純情ロマンチカ27巻純情センチメント3話の感想です。待ってました!伊集院先生と柳瀬優のカップル続編です。

修羅場の仕事明け、優はヘロヘロになりながらも伊集院先生と食事をとります。ワインも開けてお互いに酔っぱらったところで、優は好きだった人(千秋)にふられたことを話しました。

相手が男だったことも含め、失恋したばかりだと気づく似た者同士の2人。キスも受け入れた優は、伊集院先生から交際を申し込まれてYESと返事をするのでした。前回の復習はこちら。

【急展開!!】純情センチメント2話ネタバレ感想【伊集院×柳瀬優】

世界一初恋小野寺律の場合の感想はこちら。

世界一初恋17巻小野寺律の場合34話 ネタバレ感想

それでは以下、中村春菊先生の「純情センチメント」3話の感想です。ネタバレにご注意ください。

エメラルド春の号 電子配信


雑誌エメラルドは電子配信されていません。紙で読むかコミックスを待ちましょう。

純情センチメント3話 感想 ネタバレあり


伊集院先生が優の自宅訪問


「都心にこんな和風家屋が残ってるなんてすごい!歴史的価値があるよ」

優の自宅で嬉しそうに言う伊集院響先生。なぜ超人気漫画家がアシスタントの家にいるかというと。

優が千秋のアシスタントで例のごとく鬼スケジュールをこなした後、昼間で仮眠をとってコンビニに行く途中で伊集院先生とバッタリ会い、なりゆきで家に招くことになったのでした。

伊集院先生はどうやらネーム中の気分転換に外で作業しようとしていたようで、訪れた優の家を見た途端、資料として縁側や庭の写真を撮らせてほしいと嬉しそうに頼みます。

いつも通りの伊集院先生の態度に、優もいつも通りに接しますが内心は穏やかではありません。

(とゆーか、めちゃくちゃ気まずいんですか?なんでそんなにフツーなわけ?)

先日、仕事終わりに勢いでなし崩し的にイロイロとしてしまい、あげく付き合おうなどと言われ、さらにはうっかりOKをしてしまった優。

なのに今見ている伊集院先生はいたっていつも通りで、何を考えているのかさっぱり分かりません。

俺達付き合ってるんですか?なんて聞けない優


(今、俺はすごく困っている)

優は自分の家なのにどこか居心地の悪さを感じます。でも伊集院先生の漫画の参考になるのなら、と家の中を案内するのでした。

「奥の部屋の欄間も見ます?」

実はあの日以来、伊集院先生に会うのは初めてです。今の先生の様子を見る限り、先日のアレはなかった事になっている可能性が高いと感じる優。

(だとすれば、俺達付き合ってるんですかなんて聞いてもややこしくなるだけだ)

この件には触れずにスルーするのが一番!と考えていた矢先、唐突に伊集院先生がキスをしてきます。驚いた優は、思わず伊集院先生を突き飛ばしてしまいました。

「唐突すぎたかな」

「いや、この間の事って冗談だったのかなと」

「この間?柳瀬くんと付き合いたいってやつ?えっ俺が冗談で言ってると思ってたの?」

「何と言いますか、あの時は勢いっていうか成り行きだったというか。もしいろいろ俺に気遣ってるなら無理する必要は…」

「ひどい」

伊集院先生は優にそんな風に思われていたことにショックを受けていました。でもすぐに、自分の伝え方が悪かったと謝ってくれます。

「確かに始まりがあんな感じだった上に、その翌日に付き合おうなんて言う俺のことなんて信用できないよね」

「え、いや」

「僕は君が好きだと思ったから抱きたいと思ったし、君にもっと興味を持ったから付き合いたいと思ったんだ。だから君にも俺の事を好きになってほしい」

「あ、はい…」

平日の真っ昼間に、いい年した男がヨレヨレの服のままで盛大に告白をされているという事実。優はあまり頭が追い付いきません。

柳瀬君、キスしてもいい?


「柳瀬君は俺の事恋愛対象としては無理かな」

「えっ?いやそれは大丈夫…なんですけど、まだ気持ちが追い付かないというか…」

伊集院先生はニコニコしながら明るく提案します。

「少しずつ俺のことを好きになってくれたらいいんじゃないかな」

優はもともとザ漢と漫画家・伊集院響の大ファンでした。仕事を一緒にできることになったときは嬉しかったし、修羅場中の先生の豹変には驚いたけれど、それが彼を嫌う要因にはなっていません。

「柳瀬君、キスしてもいい?」

黙ってキスを受け入れる優は、キスのうまさに感心して自分が欲情するのを感じます。

(これ、勃つわ)

優としては、むしろ付き合った後の事の方が気がかりで、つまりキスやらそれ以上のことをすることは頭では理解しています。でも…。

(このままだとやっぱ俺がつっこまれる方なのか?)

