抱かれたい男1位に脅されています9巻、卯坂さん×アリス先輩編5話の感想です。今回で卯坂さんとアリス先輩編は最終回です!

アリス先輩が子どものころ、大好きなカナ兄がピアノを弾く姿に憧れて自分もピアノを始めます。メキメキと音楽的才能を開花させ父親もアリス先輩にかかりきりになりました。

そんな弟を見ていたカナ兄は、嫉妬のあまり「音楽をやめてくれ」と懇願します。受け入れたアリス先輩ですが音楽をやめられず家族とは絶縁状態になっていきました。前回の感想はこちら。

抱かれたい男1位に脅されています9巻4話 ネタバレ感想

抱かれたい男1位に脅されています9巻 電子配信


抱かれたい男1位に脅されています9巻5話 感想 ネタバレあり


卯坂さんとアリス先輩でカナ兄の元へ!


強引にアリス先輩の腕を掴んで、カナ兄の勤務している音大へ突撃する卯坂さん。

「在須奏出(ありすかなで)。目黒音楽大学ピアノ科講師。恨み言をいうなり、指一本折るなり、収拾つけてこい」

アリス先輩は腰が引けていますが、強引な卯坂さんの圧に負けて、しぶしぶ手を引かれている状態です。

「やべ、本物じゃん!」

「すご、在須清嵩だって」

周囲の音大の学生達が、アリス先輩に気づいて騒ぎ始めます。そこには偶然、カナ兄のボーイフレンド候補(?)の大学生・花村健流(たける)君が居合わせていました。

スッと卯坂さんとアリス先輩の元へやってきた花村君。

「先生んとこでしょ。案内するよ」

久しぶりの在須兄弟の再会


カナ兄の部屋に案内してくれた花村君は、ためらいなくノックして扉を開けます。

「先生、弟が会いに来てる」

その次の瞬間、カナ兄が勢いよく顔を出しました。

「清嵩…」

「兄ちゃん…」

久しぶりの在須兄弟の再会は、2人とも切なげな微妙な表情で互いに言葉を失うのでした。

仲良く(?)なる卯坂さんと花村君


兄弟2人水入らずで話ができるよう、花村君と卯坂先輩は外のベンチで待機中です。

「えー…弟さんの友達?」

「いや」

「恋人?手ぇつないでたし」

「あっち次第ってとこだな」

花村君は卯坂さんとアリス先輩の関係を何となく探ってきますが、あえて隠さない卯坂さん。カナ兄のところへ案内してくれた花村君を、卯坂さんは少なからず信用している様子です。

