世界一初恋小野寺律の場合35話の感想です。コミックス17巻のネタバレを含む感想になるのでお気をつけください。

新人作家の藤白さんを担当することになったりっちゃん。しかし連日送られてくる鬼のようなメール数に、りっちゃんはいっぱいいっぱいになっています。

そんなりっちゃんを見ていた高野さんは、編集長としてりっちゃんをサポートして支えるのでした。前回の復習はこちら。

世界一初恋17巻小野寺律の場合34話 ネタバレ感想

それでは以下、中村春菊先生の「世界一初恋」小野寺律の場合35話の感想です。※ネタバレ注意です。

エメラルド夏の号 電子配信


雑誌エメラルドは残念ながらまだ電子配信されていません。紙で読むかコミックスを待ちましょう。世界一初恋の単行本も電子化されていないので紙で読むしかありません。早く電子化してほしいですね。

世界一初恋小野寺律の場合35話 感想 ネタバレあり


担当編集者と新人漫画家


「藤白さん、作業の進め方を変えましょう!」

新人作家の藤白さんとリモート会議で打ち合わせしているりっちゃんは、思いきって藤白さんに編集者としての本音をぶつけます。

「このままでは藤白さんが成長できないと思います」

藤白さんのやる気や努力は認めつつ、しかし今のやり方では「数打てば当たる」的なものになってしまっていると伝えるりっちゃん。

しかも今の状態だと、それを決定するのが作家本人ではなくりっちゃんになってしまっていて、それだと「藤白さんだとこういう展開だよな」「こう言わせるんじゃないかな」という想像ができないのです。

1つのシーンで候補になるセリフやシチュエーションは無数にあり、まずはその中から藤白さん本人がピンとくるものを選ぶ。

「そうやって構成されていった先に、その作家さんの個性が確立されていくんだと思うんです」

「個性…ですか」

「俺の仕事は作家の個性を活かして、読者に共感してもらえるような作品を生み出すお手伝いです」

りっちゃんは言葉を選びながら、編集者がなすべき仕事を一生懸命藤白さんに伝えます。

「そのためには藤白さんの個性をもっと理解する必要があります。迷ってもまずは自分で考えることから始めましょう」

自分の言いたいことがうまく伝わったかどうか、内心ドキドキするりっちゃん。

「偉そうに聞こえていたらすみません。ただ俺自身も藤白さんと一緒に成長していきたいと思っています。なので一度作業の進め方を考えてみてもらえますか?」

丁寧に言うべきことを言ったりっちゃんに藤白さんは困ったような顔で謝罪しました。

「すみませんでした。デビューが決まって浮かれすぎてたんだと思います。失敗作を載せたくないと思ったら自分で判断できなくなっちゃって。いろいろ空回りしてました。本当にすみません」

りっちゃんは、もっと藤白さんを励ましたいのに言葉が出なくて焦り始めます。

小野寺は信用できる奴だから。


するとそこへ高野さんがひょっこりと乱入してきました。

「初めてのことだらけで不安だと思うけど、自分でまずやってそれでも分からなくなったら、その時は遠慮なく小野寺に聞いて」

りっちゃんの背後から少しだけ顔を出して、画面の向こうの藤白さんに補足してくれる高野さん。

「こいつ君の事育てるのに必死になってるから大丈夫。小野寺は信用できる奴だから」

高野さんからの言葉に、藤白さんは「小野寺さんが親身になってこたえてくれるので甘えていた」と冷静に自分のことを振り返ります。

「とりあえずやってみます。言われなけれ分からなかったので、率直に言ってくださって有難かったです」

藤白さんの前向きな言葉に、りっちゃんはホッと胸をなでおろしました。

お前が頑張った結果なんだから、もっと自信もてよ。


りっちゃんは、フォローしてくれた高野さんにお礼を言います。

「ちょっと気まずくなっていたところだったので助かりました」

「素直に聞いてくれてよかったじゃん」

「はい。一生懸命やっていたことが否定されて、やる気をなくしてしまったらと不安だったので」

この後藤白さんがどうなるかはまだ分かりません。でも本人が前向きにやると言っているのだから、きっとやってくるのでしょう。あとは作家さんの力を信じるだけです。

「自分が頑張ってやってたのにダメ出しされたら、普通は反発するだろ。それをちゃんと飲み込んでくれたのは、お前との信頼関係が築けているってことだろ」

高野さんはこれまでのりっちゃんの頑張りもちゃんと見ていました。

「お前が頑張った結果なんだから、もっと自信もてよ」

「あとなんでも自分ひとりでどうにかしようとするな。何があってもお前だけの責任じゃねーし、一人で背負うな」

「はい。俺、藤白さんをちゃんと育てたいです。なので協力してください」

「了解」

(少しずつでもいいから1歩1歩前へ進むことができれば、そうすれば俺は)

りっちゃんは、いつか高野さんに追いつきたいと願うのでした。

りっちゃんは3年契約の社員!?


