花恋つらね45話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけください。

源介の兄蔦丸やいとこの武市に2人の関係がバレて以来、特に蔦丸に交際を大反対されている源介&惣五郎。それでも一緒にいられるように模索します。

菊右衛門に憧れ恩義を感じている蔦丸は、ますます2人の仲を認められません。しかし源介は、改めて兄にきっぱりと惣五郎への気持ちを伝えました。前回の復習はこちら。

花恋つらね7巻44話 ネタバレ感想

それでは以下「花恋つらね」45話のネタバレ感想です。

花恋つらね7巻 電子書籍



花恋つらね45話 感想 ネタバレあり


源介の舞台のチケットを自力でとった惣五郎


あれから半月が経過し、厳しい稽古がようやく終わり、後は本番を迎えるばかりになった源介。惣五郎は源介の舞台を楽しみにしていました。

後ろの方に設置されている関係者席ではなく、近い距離で源介の芝居を見たかった惣五郎は自力でチケットを取ります。

源介の舞台「天守物語」の初日に観劇し、惣五郎はそのまま1か月近く地方公演のため東京を離れる予定でした。

惣五郎と源介は、蔦丸には見つからないようにこっそりと楽屋で会おうと電話で打ち合わせします。

惣五郎もこれから初役の舞台が控えています。菊右衛門には稽古で叱られっぱなし。

これからの離れ離れの1か月を乗りきるためにも、惣五郎は源介の舞台を観てパワーチャージをしようと考えていました。

蔦丸さんにも相当なプレッシャーが…


「天守物語」の初日。一般席に時間ギリギリでそっと座った惣五郎。帽子とマスクで顔を隠しています。

(よかった。とりあえず誰にも見つからず席につけた。さすがにここは俺のことを知ってる人が多いだろうからな)

まわりに気づかれて騒ぎになっては困るため静かにひとりで座っていた惣五郎の耳に、まわりの人たちの噂話が聞こえてきます。

「前に観た菊右衛門さんの富姫が本当に素敵だったから」

「今の蔦丸くんにあの妖艶さが出せるかしらねえ」

「人間離れした美しさって菊様だからこそって感じだもの」

「そうそう!だから今まで誰もやらなかったんでしょ?」

歌舞伎ファンの間では菊右衛門の存在は別格なのです。こんなプレッシャーの中で富姫を演じるのかと、惣五郎は他人事とはいえつらくなってしまうのでした。

なんでおれこんな所からあいつを観てるんだろう


ところが出てきた蔦丸さんは驚くほど美しく、いつもと雰囲気がまるで違っていました。まるで光って見えるようで、だれが見てもこれは富姫です。

(やっぱあの人すごい)

観客席も蔦丸の富姫にいつしか夢中になっていました。そして登場した、姫川図書之助役の源介。

富姫と図書之助はお互いの美しい姿を見て、さらにはその心根を知っていくうちに、少しずつ惹かれ合っていきます。

切なげで、しかし情熱的な図書之助の表情は、惣五郎が初めて見る源介の顔です。

(すごい。初めて見た。でもなんだろう、なんかモヤモヤする)

見つめ合い求めあう蔦丸と源介を見ているうちに、惣五郎はモヤモヤの正体に気づき始めます。

(そうか。あいつがこっちを見ないからだ。なんでおれこんな所からあいつを観てるんだろう)

多くの人に求められる2人に


大人になるにつれ、源介の知らない部分が増えていくのは仕方のないことです。それに、会いたければ会いに行く場所もできました。

でもそれだけではダメなのです。源介の歌舞伎以外の仕事に関しては、惣五郎が手を出すことはできません。

でも舞台なら一緒に板に立てる立場にいるのです。

(あいつがこんな役をするなら、もっと近くで見ていたかった。あんなに全力で気持ちを向ける先が俺だったら…)

惣五郎はふと、かつて付き合う前に源介が言った「おれはお前に役者として一番の相方になってほしい」という言葉を思い出します。

役者は自分で役を選べるわけではありません。だから源介の瞳に自分を映したいなら、選んでもらうしかないのです。

(多くの人に、お前たちで観たいんだと思ってもらわなきゃいけないんだ)

