花恋つらね61話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけ下さい。

公私のけじめをきっちりつけるということで交際を一時的に認められた源介&惣五郎。それぞれ与えられた役を演じきり徐々に周囲からの評価を高めていきます。

そんな中さらなる大役が2人に与えられ、源介は雲之介に師事することに。実は菊右衛門が雲之介に源介を託したのでした。師匠たちの想いも背負って稽古は進んで…。前回の復習はこちら。

花恋つらね9巻60話 ネタバレ感想 夏目イサク

それでは以下「花恋つらね」61話のネタバレ感想です。

花恋つらね 9巻 電子書籍


花恋つらね61話 感想 ネタバレあり


源介の気合いと覚悟を感じる惣五郎


「ごめん!おれしばらく惣五郎断ちするわ」

「は?」

個人稽古の時間がまったく足りないため、しばらく惣五郎に会うのを我慢するという源介。稽古では会うものの、プライベートでは会わないということです。

(源介が俺との約束キャンセルするの初めてだな)

惣五郎は、今回の舞台への源介の相当な気合を感じます。自分もしっかり仕上げないとまずいなと、改めて思うのでした。

仮名手本忠臣蔵とは


2人の共演舞台「仮名手本忠臣蔵」は、江戸時代の赤穂浪士の討ち入り事件がモデルになっている演目です。

ざっくりしたストーリーとしては、足利家の重鎮から妻にちょっかいを出された赤穂藩主が、あまりの侮辱に重鎮に斬りかかったことから始まります。

殿中での刃傷沙汰は大罪であり、赤穂藩主は即日切腹、そして家は断絶させられてしまいます。そこから赤穂藩主の家臣など47士が仇討ちを遂げるまでの物語です。

惣五郎が演じるのは、仇討ちを企てる赤穂藩主の家臣である勘平(源介)の恋人役・お軽です。

嬉しさと悲哀を同時に表現する難しさ


「悲哀が足りない」

菊右衛門さんからのお稽古で、厳しく指導を受ける惣五郎。

「あんたの課題は、とにかく踊りでどれだけ感情表現できるかだ」

お軽の踊りが良くないと、その後の人物像が薄っぺらくなってしまいます。とはいえ「悲哀」というものが、惣五郎にはいまひとつピンときていません。

(このシーンって確かに深刻なんだけど、あんまり暗いイメージはないんだよな)

このジーンは、赤穂藩主の刃傷事件の時、お軽と会っていたためその場に居合わせることができなかった勘平が、その失態を悔やんで切腹しようとします。

しかしそこをお軽が何とか説得して、仇討ちの機会を待つため、2人で京の実家まで逃げ延びる…というシーンです。

この場面において、勘平は思いつめてるけど、お軽はちょっと逃避行を喜んでいるところもあるだろうというのが惣五郎の解釈です。

(今までこそこそ会うしかなかったから、毎日ずっと一緒にいられるとなったらそう思うのもまあ分かる)

自分に置き換えても、お軽に親近感を持つ惣五郎。

(でもその嬉しさと悲哀を同時に表現)

難しいシーンに、惣五郎はうんうんと唸りながら役作りに時間をかけるのでした。

まだ芝居の正解を見つけられていない源介&惣五郎


合わせ稽古の日。久しぶりに会った源介は、なんだか痩せているというよりやつれてげっそりしていました。あの後も雲之介師匠に、かなりしごかれたようです。

「仕上げはお前との掛け合いにかかってるって言われたから」

ドキリとする惣五郎。

「でも、おれまだお軽の正解みたいなの分からないんだよ」

「それは俺も合わせてみないと分からないところがある。だから今日よろしくな」

実際に2人で合わせてみないことには、惣五郎も源介も、まだ芝居がどうなるのか、どうすればいいのかは掴みかねていました。

憂いながらもキレイに華やかに踊るお軽


通し稽古で合わせる2人。

(不思議だな。前はできてないことがあると不安でどうしようもなかったけど、源介がいると大丈夫だと思える)

勘平とお軽として合わせ稽古が始まると、惣五郎は源介の存在感に安心感を覚えます。

(あれ?源介ってこんなにかっこよかったっけ?)

