長らく活動をしていなかった自分の復活ライブを堂々卯坂さんに伝えに来たアリス先輩。伝説のアーティストのゲリラライブでの復活に局員達は色めき立ちます。
アリス先輩を太陽だと見上げる観客とは違って、いつ終わるかも分からない膨れ上がった脆い巨星だと確信している卯坂さんは、ライブ後アリス先輩を連れ去って…。前回のだかいち感想はこちら。
抱かれたい男1位に脅されています9巻卯坂×アリス先輩編1話 ネタバレ感想
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抱かれたい男1位に脅されています9巻2話 感想 ネタバレあり
嫌いでも惚れたんだろ。
卯坂さんの部屋でがっつりキスをする2人卯坂さんのメガネとアリス先輩のサングラスがぶつかるところに2人が切羽詰まっている感じが出ています。
「ウサ、お前だけだよ。俺を星に例えたのは」
「ズタボロの星だ」
「そんな俺に興奮すんだろ?変態め」
押し倒されても、そうされるのが当然のように余裕を見せるアリス先輩。卯坂さんのメガネを外し服を脱がせます。
「見せつけようとしたあんたも大概ですよ」
「一度は目を逸らしたくせに」
嫌いでしたから、としれっと言ってのける卯坂さんに、アリス先輩も負けていません。
「嫌いでも惚れたんだろ」
「黙れや」
出ました!卯坂さんが本音を話すときや追い詰められた時などにだけ見せる関西弁!!最高です。
あとであんたの持ってる傷、洗いざらい吐いてもらう。
アリス先輩は卯坂さんが自分に向ける、露骨に気に食わないという目が好きなのです。気に食わないと思いつつも結局はズタボロの星を楽しんでいた卯坂さん。
「お前ならどんな俺でも最後まで楽しんでくれるんだろ?だからお前に歌ってやるために戻ってきたんだ」
卯坂さんは、よくしゃべるアリス先輩の唇をいきなりキスで塞ぎました。
「いったん黙れ。あとであんたの持ってる傷、洗いざらい吐いてもらう」
俺は先輩以上の歌、聴いたことがありませんよ。
「いっ…」
ところが致す瞬間に痛がるアリス先輩。卯坂さんは驚いて動きを止めてしまいます。
「なんだよその顔。あの学際の日以来なんだからしょうがないだろ」
まさかあれから誰にも何もされていないと知った卯坂さんは、思わず顔を覆ってしまいました。業界の噂話は、やはりただの噂なのでした。
思わず笑ってしまう卯坂さんに、アリス先輩はムッ。
「笑ってる」
「笑ってませんよ」
「笑ってたって」
「いいから」
甘いやりとりの後、無事に抱き合う2人。アリス先輩は少し苦し気ですが、卯坂さんにギュッと抱き着いて必死でついていきます。
「なあウサ、俺の歌…どうだった?」
「俺は先輩以上の歌、聴いたことがありませんよ」
「やっぱもっと曲作って、もっと歌いてぇなあ。ずっとずっと死ぬまで」
アリス先輩を抱きしめながら、余裕がなくなりつつある卯坂さんの本音に、アリス先輩は切なげにつぶやくのでした。
兄弟の確執がありそうなアリス先輩が失踪!?
アリス先輩が目覚めると、横には眉間に皺を寄せたまま熟睡する卯坂さんの姿がありました。テレビ局での激務を終えた後にゲリラライブに来てくれたのでしょう。
アリス先輩は卯坂さんの眉間の皺に思わず笑みを浮かべ、朝イチの発声練習とばかりに喉を開くべく声を出そうとしました。
しかし軽く咳き込んでしまい、それと同時にゾクリと何かを思い出します。
「音楽をやめてくれ」
記憶の中で幼い自分に泣きながら頭を下げる兄。アリス先輩はそんな兄の姿に驚いて言葉を失っていました。
「…罰かよ」
つぶやくアリス先輩。
しばらく経って卯坂さんが目を覚ました時には、アリス先輩の姿はもう部屋の中にありませんでした。ちょっぴり寂し気な卯坂さん。
「…声くらいかけぇや」
そして卯坂さんが出勤後、マシューから電話がかかってきます。
「お話があります。在須が帰っていません」
どうやらアリス先輩がどこにもいないようです。アリス先輩、いずこへ!?
感想まとめ
アリス先輩、いきなりの失踪!?復活ライブをしたばかりなので、まさか帰ってこないというわけではないと思いますが。
というか神出鬼没なアリス先輩のことだから、へらへらしながらまた卯坂さんのところにやってきたりしないかな。
でもマシューの雰囲気からは深刻なものを感じるので、アリス先輩の過去や家族関係で何かあるということなのでしょう。
子どもの頃に兄に泣きながら「音楽をやめて」と懇願されたアリス先輩。お兄さんはこの時どんな気持ちで言ったのでしょう。やはり弟の圧倒的な才能に嫉妬したとかそういうことでしょうか。
前回、音楽大学で先生をしていたあのお兄さんですよね。弟の突き抜けた才能に嫉妬や羨望や憎しみやその他諸々の感情が渦を巻いているのかもしれません。
両親との関係にも何か関わっているのでしょうか。アリス先輩は今の現状を「罰」だと思っているようなので、自分の存在や才能を全肯定できていないような雰囲気を感じます。
兄弟の確執もですが、何よりもアリス先輩の喉の調子も心配です。あの咳がただの咳であってほしい。何も喉に大きな問題などがないことを祈ります。
音楽をやめていないことで、罪を背負って生きていると感じているアリス先輩。灼熱の太陽ではなく、膨れ上がっていつ終わるかも分からない星。危うさと脆さを内包している天才アーティスト。
卯坂さんとしては嫌いなのに惚れちゃって、アリス先輩に「黙れや」とかうっかり関西弁で制するシーンは最高でした。
それに、アリス先輩が今まで全然遊んでこなかったと知った時の卯坂さんが何だか嬉しそうで、思った以上に惚れこんでるじゃん!と突っ込みたくなったりw
アリス先輩もこれまで誰かに抱かれてても全然おかしくないはずなのに、学際の時からずっとご無沙汰だったとか、やはり自分を分かってくれる卯坂さんを忘れられずに待っていたんですね。
卯坂さんのほうは、もしかしたら業界の付き合い等々で男女問わず遊んじゃったかもしれないけど(コラ)、結局2人はこうなる運命だったのです。
目覚めたときにアリス先輩がいなくて、ちょっと寂し気な卯坂さんもツボでした。声くらいかけていってほしかったですよね。
「先輩以上の歌、聴いたことがありませんよ」と言った時の卯坂さんの表情が、切羽詰まった感じと切なさと愛しさとが混ざった表情でぐっときました。
アリス先輩もそれを見てホッとした感じだったし、もっと歌いたいと言っているのだから、この2人はやっぱりもう離れたらダメです。
大学の時とは違ってお互い社会でそれなりのポジションを確立し、余裕ができたときに再会できたのは本当に良かったと思います。
敏腕ゼネラルマネージャーの卯坂さんなら、事情を抱えたアリス先輩も立派に支えられますよね。卯坂さん、アリス先輩を頼んだよ。
次回は予告にお名前がないのでお休みです。2/7発売のマガジンビーボーイ3月号でしょうか。できるだけ早めに読めると嬉しいです。
それではまた次回の感想でお会いしましょう。
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