パラドックス6巻20話 ネタバレ感想

それでは以下、夏目イサク先生の「飴色パラドックス」21話ネタバレ感想です。

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飴色パラドックス21話感想 ネタバレあり


それ、俺が行く必要あるのか?


尾上が自分の実家に蕪木を誘ったのは、蕪木が家族という未知なるものにビビッているのなら、家族がどんなものか少しは分かってもらえれば不安が軽減するのではないかと思ったからです。

でも急に「家族体験しにいこう!」と言ったところで、蕪木が素直に乗ってくるとは思えません。よって尾上は知恵を絞りだしました。

引っ越しの荷物を片付けていたら、しばらくいらないものがたくさん出てきたことを利用する尾上。

荷物を実家に送ろうとしたら、親に実家の尾上の部屋を片づけるよう言われたから蕪木にも手伝ってほしい、という流れです。

「それ、俺が行く必要あるのか?」

(ごもっとも!)

当然な蕪木の言葉に尾上はぐっと言葉につまります。しかしなんとかがんばって食い下がりました。

「親にお前と同居する話したら、どんな人?っていろいろ聞かれたから、この機に1回会っとくのもありかなーって…」

苦し紛れの理由を並べると、蕪木は一瞬考えるもOKしてくれました。

尾上の実家で1泊することになりました


尾上の実家は横浜です。都内からだと片道1時間ほど。蕪木が車を出してくれます。

「けどいつから1泊することになったんだよ」

「だからごめんて!」

突然1泊することになり、憮然とした表情の蕪木に「母さんにお前も泊まるって言ってあるから!ご飯用意しておくって言ってたから!」と必死の尾上。

片付けだけ手伝ってもらって日帰りですぐに帰るのでは、家族っぽさを味わってもらえないと考えた尾上の策略で、ほぼ強引に1泊することになったのです。

「お前、親におれらの関係を話してないんだよな?」

「うん、お前のことは会社の同僚としか話してない。言っといたほうが良かったか?そういうの」

「いや別に。じゃあまあ成り行きにまかせるけど」

尾上の両親は2人とも先生で、尾上は一人っ子の3人家族。きびきびしている母親は高校の数学の先生で、ちょっと天然な父親は小学校の先生をしています。

(俺の家にも自然に馴染んでくれたらいいんだけど)

車内で家族のことを説明しながら、尾上は密かに思うのでした。

休日なのに仕事モード全開の蕪木


横浜の実家に着くと、尾上にそっくりなお母さんが出迎えてくれました。

「今日は突然俺までお邪魔することになってすみません」

いつものだるーい雰囲気はどこへやら、尾上母の前でいきなりシャキッと笑顔で挨拶する蕪木。

(そうだった!こいつこういう技を持ってるやつだった!)

営業スマイル全開でにこやかに対応する蕪木に、尾上はあぜんとします。

「うちの子がお手伝いをお願いしたんでしょ?ごめんなさいね、気を遣わせちゃって」

「いえ俺も一度お会いしたいと思ってたのでちょうどよかったです」

用意周到にいつの間にか手土産まで用意していた仕事モードの蕪木。尾上母とも上手にコミュニケーションをとって、渋々来たとは思えぬ態度です。

蕪木がこのキャラを保って過ごすつもりなら、家族体験ツアーの意味がないうえに、蕪木にとって休日なのに休めない1泊2日になってしまうと、尾上は内心焦るのでした。

それは俺の親と友好的な関係を築きたいってこと?


このままではまずいと、早々に母親対応をすませ、尾上は蕪木を自分の部屋に連れて行きました。

「違うんだよ!お前はこの家では本当に気を遣わなくていいの!」

「無茶言うな」

「もっと自然に、仕事相手じゃないんだからあんな爽やかな好青年封印しろよ!」

蕪木はそもそも初対面の知らない相手には不愛想でそっけないはずなのです。

「お前の親だって分かっててそんな態度とれねえわ。好感度下げたくない」

「え、それは俺の親と友好的な関係を築きたいってこと?」

「そりゃそのほうがいいだろ」

基本他人に興味がない蕪木が、自分の親への好感度を気にすることが意外でちょっと嬉しい尾上。

でも気を遣っていることには変わりないので、尾上の思惑通りにはいかず、やはり頭を抱えるのでした。

相変わらず天然発動の尾上w


「片付け2人でいける?お母さんも手伝おうか?」

「こんな片付け男2人もいれば十分だよ!なんか混ざろうとしてる?」

尾上母はいつも尾上が帰省してきても、こんな風に構ってくることはありません。めったに尾上の部屋にすら入ってこないのです。

それなのにと不思議がる尾上は、お母さんの様子がちょっとおかしいことに気づいていませんでした。

どうやらお母さんは2人の関係をうすうす分かっているようで、蕪木はそのことも敏感に感じ取っています。

「ひょっとしてお前がイケメンだからか?よく見たいとか」

見当はずれな尾上に、蕪木はあてえてお母さんのことには触れずにいました。

あれこれ画策するもすべて空回り


(今はまだ蕪木にあまり急に親と距離をつめさせないほうがいいな。気を遣わせてストレスになって、やっぱり家族めんどくさいってなったら困る)