「先生さあ、弟が出したCD全部持ってるよ」

「そうか」

花村君はさりげなく卯坂さんに、カナ兄の状況を教えてくれました。

音楽をやめないでいてくれて、ありがとう。


部屋で2人きりになったカナ兄とアリス先輩。

「父ちゃん達は?」

「変わらないよ。元気にしてる」

「清嵩、お前は元気にしてたか?」

「うん。仲間見つけて楽しくやってた。全然元気」

「活躍は知ってるよ」

追い詰められた幼いカナ兄に「音楽をやめてくれ」と懇願されたのに、あの後も音楽から離れることができなかったアリス先輩。震える声で口を開きます。

「あのさ兄ちゃん。俺、俺…。約束を破った」

泣きそうな弟にカナ兄は床に跪き手を握ります。

「音楽をやめないでいてくれて、ありがとう」

驚くアリス先輩。

「俺に音楽を教えたのは兄ちゃんだった」

「奪おうとしたのも僕だ。この手を壊そうとした」

カナ兄は自分が弟にしたことを全て覚えていました。

お前は僕を恨んでいい。


「清嵩、お前は何も悪くない。お前は僕を恨んでいい。僕はそれだけのことをした。あの時僕は謝る資格も、お前の兄である資格もなくしてしまった」

「…兄ちゃん」

「お前のこの手から素晴らしいものを奪おうとした人間を、ちゃんと恨んでいいんだ」

安易に許せと言わないカナ兄。そんなカナ兄を今も大好きなアリス先輩。

「なあ兄ちゃん、兄ちゃんは俺のことどう思ってた?」

「才能があるお前が嫌いだったよ」

「ひでぇ」

「だから僕なんかに遠慮しないでくれ」

「損するぜ、その性格」

愛してる奴らも、惚れてる奴もいるアリス先輩


「清高、血のつながりを必ず愛さないといけないことはない」

愛し合う相手は自分で見つけたらいい、きっとそれが本物だからと言うカナ兄。

「ここに来たってことは見つけたんだろう?」

「ああ、いる。愛してる奴らも、惚れてる奴も」

「よかった」

最後にアリス先輩はカナ兄にひとつ頼み事をしてみました。

「あのさ、いつかまたキラキラ星弾いてくれる?カナ兄」

カナ兄は優しい笑顔で、そっとアリス先輩の頭を撫でてくれるのでした。

あの人のことは俺に任せといていいから。


「卯坂さん、ブラックって苦マズくないですか?先生もよく飲んでるけど」

「花村君こそ、そんな甘いものよく缶で飲めるな」

外のベンチに仲良く座っておしゃべりしている花村君と卯坂さん。卯坂さんはイメージ通りのブラックコーヒー、そして花村君はおしるこを飲んでいますw

「なーに仲良くなってんだよ」

カナ兄と話し終えたアリス先輩は、思いがけず仲良く(?)なっている2人に声をかけました。

カナ兄の住所と連絡先をもらったアリス先輩は、とても誇らしげですっきりした表情です。それを見た卯坂さんはホッと安堵します。

それを見ていた花村君は、別れ際、アリス先輩にキッパリと宣言しました。

「弟さん、あの人のことは俺に任せといていいから。絶対落として大事にする」

おしるこ缶を片手にグッドサインを残し、かっこよく去っていく花村君。心強いセリフに、アリス先輩は「俺、あんな年下の弟になるのか?」とぼそり。

卯坂さんは思わず吹き出すのでした。

ようやく安堵の涙を流せたアリス先輩


帰り道、カナ兄の住所と電話番号のメモをじっと見つめるアリス先輩。「ブラコン」とつぶやく卯坂さんに、軽口をたたき返します。

「意外にあっさりスッキリするんだなぁ」

「そんなものでしょう」

「スッキリついでにちょっと泣いちゃおうかな~」

「いいんじゃないですか。笑ってあげますよ」

長年の積み重なった複雑な感情のもつれ。カナ兄との和解に安心したアリス先輩は、ようやく卯坂さんの前で涙を流すのでした。

卯坂さんが本気を出す時がきた!


卯坂家に戻った2人は当然のように抱き合います。

「ご褒美、何がほしい。今もう飴は持ってねぇけど」

卯坂さんは無言でアリス先輩を引き寄せ、小指を噛みました。

「これでええ。この小指の記憶ごともろうてやる」

「お前ほんと最高。食いちぎるなよ」

2人は激しく抱き合い朝を迎えるのでした。

その眼に恋に落とされた。


事後、くすくすと笑うアリス先輩。

「なに笑ろうてる?」

「セックスって無様なほど気持ちいいなって。身も蓋もなくさ、ただ一人にさらけ出してるこの感じ?」

「あんたの無様さを嗤うてやれるのは俺だけや」

「俺はさ、そんなお前に惚れてんだ。ずっと。お前は?」

「知ってるんでしょう。はじめからそんなこと」

大学の学園祭のあの日、アリス先輩は人生ではじめて自分をまっすぐに見る男に出会いました。

(恥ずかしいほど陳腐な話だけど、その眼に恋に落とされた)