そこへりっちゃんママから電話がかかってきます。高野さんから離れて、ひそひそと話すりっちゃん。

「もうすぐお父さんの誕生日でしょ?ちゃんとその日は家に帰ってきなさいよ」

お正月には帰ったし、プレゼントもお祝いの連絡もしているというりっちゃんは、あまり実家には帰っていないようです。

母親の小言に嫌気がさしてうるさそうに電話を切ろうとするりっちゃんですが、母親から出た衝撃のセリフに固まってしまいました。

「どうせ編集の仕事なんてあと2年で辞めるんだから、ほどほどにしておきなさい!」

「え?いや母さん、2年て何?」

「何って丸川は3年で辞めるんでしょう?そちらの社長さんにあなたを3年面倒見てもらう約束じゃない。お父さんから聞いてないの?」

りっちゃんは、自分が丸川書店には実力で転職したと思っていたけれど、実際には父親が井坂さんに頼んでいたという話は以前聞いて知っていました。

でもそれが期限付きだったとは初耳です。

(高野さんはこのことを知っているのか?)

今晩だけでいいから泊めて。


モヤモヤしたまま帰宅したりっちゃんは、父親に電話しようにも海外出張中でつかまりません。

(高野さん達も知っていたんだろうか?でも知っていたらあんなに仕事を任せてくれるだろうか。いやでもいつも人手が足りないし、3年でも使えればいいと思っていたとか?)

へやで一人でいると悪い方へ悪い方へと考えてしまいます。すると高野さんが「エアコンが壊れた」とやってきました。管理会社曰く修理まで3日はかかるとのこと。

「今晩だけでいいから泊めて」

この間自分もお世話になったこともあり渋々OKしたりっちゃんですが、高野さんをどこで寝かせるべきか悩みます。

高野さんはりっちゃんが親からの電話の後からなんとなく様子がおかしいことにも気づいていました。りっちゃんは何かあるとすぐに目を合わせなくなるから分かりやすいのです。

ごまかせなくなったりっちゃんは、正直に高野さんに打ち明けました。すると高野さんは驚いたような表情を見せます。りっちゃんは内心ほっとするのでした。

俺はここで編集の仕事を続けたいです。


「お前自身はどうなの?」

「え?」

高野さんも、なんとなくは小野寺出版の規模やりっちゃんの立場を把握しています。

「丸川に3年とか関係なしに、お前がどうしたいのか知りたい」

「俺は、母からずっと会社を継ぐのは俺だと言い聞かされてきました」

だけど未だにその実感はないし、継ぐとしてもまだまだ先の事だと思っていたりっちゃん。

「絶対に継ぎたくないというわけでもないし、継がないという選択肢が自分にあるのかも分かりません。自分の一存で決められることではないと思います。でも…」

りっちゃんはここまで丸川書店で働いてきた上での素直な感情を口にしました。

「丸川に来て漫画に携わって、分からないことだからけで正直今も大変ですが、この仕事が楽しいです。今は1冊でも多くいい本を作りたいです。だから俺はここで編集の仕事を続けたいです」

「了解。だったら協力する」

高野さんは「反抗期くらい起こせよ!?」とキレながらも真顔になりました。

「お前が抜けたらマジで困るから。お前はもうとっくにエメラルド編集部の一員なんだよ」

(高野さんにそう言ってもらえることが、俺にとってどれだけ…)

よければうちに泊まりませんか?


ふとりっちゃんに近づいてキスをする直前でやめる高野さん。

「約束は守るから、この間と同じことだけさせて」

お互いをこすり合って気持ちよくなる2人。

「お前が盛大な告白をするまでは最後まではしない。キスもしない。でもその他はいいってことだよな?」

りっちゃんにお口でご奉仕する高野さんは、1度だけでは離してくれません。おねだりさせて何度もりっちゃんをイかせるのでした。

明けて翌日。

りっちゃんは夕べ高野さんにさんざんいじめられて、寝不足すぎてげっそりしています。

(なんかよく分からないけど余計にストレスが溜まった気がするんだけど!?あれ絶対わざとだよな!?)