俺はお前の一番の相方になるよ


初日終了後、惣五郎は約束通りにこっそりと楽屋へ向かいます。

こそこそと源介の腕を掴んで、ひとけのないところで話す2人。

「おれ、今までお前のこと普通に1人の役者だと思ってた。今はいろいろ共感できるし単純に一緒に板に立つのが楽しい相手だった」

「ん?うん」

「でもさっき、やっとお前の言ってた意味がわかった」

「?なんの話?」

突然語りだした惣五郎に源介は少し戸惑います。惣五郎はそんな源介に力強く抱きつきました。

「気づいたんだけど、もしこれが叶えば、武兄たちも俺達はこのままでいいって認めてくれるかもしれない」

「何?どういうこと?」

「俺はお前の一番の相方になるよ」

花恋つらね45話 感想まとめ


いい感じですね!仕事で認めてもらうしか結局のところ道はないんですよね。

大勢の観客に、この2人が観たい!やっぱりこの2人でなきゃ!と言ってもらえるようになるのが一番の近道です。

求められること、ニーズがあって観客に必要とされることが、芸事においてはとても大切。客を呼べない、客を満足させられないとなると、客はどんどん他所へと去っていきます。

源介が最初から言っていた言葉をヒントに、惣五郎も2人の関係を認めてもらうための糸口を見つけました。

これまではただ一緒に舞台に立てて楽しいという感覚だけだった惣五郎ですが、それだけではなく、確固たる意志と決意と覚悟がもてたようです。

観客に必要とされ求められるようになり、歌舞伎界における唯一無二の名コンビとなれたら、誰も2人の交際に口出しできなくなるでしょう。

そうなったら2人のことは歌舞伎界における暗黙の了解として、黙認してもらえる程度にはなるんじゃないかな。そうなるといいな。

幸い源介と惣五郎は少しずつ「惣源コンビ」として人気が出始めているところです。

文句なしに由緒正しき血筋の御曹司2人の立役と女形。同い年でルックスも良く話題性は抜群です。

惣五郎のテレビドラマ出演や源介のインスタなど、活躍の幅が広がったことで、ファン層の拡大にもつながっているでしょう。

これから2人は、さらに芸に磨きをかけ、誰にも文句を言わせないほどの著しい成長をみせていく必要があります。惣源コンビとして確固たる地位を築き上げるためにも。

惣五郎にその覚悟ができた以上、源介も当然負けられないでしょうし、そもそも源介は最初からそのつもりでした。

蔦丸さんや武市さんに認めてもらうためにも、もう一回りも二回りも大きく化けなければ、未来は明るくないということになります。

そのためには今の舞台に全力投球するのはもちろんのこと、2人で過ごす甘い時間がもしかすると減っていくのかもしれないなと思ったりします。生みの苦しみ、という感じで…。

源介と惣五郎が今以上に稽古に打ち込むことで、今後もし会う時間が少なくなったとしても、2人に同じ目標があれば絶対に乗り越えられると信じています。

とはいえ一気に化けるなんて芸事の世界では難しいものでしょうから、いちゃつく時間はそれはそれで癒しタイムとして取っておいてほしい気もします。(激甘読者より)

今回は蔦丸さんの舞台で自分を見ていない源介を見てハッとした惣五郎でしたが、それを気づかせてくれたのは蔦丸さんの素晴らしい富姫があったからです。

ものすごーく間接的にですけど、蔦丸さんが2人の背中を押しちゃった感ありますねw

自分が客席から観ていることに違和感を感じた惣五郎は、根っからの舞台人です。

歌舞伎の名門に生まれ、幼い頃から稽古付けの日々を送り、この世界で役者として生きていくと早い段階から決めていた惣五郎の本質、真髄を見た気がしました。

ふつう我々一般人は、観劇していて「なぜ自分が客席にいるのか」なんて、微塵も疑問に思わないですもんね。チケットを取って観客として客席にいるわけですから。

でも惣五郎はこっち側の人間ではなく、あっち側、つまり舞台に立つ側の人間なのです。

惣五郎がモヤモヤの正体に気づくシーン、なんだか私までハッとさせられてしまいました。

そうだった、かわいい顔してますが惣五郎は生まれた時から厳しい伝統芸能の世界で生きているでした。

予告にお名前がないので次は1回お休みです。次回は7/14発売のディアプラス8月号です。

それではまた「花恋つらね」46話の感想でお会いしましょう。

追記)46話の感想を書きました。

花恋つらね8巻46話 ネタバレ感想

夏目イサク先生のBLコミックス



飴色パラドックス ネタバレ感想


タイトロープ

タイトロープ

タイトロープ



関連記事