「俺が終わる時までもっともっと愉しめよ、ウサ」

「しゃあないから付きおうてやるわ、先輩」

泣くんわ恋人の前だけにせぇよ。


身支度を整えたアリス先輩は明るくいつもの飄々としたアリス先輩に戻ります。

「じゃっ帰るわ!」

「…あぁ?」

一緒に朝の時間を過ごせると思っていた卯坂さんは、ちょっぴり不機嫌そうです。

「あいつら愛しの家族が俺を待ってるからな。抱きしめてやらねぇと」

アリス先輩にはマシュー達が新しいファミリーとして存在しているのです。これには卯坂さんも引き留めるわけにはいきません。

「とっとといけや。でも泣くんわ恋人の前だけにせぇよ」

「はいはい」

卯坂家を出たアリス先輩は、通りを歩く人をつかまえて唐突に質問します。

「俺、顔色どう?」

「えっえっと、真っ赤です。熱…あります?」

「このままじゃウチ帰れねぇなあ」

「???」

卯坂さんの恋人発言と自分の感情がキャパオーバーで耐えられないアリス先輩。マシュー達に会うには、もう少し冷静になる必要がありそうですw

感想まとめ


卯坂さんが本気出す時の関西弁、最高です!朝さらっと素晴らしいビジュアルで「恋人」宣言しているところもグーッド!

今回卯坂さんが強引にアリス先輩を連れ出してくれたおかげで、アリス先輩も過去を清算できましたね。

お兄ちゃんだって当時は何も持たない無力な子どもだったんですよ…。天才的な弟の才能開花に、優等生である自分がどうすればいいのか分からなかったんですよね…。

自分の存在が父親の中から薄れていくことにも恐怖も覚えていたのでしょう。

もちろんだからって弟の才能を潰すなんて許されることではないでしょうけれど、カナ兄はあれから大人になっても、弟のことを思って苦しみながら生きてきたようです。

自分を許さなくていい、恨んでいい、と弟に言いきったカナ兄は、今もなお自分のことを責め続けているんですね。

そんなカナ兄には花村君がいます。騒ぎになりそうなところで、アリス先輩をカナ兄のところへスムーズに案内してくれた、デキる男です。

アリス先輩にも「口説き落として大事にする」と、かっこよく宣言するような頼もしい子だし、カナ兄の苦しみや葛藤ごと受け入れて愛してくれそうです。

おしるこ好きの甘党大学生って設定だけで、なんか絶対悪い子ではなさげじゃないですかw

キスもしてるしカナ兄もまんざらではないのかもしれません。花村君とカナ兄のスピンオフもぜひ読んでみたいです。

在須兄弟は連絡先交換もしたから、これからはたまには兄弟で会う時間も作れそうですね。関係修復できてほっとしました。

お父さんについては、カナ兄を通して、またおいおい会ったりできるかもしれません。

アリス先輩のパズルのピースが埋まって、大学時代からうやむやになっていた、訳ありカップル・ウサアリ組が幸せを掴んでくれて本当に良かったです。

2人とも仕事で成功してからの再会だったのも、大人になってからの再会だったのも大きかったんだろうな。

特に卯坂さんは、社会に出ていろんな人生経験を経た上でやっぱりこのヒトだと思えたから、今度こそ絶対にアリス先輩の手を離さなかったのでしょうし。

最初に卯坂さんを見たときに、キャラデザ的にモブではないとは感じていましたが、心の底にアリス先輩という魅惑のお相手がいたから、高人さんほどの危なげな美人がそばにいても、グラつかなかったんですねー。

アリス先輩がいたからこそ、高人とは良い仕事仲間でいられたんじゃないかなとちらっと思ったり。

髪をおろして関西弁でさらっと恋人発言をぶちかます卯坂さんはやっぱりかっこよくて、それを聞いて真っ赤になってしまうアリス先輩もかわいかったです。

今回で卯坂さん×アリス先輩編は終了です。でもまだ抱かれたい男は続きますよね?一瞬ラストに「終わり」の文字があったので焦ってしまいました。

単行本9巻に向けてしばらくはお休みでしょうか。次はまたチュン太と高人のターンかな。

それではまた次回の感想でお会いしましょう。

追記)続きの感想を書きました。

抱かれたい男1位に脅されています9巻読切 ネタバレ感想

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