自分が告白すればいいとは分かっているものの、単純に告白するだけではダメな気がするりっちゃん。

1泊だけという約束を守ろうとホテルを探す高野さんに、りっちゃんは思わず手を伸ばしていました。

「エアコンが直るまで、よければうちに泊まりませんか?」

りっちゃんんが恋に完全に落ちるまであと5日。

世界一初恋 小野寺律の場合35話 感想まとめ


あと5日…!前回あと8日だったのでもうもう本当にカウントダウンって感じですね。といいつつあと5.1日3.7日とか細かく刻んでいくスタイルだったらどうしようwあり得るから怖い

高野さんもりっちゃんもお互いに恋心を認めていて、あとはりっちゃんが高野さんに心躍る愛の告白をすれば晴れて恋人同士認定になるわけです。

それをもってして完全に恋に堕ちたと言える状態になるのなら、もしかして交際スタートからまた何かしらの「あと〇日」が復活したりして!?

2人が同棲するまであと〇日!とか、結婚するまであと〇日!とか。(りっちゃんの告白は武藤先生の結婚式のあとが有力候補)

りっちゃんの小野寺出版御曹司問題だとか、まだ解決しなきゃいけない問題もあるし、カウントダウンが終わったら物語終了では絶対になさそうですよね。

末永く末永く読んでいいたいので、ぜひ今後もじっくりりっちゃんの成長や仕事ぶり、高野さんとのイチャイチャが読みたいです!

ところで新人作家の藤白さん、とっても好感が持てるなーと感心してしまいました。

担当であるりっちゃんに仕事の進め方を見直すよう指摘され、それに対して「言われなければわからなかったので、率直に言ってくださって有難かったです」と返した藤白さん。

例えばもし私がやる気に満ち溢れた新入社員で、最初から先輩に仕事のやり方そのものにダメ出しをされたら、藤白さんのようにその場で冷静に自分の気持ちを言葉にして相手に伝えられたかな。

とても無理な気がする。。。テンパって「すみません」をただくり返してしまいそう。で、リモート会議終了後にひとり反省会してがっつり凹むっていう。

新人がひとりでカラ回っていたことも、りっちゃんに鬼メールして迷惑をかけていたことも、リモートでダメ出しされたことも、普通にショックで余裕がなくなりそうな中、きらりと光る応対を見せてくれた藤白さん、あっぱれです。

新人さんながらきちんと謝罪やりっちゃんへの感謝、自分の反省、さらには今後の対応までも全部やってのけるとは、今後伸びる予感しかしません。

この素直さや頭の回転の速さ、なによりも良い作品を作ろうという意欲がある新人漫画家さんなら、担当編集者と一緒にどんどん成長していけるはずです。

もちろん、りっちゃんが言ったことに反発もせず素直に飲み込んでくれたのは、担当編集であるりっちゃんを信じているからでしょう。

編集者と漫画家は、信頼をベースに二人三脚でやっていくものなんですね。

高野さんもさりげなく部下であるりっちゃんをフォローしてくれているし、やっぱスパダリすごい(違)

それとりっちゃんの実家のことも、これから本格化していく感じでしょうか。社長とは3年だけ面倒を見るという約束になっているようですが、本人の意思は尊重されない系?

りっちゃん自身は今のマンガ編集に手ごたえを感じているわけだから、最終的には丸川に残るのだと思うのですが。でもそうすると誰が小野寺出版を継ぐ?っていう。

あるいは高野さんを引き連れて小野寺出版に戻る?でもこれこそ現実的じゃなさそうだしな。あーもー御曹司って大変ねw

次回は2022年12月末発売のエメラルド冬の号です。

それではまた次回「世界一初恋」36話の感想でお会いしましょう。

中村春菊先生のBLコミックス


柳瀬優と伊集院先生の関係にもすごい進展がありました!

【急展開!!】純情センチメント2話ネタバレ感想【伊集院×柳瀬優】

世界一初恋 ネタバレ感想 中村春菊



純情ロマンチカ ネタバレ感想





▼【2022上半期】売れたBL漫画ランキング▼

▼1年間でもっとも売れた人気BL漫画ランキング▼

▼このBLがやばい2022ランキング▼

関連記事