交際がバレてから、蔦丸と武市に関係を反対され、それでも付き合いたいと粘る源介&惣五郎。惣五郎の祖父はそんな2人に若き日の自分を重ね合わせていました。
複雑な状況のなか、源介の舞台を見た惣五郎は改めて、源介の相方として一番の存在になると決意を新たにします。前回の復習はこちら。
花恋つらね8巻45話 ネタバレ感想 夏目イサク
それでは以下「花恋つらね」46話のネタバレ感想です。
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花恋つらね46話 感想 ネタバレあり
同じ目標ができた源介&惣五郎
惣五郎が源介の役者としても一番の相方になると決意してから2年。2人は着実に成長を重ねていました。
ドラマやCM、雑誌にもよく出るようになり、若い女性の間でも「源惣コンビ」の人気はうなぎ登り。源介は大河ドラマに出演し、惣五郎は化粧品のCM に出演するなど順調です。
ラブラブぶりも健在で、時間のない状態でもなんとか休みには会って、恋人同士として深く愛し合っていました。
しかし2年前とは違うこともあります。
仕事でも一番の相方になると決めたあの日から、お互いに同じ目標ができた源介&惣五郎は、ある決まり事を作っていたのでした。
外ではただの仕事仲間として
「え?今後付き合うのは家の中だけにする?」
蔦丸さん、武市さん、源介、惣五郎の4人で再度話し合うことになった際、源介と惣五郎からは、決まり事として「外では会わない」というルールを設けると告げていました。
「俺たちが今の関係を続けたいのは好きっていうのもあるけど、役者としても一緒にいたほうが成長できると思うからです」
照れることなく真顔で話す源介。
「だから役者としての目的を果たす前に、これ以上まわりにバレて揉め事になるのはおれらも避けたい。だからまず仕事以外で外では会わない」
さらには、人前でプライベートな話もしない、外では2人はただの役者仲間に徹するという徹底ぶりです。
恋人同士でいるのは自分たちの部屋でだけ。
そんな厳しいマイルールを、源介と惣五郎は自分たちに課したのでした。
もう浮かれて軽はずみなことはしない
役者として必要といわれると反対しにくくなった武市さんと蔦丸さんは、まだ困惑気味です。
しかしもし2人が今後このルールを徹底するなら、おそらく周りに2人の関係がバレることはそうそうありません。
「できるの?今までバレバレだったくせに」
疑惑のまなざしをむける蔦丸さんの言葉はごもっともで、2人はこれまで散々SNSで2ショットアップ、沖縄卒業旅行先で目撃、文化祭でヒデさんにlキス写真まで撮られているのです。
数々の失態を思い出した源介&惣五郎は一瞬言葉に詰まるも、覚悟を口にしました。;
「もう浮かれて軽はずみなことはしない!」
もし今後2人の関係が鵜沢になって、まわりに迷惑をかけるようなことになったら、その時は別れる!と惣五郎はキッパリ。源介はそこにはちょっとびっくりしていますw
しかしそれくらいの覚悟があるのだと源介と惣五郎は事前に話し合って決めていたのでした。
今全部解決はムリ!
「だから俺らのことは応援しなくてもいいから邪魔しないでください」
深々と頭を下げた2人に、蔦丸さんも武市さんも、とりあえず今のところは「わかった」といったん納得してくれます。
「けどいずれ結婚話は出るぞ」
当然それもわかっている源介と惣五郎。でもその時の対応は、今すぐにはとても決められません。
「今全部解決はムリ!大人になるまで待って!」
2人はまだ20歳そこそこです。今すべてを決めるにはまだまだ時間が必要なのです。武市さんと蔦丸さんも、2人の覚悟に、とりあえずのところは納得してくれたのでした。
一番の相方になる計画
そんなことがあって、2人が会って気兼ねなく話したりイチャイチャできるのは、源介がついにはじめた一人暮らしのマンションの部屋でだけとなりました。
惣五郎の部屋には鍵がないので、選択肢からは外しています。
恋人らしく過ごせるのはこの部屋でだけ。1歩外に出たら、ただの仕事仲間になります。
いっぽう「一番の相方になる計画」のほうは、そう簡単に希望通りの役をもらえるはずもなく、お互いに違う劇場だったり、同じ現場でも演目が別だったりで、組ませてもらえたのは2年で3回だけ。
半年ぶりの恋人役がまわってきた2人は張り切っていました。
「まだまだこれから。1回1回が勝負だ」
ここは1回人生の大先輩に指示を仰ぐべきなのか?
