囀る鳥は羽ばたかない50話の感想です。コミックス8巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

愛娘の誘拐を企てた奥山組に報復を考えている綱川は、身内のゴタゴタでもあるため、矢代には手を引くように告げます。

しかし矢代はのらりくらりと手を引く気がありません。そんな矢代に付くことになった百目鬼は、あっさりと矢代を押し倒して…。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない8巻49話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」50話の感想です。(※ネタバレ注意です)

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囀る鳥は羽ばたかない50話 感想 ネタバレあり


あなたの体は本当にどうしようもない。


「こうしてほしかったから、俺を選んだんですよね」

「勘違いすんなよ。お前でいいって言ったんだ。お前がいいとは言ってない」

押し倒されて組み伏せられても表情を変えない矢代。確かに神谷ではコッチのほうは期待できそうにありません。

百目鬼はそんなクールな矢代のベルトを、無表情のままで緩めました。

触るな、と弱弱しく抵抗しつつ快楽には抗えない矢代。すんなりと後ろに指を突っ込まれて気持ちよくなってしまいます。

「井波とやったばかりなのに、もうこんなになるんですね。あなたの身体は本当にどうしようもない」

「よく言うな、今はお前がそうしてんだろうが」

身体は余裕のない矢代ですが、口は達者です。百目鬼はふと、矢代の手首に縛った痕を見つけました。

それとも優しくされたいんですか?


「やっぱり好きなんですね。そういうのが」

「ムカつくんだよ、そういう知ったようなセリフ…」

「知ってますよ、それなりに。あなたのことは」

百目鬼はおもむろにネクタイを外して、矢代の手首を縛り始めます。

「おい、必要ねえだろ」

「なぜ俺だと拒むんですか。こうされるのが好きなんですよね。それとも優しくされたいんですか」

否定しようとする矢代の後ろをさらに攻め立てる百目鬼は、前を触らなくてもグズグズになってしまう矢代の乱れた姿を見詰め続けるのでした。

いっぽう矢代は快楽に溺れながら、ぼんやりと百目鬼と過ごした穏やかな時間を思い出します。

(そうか、これはかつて俺が望んだ…)

素っ裸の矢代を見て真っ赤になる七原w


翌朝訪れてきて、百目鬼がいることに驚愕する七原。

とりあえずは監視役として矢代についていることで、七原の納得は一応は得られましたが、疑惑のまなざしが百目鬼に向けられます。

「お前まさか…」

「セックスならしてませんよ」

さらりと言う百目鬼に言葉を失う七原。

そこへ起きたてで、全裸の矢代があくびをしながら出てきました。

「おいホントにしてねーんだろうな!!」

真っ裸の矢代をモロに見てしまい、真っ赤になる七原は内心(ぜってーやってんだろコレ)とあたふた。

しかし百目鬼が用事で出ようとすると、そこは現側近として、言うことは言うのでした。

「何かあったなら教えろ。共有してないとこっちが困る場合もあるだろ」

百目鬼とあのママできてるらしいですよ。


結局、矢代も七原も百目鬼の用事についてくることになりました。百目鬼の外出先は奥山組が関わっているためです。

「力(ちから)!」

3人で向かった先で困惑した表情で出迎えたのはクラブの美人ママです。百目鬼を名前呼びする女性に、七原は百目鬼の女だとピンときていました。

どうやら昨夜、クラブにやってきた客がやけに横暴で黒服と小競り合いになり、ママが外で話をつけている隙に金庫から売上金300万ほどが盗まれたようです。

「なぜ俺を呼ばなかったんですか?」

「組の人が、今は別の事で忙しいって言ってたから」

「できるだけ駆けつけますから、呼んでください」

百目鬼はママに、困ったことが起これば自分を呼ぶように静かに告げます。

先に来ていた神谷が何かを言おうと口を開きかけますが、百目鬼はごく自然に話を遮りました。

「奥山組を名乗ってましたか?」

「はっきりそうは言ってません。でも昔はここを使ってて知ってる口ぶりでした」

ひととおり話し終えて4人を送り出すママは、昨日の今日で不安なのか、百目鬼を呼び止めます。少し甘えるようなママの姿に、ぼそりと七原がひとこと。

「百目鬼とあのママできてるらしいですよ」

「…へえ」

女性に優しく接する百目鬼の姿に、矢代は微妙に複雑な瞳を向けるのでした。

俺が犯せば満足ですか。


その後クラブを後にして、高級焼き肉店で食事する4人。

「内通者ですね。女の中に手引きした人間がいる」

言っても不安にさせるだけだから、百目鬼はママの前ではそこに言及しなかったのでした。女性には優しい百目鬼。

神谷と百目鬼のそんなやりとりを聞いていた矢代は、突如立ち上がりトイレに向かいます。

と、見せかけてそのまま店の外に出ていく矢代。何を考えているのか、それとももう何も考えたくないのか、向かったのは城戸の隠れ家でした。

「なにしに来た」

「遊びに来たんだ。歓迎しろよ」

「お前、成長しねえな。そんなにしたいのかよ、淫乱が」

「したい。切羽詰まってんだ。早く」

勃ってもいないくせに切羽詰まっていると言う矢代に、呆れたような城戸は、矢代に咥えさせました。

「モノみたいに扱われるの、好きだろ」

矢代を雑に扱う城戸でしたが、次の瞬間、後ろから男に首根っこを掴まれ、激しく投げ飛ばされてしまいました。

よく見えない表情。ありえないほどの力。腕に食い込んだ指。怒りを隠さない声で百目鬼は静かに口を開きます。

「俺が犯せば満足ですか」

囀る鳥は羽ばたかない50話 感想まとめ


ベッドでの百目鬼の様子から、百目鬼に女性の存在を感じとっていたとはいえ、直接女性と絡んでいる百目鬼を見るのは耐えられなかったようですね。

自暴自棄になって、誰でもいいからと城戸のところへ向かいました。でも城戸は早漏だけどいいの?(ソコじゃない)

いや待てよ、手っ取り早く済ませられるから早漏の方がいいのか。

本当は大切にされたいし優しくされたい矢代。でもどうすればいいのか分からず、されにそんな本音を自分でも認めたくなくて、内心とても戸惑っているように見えます。

矢代の困惑を知ってか知らずか、百目鬼はずっと落ち着いてそんな矢代を見守るだけ。自分の仕事に忠実で、それ以外は静観している状態です。

でもガマンももう限界でしょうか。激オコのようですからね。

ところで今回、七原が矢代の素っ裸を見て顔真っ赤にしてるんですけど、さすがに長い付き合いで矢代のお世話もずっとしてるのに、ちょっとピュアすぎない?w

見慣れてるはずなのに、七原の動揺っぷりというか純情っぷりにほっこりしてしまいました。

それとBLファンとしては失格かもしれませんが、百目鬼とクラブのママの並び絵を見て、ちょっといいなとか割とお似合いだなとか思ってしまったりなどしたことをここに告白しておきます。

ここまで百目鬼と女性って(妹以外は)あまり接点がなかったと思うのですが、ママとの身長差といい体格差といい雰囲気といい(ママが和装だからなおさら)おお!とか思ってしまったのはここだけの話です。

予告にお名前がないので次回は1回お休みで、次はおそらく2023/3/30発売のイァハーツ5月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」51話の感想でお会いしましょう。

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