囀る鳥は羽ばたかない52話の感想です。コミックス9巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

4年間の空白の後に再会した矢代と百目鬼は、ひょんなことから一緒に動くことになります。しかし百目鬼がクラブのママとデキていると聞いた矢代は動揺して城戸のもとへ。

変わらない矢代に百目鬼は怒りを抑えきれず、強引に自宅連れ込みます。百目鬼の背中の彫り物に気づいた矢代は、百目鬼を殴ってキスをするのでした。前回の復習はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない9巻51話 ネタバレ感想

それでは以下、ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」52話の感想です。(※ネタバレ注意です)

イァハーツ7月号 電車書籍


イァハーツ7号の電子版は2023年10月18日までの期間限定配信です。

ihr HertZ 2023年7月号 【期間限定】

ihr HertZ 2023年7月号 【期間限定】

ihr HertZ 2023年7月号 【期間限定】


囀る鳥は羽ばたかない8巻 電子書籍


囀る鳥は羽ばたかない52話 感想 ネタバレあり


やめていいんですか?


殴ったあとで食いつくように深いキスをする矢代。百目鬼もそれに応えます。

迷わず矢代のモノを咥える百目鬼の後頭部を見つめながら、矢代は脳裏にクラブのママを思い浮かべていました。

百目鬼とお似合いに見えたクラブのママ。矢代の目にも、ママが百目鬼を頼っているのが伝わっています。

そんなことを考えながら奉仕されていると、百目鬼が矢代の後ろを指を突っ込みます。決して優しくはないけれど乱暴でもありません。

どこか淡々としているような百目鬼に対して、矢代はどんどん昂っていきます。

「もう、指やめっ…」

「俺の指に吸い付いてます。やめていいんですか?」

舌打ちする矢代。思わず百目鬼、と呼んでしまう矢代に、百目鬼はたまらなくなって矢代の身体をひっくり返しました。

本当にセックスが好きですね。


冷たいフローリングでつっこむ百目鬼。矢代は奥まで挿入されただけで軽くイってしまいました。

「早いですね。まだ動いてもないのに。本当にセックスが好きですね」

百目鬼は、矢代の両足を持ち上げて、さらに激しく動きます。一通り動いた後で、矢代の身体を抱き上げてベッドに押し倒しました。

引き続きガツガツと動きだす百目鬼に、矢代は息も絶え絶えでついていきます。

再び矢代がイっても、百目鬼は矢代を後ろを向かせてまたつっこみます。

文字通り抱きつぶされた矢代は、意識を手放すまで攻められ続けるのでした。

意識を飛ばすまで抱かれた矢代


ふと目覚めた矢代は、そばに百目鬼の姿がなく、思わずガバッと起き上がります。しかしシャワー音にほっとしたのか、腰の痛みにやっと気が付きました。

(俺が意識を飛ばすとか、笑えるな)

全裸でベッドに腰かけて頭を抱える矢代に、シャワーから出てきた百目鬼が声をかけました。

「山川が見つかったようです」

七原から何度も矢代に電話があったので、百目鬼が出て対応したようです。どうやら杉本が手を広げて探した結果、山川が見つかったとのこと。杉本、いい仕事してますね。

「わかった。用意す…」

シャワーを浴びようと立ち上がりかけた矢代はふらつきます。すかさず百目鬼が支えますが「触るな」と矢代は拒否。

「満足しましたか?」

「あーしたした。大満足大満足」

矢代は軽口をたたくように言い捨ててシャワーに向かいました。

イヤミを理解するようになった百目鬼の成長


(俺の性欲処理だからって、遠慮なくガンガン突きやがって。底なしすぎるだろ)

かき出してもかき出しても出てくる浴室で、矢代は思います。

(あんなんじゃ女も体もたねえだろ)

しかしすぐに思い直しました。

「さすがに女には優しいか」

矢代はセックス中も、終わった今もまだ、百目鬼の女であるクラブのママのことを気にしてしまうのでした。

シャワーから出ると、百目鬼が矢代のスーツを壁にかけておいてくれます。

「スミ入れてもこういうとこはマメだよな」

「イヤミですか?」

「よくわかったなあ!前のお前なら…。なんでもねえ」

イヤミを理解して言葉を返してくる冷静な百目鬼に、矢代は以前の百目鬼との違いをまざまざと感じたのでした。

なぜか影山のコンタクトケースが!


