弁天小僧という大役を任された惣五郎は、なかなか役を掴めずに苦心します。蔦丸に相談して、ようやく自分なりの弁天を見つけました。
地方巡業で離ればなれの源介と惣五郎ですが、源介は日程の都合をつけて、なんとか惣五郎の舞台を観るべく東京に駆けつけます。前回の復習はこちら。
花恋つらね9巻55話56話 ネタバレ感想
それでは以下「花恋つらね」57話のネタバレ感想です。
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花恋つらね57話 感想 ネタバレあり
なんで隣に立っているのが俺じゃないんだって悔しくてさ。
「知らざぁ云って聞かせやしょう」
弁天小僧最大の見せ場、男だとバレるシーンで力強い弁天を演じ舞台を盛り上げる惣五郎。急いで駆けつけた源介は、思わず見惚れてしまいます。
源介と蔦丸は、舞台終了後に楽屋に向かいます。
「2人で観に来てくれたんですか!?」
何も知らずにいた惣五郎は、地方にいると思い込んでいた2人が東京にいることに驚きます。源介は惣五郎の舞台を観てからずっと、挙動不審になっていました。
「良すぎた…」
惣五郎がかわいくてかっこいいのは知っていたつもりだった源介ですが、今日見た弁天は想像をはるかに超えていたようです。
「観にきてよかったって心底思う。でもだからこそ、なんで隣に立っているのが俺じゃないんだって悔しくてさ」
惣五郎が源介の舞台を観たときとまったく同じことを考えていた源介に、惣五郎は美しい笑顔を見せました。
「その感想、すげえ嬉しい」
しょーがないだろ!この子顔が良いんだよ!
弁天小僧を見た直後の惣五郎のステキな笑顔に、源介は動揺します。
(ギャップがかわいい!抱きしめたい!)
おっもわず手が出そうになる源介ですが、すかさず蔦丸さんが間に入ります。
「何をこそこそ話してるのかな?」
弟と惣五郎の甘い雰囲気を察知した蔦丸さんは、2人に間にスッと割り込んできましたw
「でも惣五郎さん、直前にあたしにまで泣きついてきたくせに、ほんとよく今の弁天に持っていけたね」
「蔦丸さんから見ても大丈夫でしたか?」
「えっまあそれは、良い弁天だったと思うよ」
惣五郎に真剣な瞳でじーっと見つめられて、素直な感想を口にするしかない蔦丸さん。
「悔しいけどあたしが初めてやった弁天より良かった。さすが菊右衛門先生に稽古をつけてもらうだけあるわ。あたしのアドバイスあんてやっぱり無駄だったろ!」
「おれ、あの日蔦丸さんと話してなかったらきっと全然ダメでしたよ」
惣五郎は、蔦丸に相談した結果掴めた弁天だったと、とびきりの美しい笑顔で感謝するのでした。
「今なんとか弁天ができるのは蔦丸さんの弁天と助言のおかげです。ありがとうございます」
あまりにもキレイな笑顔の惣五郎に、蔦丸さんは思わず赤くなってしまいます。源介がめざとく指摘すると、蔦丸さんも開き直ってしまいました。
「しょーがないだろ!この子顔が良いんだよ!」
王子顔でキラキラ笑顔の惣五郎に、蔦丸さんもついつい毒を抜かれてしまったようです。
「いやいや兄貴、惣五のファンにはなってほしいけど、ガチなのはなしだぞ!」
「ないわ!」
そこへ武市兄もやってきて、明るく楽しい楽屋の雰囲気なのでした。
2人の今後を左右するような出来事が…
いっぽうその頃、菊右衛門のところへは歌舞伎界の偉い人たちが訪ねていました。
「惣五郎と源介をメインにですか」
どんどん人気が出てきている源介と惣五郎に目を付けた人たちが、2人の共演を提案しに来ているのでした。
「ありがたいお話ですけど、まだ2人で主役を張るのは早くないですかね0
「いやいや今月の惣ちゃん評判いいですよ。それに菊さんだってあのくらいの歳で主役バンバンやってたでしょ」
「それはそうだけど…」
考えておいてください、と言い残して帰っていく関係者は、帰り際に菊右衛門が大谷屋との共演を解禁してくれて嬉しいと言い残していきました。
菊右衛門さんは惣五郎と源介の主演での共演について考えます。
(人気取りより着実にいきたいところだけど、惣五郎も今どんどん身につけ始めているようだし、いい機会かもね)
源介も惣五郎も知らないところで、2人の今後を左右するような出来事が起こり始めていました。良いことも良くないことも。
どうやら人気が出てきた2人を狙う芸能記者の不穏な動きもあるようです。
花恋つらね57話 感想まとめ
蔦丸さんが惣五郎にほだされかけてる!?w
惣五郎の美しい笑顔にちょっと堕ちかけている蔦丸さんが真っ赤になって「顔が良いから!」と慌ててる姿がかわいかったです。
なんといっても、蔦丸さんが憧れている菊右衛門の孫ですもんね。嫌いな顔じゃないはずですよそりゃw
源介と惣五郎は、まだまだ共演は先だと思っているようですが、裏ではいろんな思惑が動いていて、どうやら主演で共演することになりそうですね。
菊右衛門さんも、若い2人のさらなる成長の機会によさそうだと前向きです。
それに、自分の世代では大谷屋との共演NGにしてしまったことで、歌舞伎化の偉い人たちに対してちょっぴり罪悪感みたいなものもあるかもしれません。
大谷屋との共演を観たがっていた人たちはたくさんいたでしょうから。
それにしても源介と惣五郎の2人の今後を左右するような出来事って、不穏な雰囲気があってこわいですねー。
源介が密かにカメラで狙われていたことから、やっぱり歌舞伎界には通じていない芸能記者に目をつけられてしまったということでしょうか。
源介と惣五郎のマンション通い愛!みたいに面白おかしく週刊誌に書かれたりしないといいのですが。お泊りを激写されるってありそうすぎる…。
普通に「友達です」で全然スルーしていいことだとは思うんですけど、ネット上で熱愛だなんだと盛り上がりすぎたら、コメントを出さざるを得ない状況に陥ったりしそうです。
2人には良いことだけが起きてほしいですが、どんなことで火がつくか分からないのが芸能界。源介と惣五郎の行く末を見守っていきたいと思います。
次回は予告にお名前がないので1回休みです。次はおそらく11/14発売のディアプラス12月号です。
それではまた「花恋つらね」58話の感想でお会いしましょう。
追記)58話の感想を書きました。
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