源介と惣五郎は舞台終了後、裏で顔を合わせても、お互いに必要最小限の会話でそっけなくふるまっています。一見本当にただの役者仲間にしか見えません。
最初はこんなドライな関係だと寂しくなるかと思っていた惣五郎ですが、実は密かに優越感に浸っていました。
(こんなだけど実はおれら付き合ってるんですっていうのが意外と悪くない)
そんな惣五郎と源介の様子は、偵察に来ていた蔦丸さんにも伝わっていました。
あの後蔦丸さんたちと共演しても、決して浮かれた様子などは見せず、決めたルールを淡々と守っていた2人。仕事以外での関係を匂わせることもありませんでした。
しかしまだ半信半疑の蔦丸さんは警戒を解きません。どうやら蔦丸さんとしては、制限された自由のない関係がいつまでも持つとは思っていなかったようです。
そのうち自然消滅するだろうと踏んでいた蔦丸さんでしたが、いつの間にか源介が一人暮らしをはじめ、愛の巣を構えるとまでは思ってもみませんでした。
「このまま放っておくっていうのもなーとは思うが、でもどこまで首をつっこんでいいもんか。あいつらは約束守ってるわけだし。おれも何が正解かわかんねえしな」
「それはそうだけど…」
「ここは一回人生の大先輩に指示を仰ぐべきなのか?」
「え?誰に?」
「じいちゃん」
武市さんが言う「じいちゃん」とはもちろん菊右衛門さんのことです。
蔦丸さんは驚いて反対しますが、実は菊右衛門さんがすでに源介と惣五郎の交際を知っているのだと武市さんから聞かされ、さらに驚きました。
「どういうつもりかわからないけど、じいちゃんこの件に関して、関わってくる気がまったくないみたいなんだよな」
武市さんの目にも菊右衛門さんの静観する姿勢には疑問を感じているのでした。
花恋つらね46話 感想まとめ
蔦丸さんが偵察に来てるの、蔦丸さんらしくて笑ってしまいましたw
それに源介が一人暮らしの手はずを蔦丸さん不在時に親を説得してちゃっかり整えてたり、こういうしたたかなところは源介の強みでもありますね。
惣五郎が秘密の恋愛の醍醐味を味わえるほどには、2年という交際期間が2人の関係の安定度を高めたんだなと思うと、感慨深いものがあります。
10代で恋人同士になり浮かれていた時を過ぎ、仕事でも一番の相方になると決意して以来、仕事にまい進してきたことが、じわじわと良い影響を与えているのでしょう。
源惣コンビとしての人気も急上昇しつつあって、今とてもいい感じなのでは。
窮屈な恋愛しかできないのは、芸能人であることを考えると、ある程度は仕方がないと飲み込むしかありません。
それでも愛の巣を作って恋人として会える環境を整えて、2人の共通の目標のために地道に足場を固めてきました。
自分たちがすべきことに集中するという真摯な姿勢を貫いていれば、いつしか源惣コンビがあちこちからさらに認められ、求められるようになっていくのではないでしょうか。
やっぱりあの2人でなきゃ!あの2人の芝居が見たい!と思ってもらえるように。
菊右衛門さんもわかりやすく味方ではなくとも、邪魔しようとかそんな気はなさそうだし。
次回は8/12発売のディアプラス9月号です。
それではまた「花恋つらね」47話の感想でお会いしましょう。
追記)47話の感想を書きました。
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