千秋が相手なら優は自分がリードするつもりでいました。でも伊集院先生相手なら、優が主導権を握るのは難しそうです。

千秋が遊びにやってきた!


(先生の骨格、やっぱすげー好きだわ。描いてみたい。細部までちゃんと見て、納得がいくまで感触を確かめたい)

ベッドに移動して覆いかぶさられた瞬間、優は伊集院先生の骨格が自分好みなのだと気づきます。優はもともと骨格フェチなのです。

するとそこへ空気を読まず(?)に千秋が遊びにやってきました。手にはザ漢のグッズ付き特捜版を持っています。予約し損ねた優の分まで千秋が買っておいてくれたのです。

「あ、お客さん?これ渡しに寄っただけだから」

玄関先の靴を見て帰ろうとする千秋の前に、伊集院先生が顔を出しました。

「ひょっとして俺の話をしてる?」

千秋は憧れの伊集院先生の出現にビビりすぎて声も出せませんw

謎に意気投合する伊集院先生と千秋w


「それにしても驚いた。あの吉川千春先生が男性だったとは」

「すみません、一応非公開にしてるので」

「もちろん言いませんよ。ご心配なく」

千秋はまさか憧れの伊集院先生にここで会えるとは思っていなかったので、有頂天になってしまいます。

テンションの高い千秋と伊集院先生は、漫画家として妙にウマが合うようで謎に意気投合していました。

優がお菓子を用意している間に、千秋が伊集院先生に家の中を案内し始めます。

(この状況、どう考えても変だろ)

ずっと片思いしていた千秋と、うっかりいろいろあって付き合おうとか言ってる伊集院先生が、なぜか優の自宅で仲良くおしゃべりをしているこの状況に、困惑する優。

伊集院先生のところにアシスタントに行っているのは千秋も知っていますが、千秋のところにメインアシとして入っていることは、先生には言っていません。

(でも恐らく気づいているような気がする…。俺が好きだったのが千秋だって知ったら、先生どう思うんだろう?)

千秋と伊集院先生が仲良さげに話しているのを見た瞬間、なぜか胸が痛む優。

そこへ羽鳥から千秋に電話がかかってきます。実は仕事を抜け出してきた千秋は、バレたらやばいと慌てて帰っていきました。ちゃっかり伊集院先生のサインももらっていますw

千秋に対して嫉妬してしまった優


「騒がしくてすみません」

「すごい社交的で明るい先生だね」

千秋のファンのテンションを完全に勘違いしている伊集院先生wしかしすぐに気づいたようです。

「柳瀬君が好きだった人って吉川先生?」

「…なんでそう思ったんですか?」

「彼相手だと柳瀬君が年相応に見えたから特別なのかなって」

学生のころからずっと腐れ縁のように仕事もプライベートもずっと一緒にいることが多くて、優にとって千秋は確かに特別な存在です。だからこそ、余計にいつまでも諦めることができなかったのです。

「いいな、嫉妬してしまう。大人げなくてごめんね。ちょっと彼がうらやましい」

優はさっき2人を見て胸が痛くなったことを、やっとここで理解しました。自分は嫉妬していたのだと。

「さっき2人が一緒にいるのを見て何か胸が痛くて」

こんなこと初めてなんでよく分からないんですけど、と前置きして優は一生懸命口を開きます。

「俺の方が先生と先に会ったのにとか、俺の方が先生のこと少しは知ってるのにとか、俺はあんま会話が盛り上がるタイプじゃないから先生は千秋と話した方が楽しいのかなとか、いろいろ考えてしまって」

赤くなりながらも必死な優は一気にまくしたてます。

「なので、多分これは嫉妬です」

勢いで言ってしまってから、あまりの恥ずかしさに「今のなしで!」などと大慌ての優は混乱していました。

俺は君を離したくない。


「やっぱ俺先生と付き合うとか無理っすわ。いつの間にかこんなキモいこと考えてるし。俺なんかよりもっと先生にはふさわしい人が…」

「どうして?俺は柳瀬君がいないと原稿一つ上げられないのに。俺は君が必要なんだよ」

伊集院先生は優の手を取って優しく口を開きました。

「君が少しでも俺を想ってくれているなら、俺は君を離したくない」

正面から向き合ってまっすぐ目を見て話す伊集院先生。

「もちろん仕事でも君が必要なのは本当だけど。柳瀬君ほどの人はなかなかいないからね」

「でしょうね。こう言ってはなんですけど、それなりに腕には自信があるんで」

「知ってる」

いつでも誰でも仕事で自分の代わりがいるのは当然のことです。

(それでも自分のことを認めてくれて、必要だと言ってくれる人がいるのなら、それは素直に嬉しいことだから)