ぐるぐるとあれこれ考える尾上は、最初は少しずつ慣れていけるように、これから徐々に触れ合う時間を増やしていこうと画策します。

しかしそんなことが、たった半日でできるわけがありませんw片付けが終わったら即、帰ってきた尾上父も交えて、家族そろっての夕食タイムになりました。

蕪木はソツなく、お父さんともにこやかに会話しながら食卓を囲みます。いつも見ている接待モードの蕪木に、いたたまれなくなる尾上。しかし何もできません。

尾上としては、蕪木には素のままでいてもらい、加えて両親とのほんわか家族体験をしてほしかったのに、思惑が完全に外れています。

夕食後、お父さんはテレビを見て眠り、お母さんは片づけをして部屋に戻ります。尾上と蕪木もお風呂に入って眠るだけ。挽回できる機会はなさそうです。

しかも緊急案件で2人に会社から電話がかかってきて、明日の昼前には実家を出ないと行けなくなりました。

(あ~~これでブラックツアーのフォローする時間はなくなったな)

カレンダーがあまり関係のない週刊誌記者。尾上の企みは思うようにはいかずに幕を下ろしかけるのでした。

尾上母はやはり気づいていました!


こんなつもりじゃなかったと蕪木にあとで謝ろうと思っていた尾上。ところがそこへ、お母さんから尾上に声がかかります。

「聡、ちょっと待って」

お母さんはお父さんには分からないように、2人を尾上の部屋に連れていきます。

「どうしたの母さん、まだなにかやることあったっけ」

「あるわよ。あんた、話はいつする気なの?」

「なんの?」

「なんのって蕪木君のことよ。あんた今日蕪木君を私たちに紹介するために連れてきたんじゃないの?」

「紹介ってなに?出身地とか?」

「ちがう!」

母親の話にピンとこない息子のボケボケ発言に、お母さんはしびれを切らしてしまいました。

「あなたたちがお付き合いしてるってことでしょ」

飴色パラドックス21話 感想まとめ


わーやっぱり尾上のお母さんは気づいてたんですね。

それまで都内で立派に一人暮らししていた27歳の息子が、突然同居すると言い出し、相手は男性。その男を連れて実家に1泊しに来たんだから、なんとな~くピンときそうです。

顔が尾上にそっくり(っていうかDNA的には逆で尾上がお母さんにそっくり)ですが、さすが先生、しっかりしていて人をよく見ています。

尾上の天然な性格は、お父さんに似たのでしょう。尾上は両親の血をしっかりと受け継ぎました。

蕪木もあえて言わないまでも、お母さんの態度を見て、自分との関係に気づいてるなーとうすうすは感じていましたよね。

蕪木としては、交際相手の両親に好感度を下げたくないとある程度緊張していたでしょうし、なにせ場所は尾上の実家なのです。

尾上が何も言わないのに自分から両親相手にしゃしゃり出るわけにもいかず、がんばって仕事モードで笑顔の好青年を演じていたに違いありません。

尾上としては蕪木には自然な感じでいつも通りの素でいてほしかったし、その上で家族ってこういうあったかいもので怖くないよ、ということを伝えたかったのでしょうが、カラ回ってしまいました。

そこへお母さんが一石を投じてきました!2人とも、尾上は特にそんなつもりはなかったけれど、このタイミングで2人の関係を両親に話すという流れになりそうです。

さあどうなる尾上&蕪木。思った以上に長い横浜の夜になりそうです。

しっかりしているお母さんはともかく、天然のお父さんの反応がちょっと楽しみだったりしますw

話の流れとは無関係ですが、尾上の実家の部屋にハンターハンターがあって、蕪木が「途中から読んでねーな」ってつぶやいていたのがツボでした。

長期連載あるあるですよね。私もハンターハンターを読んでいますが、いつも最新刊の話を忘れちゃってて、新刊が出たら2.3巻前から読み直しています。

次回2021年5/28発売のシェリプラス5月号は1回お休みで、次は2021年7/30発売のシェリプラス9月号です。

それではまた「飴色パラドックス」22話の感想でお会いしましょう。

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