百目鬼が電話をしている間に着替えた矢代は、見当たらないネクタイを探します。

衣装ケースひとつない殺風景な部屋で、足元に置いてある雑多な物入れとして使われている段ボールの中に、自分のネクタイを見つけた矢代。

ふとその段ボールに、見覚えのあるコンタクトレンズのケースが入っていることに気づきます。

驚いて一瞬固まってしまう矢代ですが、七原からの電話で動き出しました。

七原はさっき矢代の電話に百目鬼が出たことで、矢代にお小言を言っているようですw

「移動すっからいったん切る。あとでかけ直す」

百目鬼にコンタクトレンズのケースのことを問うことなく、矢代は静かに部屋を出ていくのでした。

囀る鳥は羽ばたかない52話 感想まとめ


4年ぶりに再会した百目鬼がまだ極道の世界に残っていて、別の組で自分以外の人を頭と呼び、信頼を得てそれなりのポジションに出世し、まるで人が変わったかのようにクールで生意気になっていて、戸惑うばかりだった矢代。

クソ真面目で自分に忠実な大型犬だった百目鬼が、今や矢代の言うイヤミをイヤミだととらえる狼に成長していました。

百目鬼の考えていることが読めず、自分の気持ちもよく分からず、駄々っ子のように子供じみた行動で自らを痛めつけようとしてみたり、矢代はこのところずっと迷走気味でした。

表面上は取り繕っていても、混乱して複雑な心境を百目鬼の前では隠し通せていません。そんな自分にも戸惑っているようです。

そんな中でまた、矢代は押し流されるように百目鬼に抱かれてしまいました。

抱かれながら、百目鬼の女のことを気にする矢代を見ていると、何だかとても痛々しくて「矢代さんそれはいわゆる嫉妬というやつですよー!」と叫びだしたくなってしまいます。

セックス中に抱かれている相手の女のことを考えるなど、これまでの矢代にはありえないことです。

思考が快楽に追いつかない、追いつけない状況にしたくて、狂ったように男に抱かれてきたからです。

セックスという快楽の波に溺れてしまいたかったのに、溺れきれなくなってしまった今、矢代はどう出るのでしょうか。

もう百目鬼とは当分セックスしないもんねプンスカ!と意固地になる?でもそこまでの強い意志はなさそうな矢代さん。良くも悪くもお股ゆるゆる淫乱ビッチキャラだし(やめなさい)

矢代にはまだ自覚がないのでしょうが、百目鬼の女(クラブのママ)のことがセックス後も頭から離れないとか、まぎれもなく嫉妬です。

他人に興味なんてなくて、性の快楽にしか興味が持てなかった矢代が、初めての嫉妬という感情にどう向き合うのかはとてつもなく気になります。

百目鬼は相変わらず無口で、矢代のセックスの相手が誰でもいいならせめて安全な自分が相手をするというスタンスを崩しません。

だけどやはり最中に矢代に名前を呼ばれると微妙に動揺を見せます。矢代がイってからも突き続け、矢代が意識を飛ばすまで抱きつぶしました。

百目鬼の愛を感じることがあまりできない強引なセックスを見せられると、4年まえにはなかった背中の墨も、いっそう切なげに痛々しく見えてしまいます。

そして最後の最後で、百目鬼の殺風景な部屋の段ボールからチラリと見えたコンタクトケース!

あれは4巻で百目鬼が引き出しからこっそり抜き取ったコンタクトレンズのケースですよね。

KKというイニシャルから、影山のものだと百目鬼が一瞬で悟ったあの伏線が、ここへきて回収されました。

4巻の連載は2015年なので、なんと8年ぶりの伏線回収です。すごーい!

この世に存在する名作と呼ばれる作品の多くには必ず美しい伏線回収が潜んでいる。

…と私が勝手に思っているのですが、たまに風呂敷を広げすぎて回収できないままの伏線を多数残したまま力尽きて最終回を迎える漫画がありますが、ヨネダ先生がそんなことをするはずがなかったー!

読者もみーんな、ほとんどが忘れかけていたあのコンタクトレンズのケース。ここへきて再登場です。小物がピリリと効いているこの感じ!憎い演出ですよねー。

だって4巻といえば七原の大ピンチで大変でしたからね。未だかつてあれほど七原の無事を祈ったことはありませんでした。

自分がひっそりと盗んでアダルトグッズに紛れ込ませて大切にとっておいた影山のコンタクトケースを、なぜ百目鬼が持っているのか、矢代は理解できていないでしょう。

でも見間違えるはずはありません。

杉本の働きによって山川が見つかったとのことなので、しばらくラブのターンはおあずけになりそうです。

百目鬼と矢代の今のどうしようもない硬くて冷たい関係が、少しずつ変化していくことを祈りつつ次回を楽しみに待ちたいと思います。

エッチしかしてない1話でどんだけ語るんだよと自分でも思いますが、ここまで読んでくださったあなたも相当なマニアです。ありがとうございます。お仲間よ。

次回は2023/7/31発売のイァハーツ9月号です。

それではまた「囀る鳥は羽ばたかない」53話の感想でお会いしましょう。

追記)53話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない9巻53話 ネタバレ感想

ヨネダコウ先生のコミックス




NightS

NightS

NightS



関連記事
 タグ
None