フェス出場を逃したもの、デビューを持ち掛けられた立夏や真冬たち。しかし真冬はなかなか前向きに考えることができずにいました。
柊のバンドを手伝う立夏はプロの世界を感じます。なんとか真冬とデビューしたい立夏は由紀の曲を仕上げて真冬をライブに誘いますが…。前回の復習はこちら。
ギヴン8巻柊mix15話 ネタバレ感想 キヅナツキ
それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」柊mix16話のネタバレ感想です。
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ギヴン8巻柊mix16話 感想 ネタバレあり
4人で一緒にやりたいから、ちゃんと待ちたいんです。
「えっじゃあデビューの件は前向きに考えてくれるってこと!?」
興奮気味に春樹に語るのは、ギヴンをデビューさせないかと声をかけてくれたレコード会社の若い男性です。春樹はバンドを代表して話をしにきたのでした。
「まさかこんなチャンスを貰えると思っていなかったので、真面目にすごくありがたいです。でも…」
「まだ迷ってるメンバーがいるってことでしたっけ」
すぐにデビューに対する良い返事ができないことで、春樹は一瞬言葉に詰まります。しかし思い切って口を開きました。
「あの、待ってやってほしいんです。最終的には一緒に音楽やることを選ぶと思います」
決定に時間がかかるタイプのメンバーがいるから、と春樹。
「4人で一緒にやりたいから、ちゃんと待ちたいんです」
春樹は誰がデビューを渋っているのか名前は出さずに気持ちを告げました。
スカウトマンはギヴン箱推しだった!
「あの日君たちを見て、久々に音楽に殴られたんだよね」
ギヴンの演奏を見て背中から足までビリビリと震えが走った、と語るスカウトマン。
「圧倒されるってすごい快感なんだなとか、このメンバーがそろったのは奇跡だなとか思ったんだ」
スカウトマンは、ギヴンを箱推ししてくれているようです。
「ぼくもみんな一緒がいい。だから待とう」
スカウトマンは決して春樹達に、デビューへの回答をせかさず、さらには期限も区切らずに、全員の意見が出そろうまで待つ姿勢を見せてくれました。
真冬の背中を押すひとりになりたい春樹
(いい人だった…。ただ、目の奥でこっちの本気度を量っていた。あれがプロの世界かあ)
春樹は帰り道、レコード会社のスカウトマンがただのいい人なだけではなく、プロの世界で生きている人なのだと感じとっていました。
タケちゃんにスカウトマンとの一部始終を報告する春樹は「めっちゃ緊張した」と涙目です。タケちゃんは、デビューを渋っているのが真冬だということにも気づいていました。
「なんていうか、今度は俺が真冬の背中を押すひとりになりたいんだよね」
春樹はかつて秋彦とのことで悩んでいる時に、真冬の唄に救われたことを思い出します。
タケちゃんは「バンドあるある」だと評しました。
「たまにさ、天啓みたいに自分の役割みたいなのを意識するときがあって、なるほどこのために自分がいたんだろうなとか腑に落ちたりして」
誰かの大きな決断を後押しする場面に関わったり、誰かの大きな変化の機会に関わったときを思い出すタケちゃん。
「たいていそういうときって自分は脇役なんだけど、俺はそういう瞬間嫌いじゃないんだよな」
「かっこいいから俺もそれパクってこうかな」
「いいよ」
ちょっと話を盛ったタケちゃんは、真顔で春樹にパクリOKを出しました。いいこと言ってるのにw
あったかい目で見守る兄組
(真冬は今までずっと上ノ山とか俺たちやタケちゃん、ほかにも誰かに背中を押されて、音楽まで導かれてきたのかもしれない)
春樹は帰宅後に、今日のスカウトマンとの話を秋彦に話します。
立夏がプロデビュー済みの柊のバンドのサポートをしていることは、スカウトマンも「ギターをメジャーのサポートに取られてんの!?大丈夫?」とちょっと引いていました。
春樹は自分もかつてサポートを受けた経験がある手前何も言える立場ではありません。ふと春樹は、立夏のサポートの件を、秋彦はどう思っているのか聞いてみました。
「あいつが今ステージに立つのは必要な気がする。上ノ山にも真冬にも」
弟組2人のことを気にかけているのは秋彦も同じでした。
(なんとなくタケちゃんとも通じるようなことを…)
立夏と真冬は、温かい目で見守る兄に囲まれているのでした。
いっぽう学校では、立夏がサポートのために休んでいました。真冬は普通に出席していますが、相変わらず浮かない表情で…。
ギヴン柊mix16話感想まとめ
レコード会社のスカウトマン、何としてもギヴンを今の4人でデビューさせたいという熱意を感じますね。音楽に対する熱い気持ちがあるのでしょう。
とはいえ慈善事業ではないので、半端な気持ちでデビューさせるわけにはいきません。
デビューさせるからには、メンバーには本気になってもらわないといけないし、利益にならなければレコード会社にとってはデビューは意味のないことだからです。
会社としてはバンドが売れることはもちろんとして、それ以前にやはりメンバー全員の意欲や情熱、音楽への真摯な態度などが必要不可欠なのです。
ギヴン箱推しだと言ってくれるこのスカウトマンを信じてデビューできればいいのですが、それには真冬の良い返事が必要です。
それには立夏が舞台上から、音楽で殴るしか方法はなさそうです。
タケちゃんがすっごくいい奴なのは疑いようもない事実ですが、自分を「脇役」と言いつつも、タケちゃんはタケちゃんの人生の主役を生きている感じがすごくいいなと思います。
タケちゃんのような聡い人は、いつも冷静に周りを見て、その場その場での自分が求められている役割を自覚しているんですよね。いわゆる空気が読めてデキる人なのです。
人の背中をそっと押したり温かく見守ってくれる第三者というポジションは、誰にとっても心強く、なくてはならない存在です。
いつも春樹やバンドの行く末を見守って支えてくれるタケちゃんは、きっとギヴンがメジャーデビュー後も、良き相談相手になってくれることでしょう。立夏姉ともぜひ末永く幸せになってほしいところです。
ところでチャーハンを練習して春樹に作ってあげたりと、秋彦が春樹に尽くしている姿にはちょっと感動しました。つらい時期が長かった春樹が今とても幸せそうで何よりです。
次回は5/30発売のシェリプラス2022年7月号です。
それではまた「ギヴン」柊mix17話の感想でお会いしましょう。
追記)17話の感想を書きました。
ギヴン8巻柊mix17話 ネタバレ感想
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