花恋つらね62話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけ下さい。

交際中の源介と惣五郎は、互いに仕事に集中し大役を演じきって、少しずつその存在感と周囲からの評価を高めていきます。

2人が稽古でかつてない役の感触を手にして自信をつける一方、菊右衛門も若いころの自分たちの姿を孫たちに重ねて胸を震わせていました。前回の復習はこちら。

花恋つらね9巻61話 ネタバレ感想

それでは以下「花恋つらね」62話のネタバレ感想です。

花恋つらね 9巻 電子書籍


花恋つらね62話 感想 ネタバレあり


メディアでの評判も上々の源惣コンビ


3月の大歌舞伎の舞台の幕が開きました。源介と惣五郎は同じ舞台に立ち、評判は上々。それに合わせて今まで以上にメディアに取り上げられることが増えました。

楽屋で、雑誌の自分の掲載ページを見ている惣五郎は、思った以上にかっこよく映っている自分たちに悪い気はしません。忠さんも喜んでくれています。

そこへ差し入れのお菓子を持って源介がやってきました。

「この時の記者さん、前回の舞台も見に来てくれていたし、歌舞伎のこともけっこう詳しくて嬉しかったんだよな」

「こんなにページ使ってくれてたんだ!」

2人は並んで自分たちのページを見つめます。最近は歌舞伎の専門誌以外でも、舞台の事をちゃんと取り上げてくれることが増えていました。

以前は雑誌でもアイドル的な扱いで、見た目や趣味などの質問が多かったのですが、どんどん歌舞伎役者として扱いが良くなっています。

「源惣コンビ」というネーミングも記者の方が好んで使ってくれていて、雑誌でも2人の舞台をべた褒め状態です。

「源惣コンビ、もっと見たいって」

「ちょっと目標に近づいたか?」

純粋に嬉しそうな2人を、忠さんはちょっぴり気がかりな様子で見つめるのでした。

なにか気にしている様子の忠さん


目ざとい源介は、忠さんの視線にすぐに気づきます。

「何?忠さん」

「いえ、なんでも!素敵な記事にしていただけて良かったなーと。じゃあ私、自分の楽屋の片づけがあるんで戻りますね」

なんとなくそそくさと去っていく忠さん。

「忠さん、どうかしてた?」

「いや、こっちじっと見てる気がしたんだけど」

惣五郎は特に気にしていませんが、源介はちょっぴり気になる様子です。

もしかして周吾、彼女できたの?


源介と惣五郎は、コンビとしての調子は上々です。ただしメディアの露出が増えたことによって、2人への注目度は、さらにいっそう上がっていきました。

惣五郎の自宅前にも、路上駐車の不審な車が毎日スタンバイするようになります。

「最近ずっといるな。あの週刊誌っぽい車」

惣五郎のお父さんは当然気づいていました。お母さんももちろんです。

「まーウチっていうかお前の様子か。今話題の王子が女の子の一人でも連れてこねえかって見張ってるんだろ」

惣五郎パパは過去に自分のことで経験済みなので、記者に追われるのは慣れていました。息子にからかうように声をかけます。

「けど何も出ねえよな。そもそも恋人がいねえんだから」

惣五郎はそんなそぶりも見せないので、両親は完全に息子はフリーだと思っているようです。

しかし突然のことで言葉に詰まってしまう惣五郎は、両親にうまくごまかせません。

「もしかして周吾、彼女できたの?」

「イヤイヤ、いないよ!」

目ざとい惣五郎ママが食いついてきますが、惣五郎は慌てて否定するのでした。

昔はモテモテだった惣五郎パパ


「できたらちゃんと紹介してよ?」

「……うん…」

(びっくりした~)

恋人や彼女がどうという話題が、親からこんなに急に出るとは思っていなかった惣五郎は内心焦ります。しかし何も知らずに仲良く話す両親。

「俺があれくらいの時はモテてしょうがなかったのに」

「その話くわしく聞かせてくださいよ。おもしろそう」

「えっ」

惣五郎パパはママの前で、ついつい昔話で墓穴を掘ってしまうという痛恨のミスを犯すのでしたw

あのさ忠さん、相手はいる。


(源介のことをいつか話すとしても、それまでごまかすならその対策も考えなきゃダメだよな)

うそをつくのは苦手な惣五郎は考え込んでしまいます。すると惣五郎の様子を見ていた忠さんが声をかけました。

「ぼっちゃん、ほんとですか?彼女いないって」

「え…うん」

「ご両親には恥ずかしいからそう言っただけとかじゃなくて?」

ぐいぐいとくる忠さんに、惣五郎は戸惑います。一応否定しますが歯切れはよくありません。

「ぼっちゃん、プライベートはなるべくほっといてほしいって言ってたじゃないですか」

その時の惣五郎の様子がちょっと変で、気になって考えた忠さん。

「もしかしたら、あまり人に知られたくないお相手が本当はいる…ってことなのかなって」

(忠さん、鋭い!やばいごまかさなきゃ)

こんなに早くにバレかけるとは思っていなかった惣五郎は、焦って動揺を隠せません。

(いやでもまだ相手が源介だとは気づかれてない?それならいつか決断を迫られる時までは、嘘をついて、適当にはぐらかして、時間を稼いで…)

