ギヴン8巻柊mix13話のネタバレ感想です。コミックス8巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

フェスへの出場を逃したバンド・ギヴンですが、柊のバンドのサポートとして立夏は多忙な日々を送ることになりました。真冬の元カレの曲も完成させて立夏はライヴを目指します。

いっぽう真冬の幼馴染・柊が動いたことで、シズちゃんと柊はお互いの気持ちをぶつけ合って結ばれます。そんな中、将来のことを決めかねている真冬は…。前回の復習はこちら。

ギヴン7巻柊mix12話 ネタバレ感想 キヅナツキ

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix13話のネタバレ感想です。

ギヴン8巻 電子書籍


ギヴン8巻柊mix13話 感想 ネタバレあり


うん、来てくれて嬉しい。


(最近音楽がきこえてこない。あれ?いつから歌ってないっけ。どうやって歌ってたっけ)

うたってみようとチャレンジするも、なかなか思うように声がでない真冬。

(難しく考えすぎてるかも)

ため息をつく真冬のところへ、立夏が駆けつけてきました。ダッシュでやって来た立夏は、あちこちに体をぶつけて大慌てです。

息を切らせてやって来た立夏ですが、どうやら真冬からのラインで焦って会いに来たのでした。

「なんなんだよ!この不穏な連絡は!?何かと思って急いできちゃったじゃねーか!」

さみしい、あいたい。たったそれだけのラインで青くなった立夏は、すぐさま真冬に会いに来たようで、返事が遅い真冬にブーブーと文句をたれました。

「うん、来てくれて嬉しい」

ほわほわした真冬の言葉に、熱くなっていた立夏は一気にクールダウンwスマホにヒビが入ってますww

落ち着きを取り戻した立夏は、真冬の横にどさっと座りました。

お前に聞いてほしいんだけど、来てくんない?


真冬は安心したように立夏の肩によりかかってきました。かわいい真冬にぐっとくる立夏。

「いやお前ほんとにどうしたんだよ…」

「ごめん、うまく言えない。走ってきてくれてありがと」

「いや、最近ほっといてばっかだったし。あースタジオとかもっと行くか。梶さんたち捕まらなくても2人で行けばいいし」

「今はいい」

(…?今はいって何だ?)

もごもごしながら曖昧にスタジオ入りを拒む真冬に、立夏は違和感を覚えます。しかし問題は終電。立夏はあと10分で戻らないといけません。

10分、と聞いてパッと顔を上げる真冬。立夏としては本当はもっと一緒にいてあげたいのですが、終電には逆らえません。

「来月でかいライブやるんだけど。お前に聞いてほしいんだけど、来てくんない?」

立夏は時間がない中でも、ためらいながらポケットからしわしわになったチケットを取り出します。ずっと言いたかったことなのです。

はっきりと音楽を拒んだ真冬


だけど真冬の反応は、立夏を愕然とさせてしまいます。絶望と拒絶の表情を見せる真冬に、立夏は本格的な不安を感じてしまいました。

「お前本当にどうした?」

真冬が今までこんなにも音楽に消極的だったことはありません。さっきも「今はいい」と拒絶しました。

やばい、と感じた立夏は、終電を理由に真冬のもとを去ります。家に帰ってもしんどい気持ちがMAXで、しゃがみこんでしまいました。

(正直、へこんだ)

ときどき真冬が、物事に対して急に止まることは今までにもありました。でも立夏は、別にそんなことは気にしていません。自分が真冬を待っていてやればいいだけだったからです。

(今日のは違った。はっきりと音楽を拒んだように見えた)

実はもうギヴンのスタジオ練習を2か月ほどやっていません。立夏は柊のバンドのサポート練習で忙しく、ギヴンの将来も今一つ定まっていない状態です。

(もう歌いたくないのか。俺らギヴンはこのままバラバラになんのか)

そう思うと、思わずじわりと涙が浮かんできた立夏。やはりサポートなんて受けなきゃよかったのかとまで考え始めます。

そもそも自分のバンドが不安定な時に他人のバンドのサポートを受けたのです。でもそれもこれも、ひとつの目的があったからでした。

(あいつに聞かせたくて、あの曲を完成させたのに)

俺はあいつみたいにはなれない。


ふと立夏は、先日聞いたシズちゃんの言葉を思い出します。

「お前たちの苦しみとは無縁で、それが俺の強みだ。柊の音楽に殉じられる」

シズちゃんは立夏とはまた違った気持ちで、バンドと柊に尽くそうと覚悟を決めていました。

(あいつの音楽と恋愛への献身は、ひとつの理想形だ)

シズちゃんと同じ在り方なら、バンドも真冬も大事にできます。でも…。

(俺はあいつみたいにはなれない)

ギヴン柊mix13話感想まとめ


立夏の葛藤も分かるなーと思いました。バンドと恋人に対してシズちゃんほどふり切れないんですよね。立夏的にはまだまだ音楽にも恋愛にも迷いも不安もあって。

シズちゃんは柊とは保育園時代からずっと一緒に過ごして育ってきたという長くて重い歴史があります。

いっぽう立夏と真冬は高校生になって出会ったばかりで、交際期間も短くまだまだ深い関係にあるとは言えません。

確固たるモノが何もなく、心も体もしっかり結ばれているというわけではない不安定な状態です。

10代高校生という若さからしても、不安要素がたくさんありすぎます。おまけにバンドも真冬の意向が分からない曖昧な状態で休止状態。。。

由紀の曲をやっとの思いで仕上げ、真冬に聞かせたい一心でライヴに誘ったけれど、あえなく拒絶され、立夏もかなりの行き詰まりを感じているのではないでしょうか。

真冬の変化にようやく気付いて、かなりショックを受けている立夏。そして真冬も、立夏に今の自分の状態がうまく伝えられないもどかしさに、傷ついているように見えます。

いま真冬は自分でも自覚しているように、めんどくさい思考回路にハマってしまっているのだと思います。

そのうえ立夏がゆっくり時間をとってそばにいてあげられない現状から、きっとよけいに混乱しているんですよね。

ところで立夏が真冬のラインひとつで走ってきて、ゼエゼエしながら会いに来て、文句を言いながらも真冬の言葉と笑顔ひとつでご機嫌になるのはホントかわいいなと思いましたw

なんだかんだ立夏は真冬には激甘なんですよねー。真冬も立夏の前では、本来のゆるふわでいられるから、一緒にいて安心しています。

かわいくてナイスカップルだと思うので、この局面をなんとか乗り越えてほしいです。

立夏が仕上げた由紀の曲を聞いたら、真冬のなかでは何かが変化して、また歌えるようになるんじゃないかな。

それがギヴンのデビューへのステップにもなるといいのですが。

次回は11/30発売のシェリプラス2022年1月号です。

それではまた「ギヴン」柊mix14話の感想でお会いしましょう。

追記)14話の感想を書きました。

ギヴン8巻柊mix14話 ネタバレ感想

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