まず一度ヤッてみてから考えたらどうかな。


再びベッドに押し倒されるも、ゴムを持っていないことに気づく2人。

「じゃあこの間と同じようにしてみる?」

しかし優にはどうしても気がかりなことがありました。

「えっと、俺がやっぱ下なんスかね」

「まず一度やってみてから考えたらどうかな」

あっさりとまずは自分が上でチャレンジしてみようとする伊集院先生。優の身体を簡単にひっくり返すと、後ろから素股で動き始めました。

優は、もうすでにガチガチの伊集院先生のモノが自分のモノに当たって擦れることで、めちゃくちゃ気持ちよくなってしまいます。

(これ本番もししたらどんな感じなんだろう、やっぱ痛いよな。どう考えても痛いに決まってる)

でも想像しただけでヤバくなってしまう優は、前を触られるとすぐにイッてしまうのでした。

恥ずかしくて嬉しくて


その後すぐに編集長からの電話で帰宅することになった伊集院先生。玄関で見送る優は仕事モードに切り替わります。

「アシの予定分かったら連絡ください」

「うん、ありがとう。というか特捜版が欲しかったら言ってくれればいいのに」

「いえ、やっぱこういうのはちゃんと自分で買いたい派なので」

言った後で少し黙り込む優でしたが、思いきって伊集院先生にサインを頼むのでした。快く引き受けてくれた伊集院先生。

コメント入りのサインをゲットした優はとても嬉しそうで、さっそくサインと一緒に自撮りして千秋に送りつけます。

超売れっ子の人気漫画家である伊集院響先生。優はもともとはただのファンだったから、サインは特別に嬉しいものです。

(それだけでも十分なのにあの人は俺が必要だと言ってくれた。その上俺の事が好きだと)

そのことが馬鹿みたいに嬉しくて、ひとり赤面しながらうつむく優なのでした。

純情センチメント3話の感想まとめ


あまーーーーい!傷のなめ合いなんかなじゃないですよ、人を傷つけるのも癒すのも、結局は人なんですよね。

伊集院先生が優のことを必要だと言ってくれて認めてくれたことが、優にとってはすごく嬉しいことだったはずです。なにせ憧れの人からの好意です。

嫉妬する自分をキモいと思ってジタバタしてますが、全然気持ち悪くなんかないよと大声で言ってあげたいです。素直な気持ちを打ち明ける優はかわいいしかっこいい!

優は、千秋と羽鳥の間には入り込むことができませんでした。でもそれをムカつくとは思っても、嫉妬するみたいな気持ちにはならなかったんですよね。

きっと自分以上に千秋には羽鳥が必要で、あの2人がとてもお似合いだと心のどこかで無意識に感じていたからでしょう。

でも伊集院先生に対しては違っていました。先生がほかの誰かと仲良くしていると、モヤッとして嫉妬してしまう。

これはもう伊集院先生のとなりには自分がいたいという欲望の現れでもあります。好意で間違いありません。

伊集院先生もかなりまっすぐ素直に優にぶつかっていって、優もその気持ちに素直にこたえていて、2人のこじれない感じはすごくいいなと微笑ましくなりました。

伊集院先生が優秀なアシスタントとしてだけではなく、優自身のどんなところに惹かれたのかは、今後少しずつ語られていくでしょうか。

伊集院先生と優のカップルって、メインカップルではなく純情ロマンチカのサブカップルという扱いだから、どこまで掘り下げられるのかも気になります。

まだ本番は致していないし、次にこのカップルの話が読めるのはまた数年後かもしれないと思うと震えてしまいます。あるあるすぎてこわい。前回は2年前の2020年5月だったし。

千秋のことを「すごく社交的な人」と言う伊集院先生、オタク特有の早口とテンションを完全に誤解してて笑ってしまいました。

大ファンの伊集院先生にひょんなところで会えてテンション爆上がり状態の千秋は、勢いで喋り倒してニワカコミュ力を存分に発揮してましたw

それと伊集院先生、優が下になることをためらっていても、さらっと一度やってみてから上下を決めようみたいな柔軟な態度を見せていましたよね。

でもコレ絶対に逆になるつもりないでしょw

優を丸め込むつもり、っていうか優的には降参するしかないって感じにテクニックを駆使して、上下話はうやむやにしそうな気がします。

まあ千秋相手だと確かに夜も昼も優がしっかりしなきゃでしたが、伊集院先生相手だと夜は優がしっかりしなくても大丈夫でしょうしね。

次回は2022年8月末発売のエメラルド夏の号です。

それではまた次回「世界一初恋」小野寺律の場合35話、もしくは純情センチメント4話の感想でお会いしましょう。

中村春菊先生のBLコミックス


世界一初恋 ネタバレ感想 中村春菊



純情ロマンチカ ネタバレ感想



商業BLコミックスは電子書籍各ストアで発売中です。


関連記事