メジャーデビューが決まっている柊のバンドを手伝って、真冬の元カレ・由紀の遺した曲を完成させた立夏は、ライブに向けて練習に打ち込みます。
立夏からの一緒にプロになろうという誘いを保留にしている真冬は、ライブの招待にも消極的な態度です。そんな真冬に立夏は困惑して…。前回の復習はこちら。
ギヴン8巻柊mix13話 ネタバレ感想
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix14話のネタバレ感想です。
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ギヴン8巻柊mix14話 感想 ネタバレあり
立夏怒りの牛乳一気飲みw
音楽を拒絶しているような姿勢を見せた真冬の元から、逃げるように自宅へ戻ってきた立夏。しばらく凹んでいましたが、だんだん腹が立ってきました。
真冬に渡せなかった、くしゃくしゃになったライブチケットを尻目に、どかどかとリビングに向かいます。
立夏は、冷蔵庫から牛乳を取り出し一気飲みしました。
(なんであそこまでの仕打ちを受けなきゃいけないんだ!?)
とはいえ真冬の気持ちも分からなくはありません。同じ立場ならはっきりいってムカつくからです。
(真冬が他のやつと歌うとか正直ぜんぜん見たくない)
俺様な立夏はイライラし始めました。
(なんで毎回俺がふられるんだよ!おかしいだろ!)
思えばバンドに誘ったときも、プロにならないかと誘ったときも、ライブに誘ったときも、いつでも真冬は引き気味でした。
(なんでいつも俺が押すと引くんだよ!お前にとって音楽はどうでもいいのかよ!)
最初のころならともかく、今になってもそんな態度を見せる真冬に、立夏はいら立ちを隠せません。
真冬が迷っていることに気づいた立夏
それでも自分なりに冷静になろうとする立夏。
(真冬はいつも迷いがない時は誰より前のめりだ。そうか、何かに迷ってるんだ)
そこでふと先日秋彦に言われた「舞台の上から真冬も引っ張れば?結局音楽で引っ張るしかないだろ」という言葉を思い出します。
そこへ、リビングのテレビから、柊のバンド「syh」のメジャーデビュー曲が流れてきました。
柊の声に聞き入った立夏はハッとします。
(そうだ結局は俺のやり方でやるしかない)
プロサッカー選手になる板谷くん
翌日、登校中の真冬は、立夏の陽キャ友達・板谷くんに声をかけられます。
いつもはサッカー部の朝練で、真冬と投稿時間が重なることはないのですが、練習試合翌日は朝練がないのです。
気さくで陽気な板谷くんは、立夏の友達である真冬にもくったくなく話しかけてきました。
「真冬さ、進路相談のあれ提出した?そろそろ提出期限だよ」
「板谷くんはもう出した?」
「俺は内定もらってるんだ。プロチームに」
驚いてぎこちなく「おめでとう」と返す真冬。板谷くんはスポーツマンらしく爽やかにお礼を言いました。
前の大会でいい活躍ができた板谷くんは、たくさんのチームから声をかけてもらったようです。すごい。
「でもひとつしか選べないわけじゃん?それでめちゃくちゃ迷ったんだけど、一番しんどそうなとこ選んでおいた」
「すごい…。みんな、決めてるんだ」
真冬はただただ感心するのでした。
音楽で真冬を殴る決意を固めた立夏
学校に着いてシューズボックスを開けた真冬は、ライブチケットが入っていることに気づきます。
そこへ体育に向かう立夏が通りがかりました。思わず身をかがめてさっと隠れてしまう真冬。立夏はもちろん気づきましたが、スルーしました。
しかし友達には何かおかしいと気づかれてしまいます。いつもなら、真冬にちょっとそっけなくされるだけでワーワーと騒ぐからですw
(今はもう仕方ない。あいつが迷っている時は口で言っても意味がないし。強く押すと拒まれるのがオチだ)
それに昨日テレビに映った柊を見て、彼らがプロになったのだと急に実感が湧いてきたのです。
(俺は今舞台に上がれるチャンスがある。ならもう音楽で真冬を殴る)
ちょうどいいこん棒も2本あります。もちろんこん棒とは、柊とシズちゃんのことです。
(サポートってことで持ってた劣等感も罪悪感も、そういう中途半端なやつは全部捨てる。音楽に本気で向き合いたい)
立夏は覚悟を決めました。あとの問題は、肝心の真冬がライブに来てくれるかどうかです。
ギヴン柊mix14話感想まとめ
立夏が苛立ってからのムカついてどうするのかと思ったら牛乳w
ですよね大人ならお酒になるのでしょうが、まだ未成年の高校生。やけ酒ならぬやけ牛乳とか立夏が最高すぎました。
それと柊のデビュー曲がもうCMで流れているということで、本当にメジャーデビューが本格的に始動しているんですね。
着々とコマを進めている柊たち。バンド名「syh(シー)」も今回初めて出てきたんじゃないかな。違いますっけ?
ギヴンもデビューしたら一緒にイベントとかフェスとかに出てくれないかなー。音楽番組とかでも共演できるだろうし、そこからまた新たなドラマが始まりそうな予感がします。
それには真冬が首を縦にふらないことには何も始まりません。
音楽で殴る、舞台から引っぱる。こん棒2人を使って。立夏の覚悟を真冬が見て変わってくれるはずだと信じたいですね。
幼馴染の柊やシズちゃんと一緒に舞台でギターを弾く立夏を見て、果たして真冬の心を動かすことができるのか。
由紀が遺して立夏が仕上げ、柊の歌う曲を聞いて、真冬が何を思うのか。すごく楽しみです。
また1歩前進して、音楽に積極的になってくれるといいですよね。
今回いい仕事をしてくれたのが、立夏の陽キャ仲間の板谷くん。確か単行本のキャラクター紹介ページでも全国区の選手だとチラッと書いてありました。
安全なチームではなく、一番自分を追い込む厳しいチームを選び、将来の進路をプロサッカー選手と決めている板谷くん。
すごいことですよね。プロチームからたくさん誘いが来るほとのスーパー高校生なわけですが、一番苦労しそうな、競争が大変なチームを選ぶなんて。
プロはチーム内競争も激しいから、最初からスタメンで出られそうなチームよりは、ポジション争いがある厳しいチームに身を置いて、今よりも成長したいという気持ちがあるのでしょう。
厳しい環境下で自分を試してみたい、チャレンジしてみたいというポジティブな選択と判断だと思います。
立夏の友達は自分の友達、みたいな感覚で、真冬にもフランクに話しかけてくれるのは、さすが立夏の陽キャ仲間~!って感じでいいなと思いました。
仮に立夏なしで、シンプルに真冬と板谷くんが同じクラスだったとして、明らかにキャラの方向性が違うこの2人が仲良くなる可能性ってあまりなさそうだし。
そういう意味で、立夏の陽気で愉快な仲間達がいてくれることは、真冬にとっても何か良い刺激になっているのかもしれないなと思いました。
次回は1/28発売のシェリプラス2022年3月号です。
それではまた「ギヴン」柊mix15話の感想でお会いしましょう。
追記)柊mix15話の感想を書きました。
ギヴン8巻柊mix15話 ネタバレ感想 キヅナツキ
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