ふと見上げた源介に、思わずハッとする惣五郎。

(そうか、これは勘平だ。その目線に、所作のひとつひとつに目を奪われる勘平)

不器用で失態から自害を考えるような、どこまでも真面目で忠義にあつい男・勘平。お軽はそんな勘平が好きで仕方ないのです。

だから勘平には生きてほしい。自分がそばにいられるだけで、こんなに嬉しいことも知ってほしい。

(なんだ、全部自然な感情じゃないか)

惣五郎は勘平を見て、ようやくお軽の感情と、菊右衛門のいう「悲哀」の表現を理解しました。

(お軽は、ただただ勘平を思って、憂いながらもキレイに華やかに踊るんだな)

源介の勘平に応じるような惣五郎のお軽の芝居に、稽古を見守っていた菊右衛門も周囲の人たちも思わず見惚れてしまいます。

源介も惣五郎も手ごたえを感じたようで、稽古後にお互い「めちゃくちゃやりやすかった」と、芝居の楽しさを再発見していました。

源介にかつての寿一郎の姿を見た師匠たち


「クマ、あんた源介にどういう稽古をつけたんだい?」

その夜遅く、菊右衛門は雲之介に電話をしました。昼間の源介の芝居に胸を打たれたようです。

「驚いただろ。あいつ昔の晃ちゃんそっくりで」

源介に、今は亡き寿一郎の姿を見た菊右衛門と雲之介。

雲之介は、自分の知識を叩き込んだだけで、最初は源介もただ雲之介のコピーをしているだけでした。しかし動きが馴染んでくると、ある瞬間、急に源介が変わったのです。

「おれの見ていた姿に変わりやがった。なぁまーちゃん、楽しくなってきたな」

もう会えないと思っていた寿一郎の芝居に近づいている源介に、菊右衛門も嬉しさを隠しきれず笑みがこぼれるのでした。

花恋つらね61話 感想まとめ


おー!2人の芝居に師匠ズが感動している姿!こっちまでジーンときますね。

2人で舞台に立ち、相方の姿に安心感を覚えている惣五郎。お互いに切磋琢磨しながらも、2人でいるのが当たり前になっている夫婦のような雰囲気です。

かっこよさだけはだけは死守wするように熊じいに言われていた源介も、勘平を演じる時は完璧にかっこいい男になっていて最高です。

何よりもお互いに「やりやすかった!楽しい」とキャッキャと話している無邪気な2人が、この後歌舞伎界を背負っていく役者に成長している過程を、つぶさに見せてもらっているようで感慨深いです。

熊じいも菊右衛門さんも、勘平とお軽の芝居に感銘を受けている様子で、だけどそれがあまり2人には伝わっていない感じもいいな。

師匠たちもだけでなく、他の共演者やスタッフも、源介と惣五郎のコンビを素晴らしい若手演者として認めて受け入れつつあるようで嬉しいです。

こうやって、ひとつひとつ地道に積み上げていくだけですもんね。実績と信頼を勝ち得ることが2人の将来を助けてくれるはず。

もしかすると熊じいも、今後2人の関係を黙認してくれる人になっていくのでしょうか。味方が少しでも増えていくといいですよね。

とはいえ本番はまだ先です。観客の反応あっての舞台でしょうから、ここからさらにブラッシュアップして素晴らしい「仮名手本忠臣蔵」を見せてくれることを祈ります。

世間的にはまだまだアイドル的な人気の「惣源コンビ」が、舞台が話題になるにつれ、どんどん本格歌舞伎役者として世に「相方」としてコンビ名が広がっていくといいなと思います。

次回は6/14発売のディアプラス7月号です。

それではまた「花恋つらね」62話の感想でお会いしましょう。

追記)62話の感想を書きました。

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