花恋つらね64話の感想です。ネタバレになるのでお気をつけ下さい。

秘密の交際を続けている源介と惣五郎の関係を心配した蔦丸さんは、とうとう菊右衛門さんに話を聞きに行きます。

しかし菊右衛門さんは、孫たちには「いい役者になってほしいから何も言わない」と言うのでした。前回の復習はこちら。

花恋つらね10巻63話 ネタバレ感想 夏目イサク

それでは以下「花恋つらね」64話のネタバレ感想です。

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花恋つらね64話 感想 ネタバレあり


寿一郎さんの手ぬぐいを見つめる菊右衛門さん


自宅の倉庫で手にした手ぬぐいをじっと見つめる菊右衛門さん。

女形は恋仲役の手ぬぐいを身に着ける慣習があったため、当時はただ小道具のひとつとして、いつも寿一郎さんから手ぬぐいを受け取っていました。

昔の映像や台本と一緒に、まだ共演していた頃の写真を見つけた菊右衛門さんは、それをそっと手に取ります。

(こんなものをいつまでも手元に置いて、未練がましいったらありゃしない)

菊右衛門さんは、つい先日、蔦丸たちに言った言葉を思い出しました。

「自分の気持ちを無視したら、どこかでほころびが出る」

あれは、菊右衛門さんが自分自身に向けて言った言葉だったのかもしれません。

なぜなら菊右衛門さんは、ずっと心のどこかで、もしあの時離れずに寿一郎と一緒にいたら…を考えていたからです。

すべてを裏切ってる気持ちになるなんて。


いつだって、その時その場で自分にできる限りの最高の芝居をしてきた菊右衛門さん。

(もし相方があいつだったら、あたしは今以上に良い芝居ができたんじゃないか)

そんな、考えても仕方のない「もし」を夢見てしまう自分が、心底嫌だったのです。

(お家のために、お客のためにとやってきたはずなのに、そのすべてを裏切ってる気持ちになるなんて)

その時、帰ってきた惣五郎が菊右衛門さんに声をかけました。

「じいちゃん、今晩って時間ある?来月の踊りの稽古したいから見てほしいんだけど」

がむしゃらに頑張る孫の姿を、秘めたる想いを抱えた菊右衛門さんはそっと見守るのでした。

(お前はどうか、あたしのようにはならないでおくれ)

あの話まだ?な圧を感じる惣五郎


食後、惣五郎が歯磨きをしていると、忠さんとばったり洗面所で鉢合わせしてしまいます。

この間、忠さんには源介とのことを「近いうちにちゃんと話すから待ってて」と言ってしまった手前、とても気まずい状態の2人。

忠さんは忠さんで待ってと言われたままなので、いつ話してくれるのかとドキドキしている様子です。

(何か聞いてくるわけじゃないけど、あの話まだ?って空気がすごい)

ぎくしゃくした雰囲気のまま、逃げるように洗面所を後にする惣五郎。

(そりゃ気になるよな。一門に関わる問題があるのにそれが何かは分からないって…)

でもそのまま話せば「ありえない」とドン引きされそうなので、惣五郎としてはもっと実力をつけてから話そうと思っていたのです。

「あ~~~もうめんどくさい!」

家族同然の忠さんに気づかれてしまったことが、惣五郎にとっては今一番の悩みポイントなのでした。

お金になる!と息巻くお偉いさん達w


いっぽう源介父と歌舞伎関係者お偉いさん達との飲み会の場では、源介と惣五郎の話題で盛り上がっていました。

「まだ早いって言われそうだ」

「でも我々は今!どうしてもやってほしいんですよ!なぜなら源惣コンビが、徐々に波に乗り出しているのを感じるんです」

前のめりのお偉いさん達は、源介と惣五郎にまた共演してほしいと打診しています。

「この機会を逃すわけにはいかない!今なら若いお客も取り込める!」

あからさまにお金になる!と鼻息が荒くなるお偉いさん2人w

息子を褒められた源介父もまんざらではなさそうです。

かつての源惣コンビの当たり役を!?


「興行的にってのももちろんあるんですけど、私たち単純に観たいんですよ」

「何をです?」

「今の源惣コンビを見てたら、かつての源惣コンビを思い出してしまって」

お偉いさん達もやはり歌舞伎を昔から観てきた人たちです。祖父達にルックスの良く似た孫2人が演じた勘平とお軽の芝居を観て、孫達が祖父に、その空気感までもが似ていると感じたのでした。

菊右衛門さんと寿一郎さんが共演していたのは、源介父が生まれる前のことです。源介父も映像でしか見たことがありません。

しかしお偉いさん達は自分の目で、かつての源惣コンビの芝居を観た生き証人なのです。

「私らドンピシャ世代でね、劇場まで通ってましたよ」

「そうなんですか!」

「もう大ファンだったもんで!だからこそ観せてほしいんです!」

お金の面でもですが、何よりもかつての源惣コンビのような芝居を観たいと願うお偉いさん達。

「今の2人で、あの源惣コンビの当たり役、与三郎とお富を」

花恋つらね64話 感想まとめ


あ~~菊右衛門さん切ない!選ばなかった人生のほうを、ついつい考えてしまう。もしもあの時ああしなければ、もしもあの時ああしていれば、と。

今現在、菊右衛門さんは女形の名優として歌舞伎界にその名を馳せ、十分に評価されているとはいえ、心の内では「もしも」を考えては、ずっとずっと人知れず葛藤してきたんですね。

もし相方がずっと寿一郎さんだったら、今とはまた違った良い芝居でもっと高みに上れたんじゃないか、もっと客を満足させられたんじゃないか…。

菊右衛門さんは、そんなもしもを夢見ては、周りのすべてを裏切っているような気持ちになって、苦しい思いを胸に秘めたまま今まで生きてきたのです。

もしものことは考えても仕方がないとはいえ、別れを決めてから共演NGになり、そのまま歳を重ね、寿一郎さんは病で亡くなってしまいました。

菊右衛門さんは、そのことがずっとずっと心の片隅にあって引っかかっていたんですね。でももちろん誰にも言えず、ひとりで抱えて生きてきました。

だから孫には自分のような選択をしないでほしい、自分のようにはならないでほしいと願って、源介とのことを静観する姿勢をとってきたのです。

そして忠さんと惣五郎の気まずい沈黙というか居づらい雰囲気というか、微妙すぎる空気感。これは辛い。

身内であってもなかなか言い出せない惣五郎の気持ちもよく分かります。

そんな惣五郎の悩みとは別に、ビッグプロジェクトが動き出そうとしていました。

歌舞伎界隈のお偉いさん達の目が円マークになってますw正直者ww

でも確かに源介と惣五郎の勢いというか人気が急上昇している今こそ、人をさらに呼ぶビジネスチャンスです。

もちろんお金になるだけではなく、今の源介と惣五郎の芝居を観た上で、かつての祖父2人の当たり役を今の源惣コンビで観てみたい!という古参ファンの欲もあるのでしょう。

夏目イサク先生のSNSによると、花恋つらねはそろそろフィナーレを迎えるようです。ずっと続いてほしいと思うけど終わりがあるのは仕方ありません。

きっと与三郎とお富を見事に演じきってくれたところでグランドフィナーレかな。

BLで10巻も続くって、相当な人気と売り上げがないと絶対できないことなので、本当にすごいことだと思います。夏目イサク先生、お身体を大切に、最終回まで頑張ってください。

次回は11/14発売のディアプラス12月号です。

それではまた「花恋つらね」65話の感想でお会いしましょう。

追記)65話の感想を書きました。

花恋つらね10巻65話 ネタバレ感想

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