押せば引いてしまう真冬に対して困惑ぎみの立夏は苛立ちます。柊のバンドにサポートという立場にいることにも、罪悪感や劣等感を感じていました。
しかし舞台に立つ機会のある立夏は、やはり音楽で真冬を引っ張るしかないと覚悟を決めます。前回の復習はこちら。
ギヴン8巻柊mix14話 ネタバレ感想
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix15話のネタバレ感想です。
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ギヴン8巻柊mix15話 感想 ネタバレあり
下駄箱に鎮座しているくしゃくしゃのチケット
登校して、下駄箱を見た瞬間ドキッとする真冬。立夏からのライブの招待チケットですが、実は昨日からいったん保留にして、そのまま下駄箱に入れておいたのでした。
当然、昨日と同じく静かにそこに鎮座しているチケットは、くしゃくしゃになっているのもそのままです。
(ライブに来てくれない?)
真冬は立夏の言葉を思い出しました。でも今の真冬にはまだ「手に取って!」とばかりにそこにあるチケットを手にする勇気も覚悟もないのです。
(また明日考えよう…)
もう一日保留にして、そっとチケットをそのまま下駄箱に置き去りにする真冬なのでした。
アマチュアとプロの違い
立夏は柊に頼んでかなり早めにスタジオに出向いて個人練習をしていました。持ち曲を全部完璧にやりたいからというのが理由です。
シズちゃんはそんな立夏を感心したように見つめました。そこへ明るく元気にいつも通り調子よくやってくる柊。
「やあやあ元気に努力してましたか?俺のために」
「ライブのためにな」
「まあでも時間気にせず練習できるの、プロの俺のおかげでしょ?」
実はスタジオ代を捻りだすのは高校生には金銭的にとてもキツいものなのです。バイトも大変だし時間的にも制限がつきまとっていました。
それがプロになったとたん、電話1本でスタジオを長時間抑えておいてもらえるのです。
俺のギターが前に出すぎないよう少し抑えたい。
立夏は柊に相談事がありました。
「例の曲なんだけど、こないだ送ったギターを変えたくて」
「ええ?なんで!?」
「お前を立たせたいから。柊には華があるし、俺のギターが前に出すぎないよう少し抑えたい」
「!?!?」
柊はあまりの立夏の殊勝な提案に、動揺を隠せずしどろもどろです。立夏は逆に柊の動揺っぷりにちょっぴり引き気味になってしまいましたw
「この曲ってこれで完成ってことになるのか」
「柊がこれでいいなら」
「うん、いいんじゃない…」
やっとこれでライブで披露する曲は全曲揃いました。すると柊が突然泣き出します。
「真冬…来てくれるかな…」
「は!?何急に泣いてんの!?」
「落ち着け。柊はいつもそんなだ。すぐ泣き止むから」
シズちゃんの言う通り、柊はすぐさま自ら泣きやんで速攻で立ち直り(?)ます。
立夏が仕上げた曲のタイトルは?
「上ノ山、お前マネージャーに会え」
これまで基本的なバンドの慣らしは内輪でやらせてもらえていました。でもそろそろ頃合いです。
「これからリハとかゲネが始まるし、そこからはスタッフもいっぱい入ってくる。“仕事”になるぞ」
立夏はまだ何も決まっていない高校生ですが、柊とシズちゃんは違います。プロの世界で戦う立派なバンドマンなのです。
そんなバンドをサポートするということは、立夏もプロとしての仕事が求められます。
しかしその前にシズちゃんが疑問を投げかけました。由紀が遺して立夏が仕上げた曲のタイトルがまだ決まっていないことをです。
立夏は手を挙げて口を開きます。
「なあそれ、俺が考えてもいい?」
ギヴン柊mix15話感想まとめ
下駄箱っていう響きが懐かしくて遠い目になってしまいましたw
真冬、せめてチケットを持ち帰ったらダメなのかな。下駄箱なんて誰が見たりするかも分からないんだし。
でも今はチケットに触るのもちょっと避けたい感じなのかもしれないですね。迷いがよけいに深くなりそうで。
立夏のほうは覚悟を決めたからか、表情も少しすっきりして見えました。柊を引き立たせるように調整しようとするなど、成長も見え隠れします。
そんな立夏を温かい目で見守っているシズちゃんがいい感じです。さすが柊の騎士。柊の情緒不安定wにも慣れっこで対応できます。
柊だって由紀を失ってその喪失感を抱えながら音楽の道に進んだわけですから、真冬に由紀の想いがつまった歌を聴いてほしいはずです。
真冬に聴かせたい歌があるという立夏と柊の気持ちは同じ。最初は同族嫌悪でどうなることかと思った2人ですが、うまくいきそうで何よりです。
それに今回立夏は、プロとして音楽を仕事にすることのメリットのひとつを実感しました。
これまで重くのしかかっていたスタジオ代は、プロになった途端にもう気にせずに済むのです。
バイトに明け暮れてスタジオ代を捻りだす負担がなくなる。これだけでも立夏にとっては大きなインパクトでしょう。音楽に集中できる環境が整うのです。
先にデビューした身近な人を見ていると、立夏のプロになりたいという気持ちはさらに加速する一方でしょう。
あとはそれに真冬が答えてくれるのを待つだけです。曲のタイトルも気になります。
立夏が手を挙げたということは、何か考えがあるのかもしれません。由紀と自分からの想いやメッセージを込めたものとなりそうです。
次回は3/30発売のシェリプラス2022年5月号です。
それではまた「ギヴン」柊mix16話の感想でお会いしましょう。
追記)16話の感想を書きました。
ギヴン8巻柊mix16話 ネタバレ感想
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