しかしふと、こんなにも身近な人にまで、これからずっと嘘をつき続けるのかと切なくなった惣五郎は、うつむきがちに口を開きました。

「あのさ忠さん、相手はいる」

「!」

「今はまだ詳しいことは言えない。けど近いうちにちゃんと話すから待っててくれない?」

武市兄の前で荒れる蔦丸さん


一方その頃、武市のマンションでは、トークイベントの終わりで蔦丸さんと武市兄が飲んでいました。

かなりビールを飲んで酔っ払っている蔦丸さんは、けっこう荒れています。

「どんなイベントでも会場でも、質問コーナーになったらぜったい!100パー聞いてくる人いるだろ?結婚のご予定は?お相手は?って。毎回毎回しつこいんだよ!」

2人は特にターゲットになりやすいのです。なんといっても2人ともいい年で未婚。周囲からの圧はすごいものがありました。

「決まったら公式でお知らせが出るから、それまで大人しく待っとけよ!あたしだってタイミングと相手がそろえばしたいわ!でも現実はそんな甘くないんだよ!」

ぎゃあぎゃあと騒ぐ蔦丸さんに、武市兄もその気持ちは十分わかるようで、共にため息をつくのでした。

実は武市兄には5年ほど前に彼女がいて、当時結婚話が出たけれど相手に「梨園はムリ」と言われて別れたようです。そんなこんなもあって2人ともまだ独身なのです。

「25歳くらいからこの質問が始まってさ、イベントだけじゃなくてご贔屓さんとか個人的な会話を含めたら、年に何十回何百回と聞かれてもう7年だよ。いつまで続くんだよこれ」

「先輩いわく、実際結婚するまで言われるみたいだぞ」

蔦丸さんも武市兄も、ふと黙り込んでしまいました。

兄2人で菊右衛門さんに相談に!?


2人が考えていることは同じで、源介と惣五郎のことです。

「あたしらはそのうちって思ってるからまだいいけど、あの子らはこのままいくとゴールがないわけだろ」

兄の顔になって弟源介を気にかける蔦丸さん。

「こんなストレスがずっと続くのに、うちの淳平が耐えられる気がしない」

「えっ」

「数年で早々に、もういいわ!って、惣五郎さんの名前は出さないにしても、おおっぴらに“おれは結婚もしないし子供も作りません!”って宣言しそう」

そんなことをしたら、会社からも後援会からも、どうなっているんだ!と絶対にぶっ叩かれてしまいます。

「まあでも、歴代の寿一郎にも息子が生まれなかった例はあるだろ」

「それは結果論なんだよ!名前は継ぐのに、最初から後継ぎを作るつもりはありませんじゃ通らないだろ。あの子はそんな反対されるなら名前なんていらないって言いそうだけど、それも通らないんだよおおおお~~~」

「宗家は大変だな…」

「他人事みたいに!惣五郎さんとこだって、たいして変わらないだろ!」

頭を抱える蔦丸さんに武市兄もどうしようもありません。すると蔦丸さんはたまりかねて切り出しました。

「もうわかんない。あの2人のこと、このままでいいとは思えないし、菊右衛門先生が何も言わずに放置してる気持ちもわかんない」

「じいちゃん?」

「ねえ、菊右衛門先生に一度ちゃんと話聞いてみない?」

花恋つらね62話 感想まとめ


惣五郎パパがママの前で若い頃モテモテだったとうっかり墓穴?を掘って、すかさずママにつっこまれてるのがおもしろかったですw

「モテてしょーがなかった」ってことは、惣五郎パパは結婚前けっこう遊んでいたのかな。惣五郎ママもかなりの美人だから、もしかすると元女優さんとかなのかもしれないですね。

惣五郎と源介だって、ストーリー上は描かれていないだけで、けっこう女優さんだとかアイドルからモテてるのかもしれません。番組で共演したり、いくらでも接点はありそうです。

最近注目株の20代若手御曹司2人のことを、虎視眈々と狙う芸能人。男女問わずリアルにいっぱいいそうです。

でも源介も惣五郎も、お互いがお互いだけを大切に想ってよそ見せず、芸の道をまい進しているんですよね。そんな2人が眩しいです。

忠さんの視線にすぐに気づく源介の動物的勘の鋭さというか、聡いところはすごいなと思いました。

一緒に暮らしてずっと惣五郎の世話係をしてくれているような、ほぼ肉親の忠さんにまで、苦手な嘘をつき通さないといけないのは、惣五郎にとっては辛い時間でしょう。

忠さんは味方になってくれる…と思いたいですが、家の跡取り問題も関わってくるので簡単ではなさそうです。

ところで今回、蔦丸さんと武市さんの会話は、なんだか身につまされるというか胸が痛くなってしまいました。

20代半ば頃からずーっと、ことあるごとにマスコミにもご贔屓さんにもファンにも会社にも「結婚は?」「相手は?」と聞かれ続けるという地獄。

1年に何十回も何百回も同じことを聞かれたら、いい加減嫌になってしまいそうです。しかもそれが結婚するまで続くという恐怖。さらにその間ずっと週刊誌にも追われます。

結婚したらしたで今度は「子供は?」みたいな雰囲気もチラチラと出てくるんだろうなー。このへんは一般人も芸能人もあまり変わらないのでしょう。

しかも宗家の御曹司だからお世継ぎをだなんて、プレッシャーしかないですよね。子供が産まれても男の子じゃないとまた色々言われそうで…(怖)

梨園はムリ!と言った武市兄の元カノの気持ちがわかる気がします。

蔦丸さんの魂の叫びを見ていると、もう芸能人の恋愛や結婚についてはそっとしておいてあげてー!と思ってしまいます。

が実際のところ、見る人がいるから撮る人がいるわけで、双方無くなることは一向になさそうです。

芸能人の噂話やスキャンダルを目にすると、ついセンセーショナルなタイトルにつられてホイホイと記事を見ちゃうから、私もよくないな…と、リアル生活を反省してみたりなどしました。

いやーいろいろ考えさせられますね。BLってやっぱり奥が深い。

予告にお名前がないので次号はお休みです。次回は8/14発売のディアプラス9月号です。

それではまた「花恋つらね」63話の感想でお会いしましょう。

追記)63話の感想を書きました。

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